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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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修学旅行で、とある町に訪れた灰間たち。しかし、

その町は魔族たちの住む悪の巣窟であった。

その中に一人だけ人間の女が涙していた。

次回、【魔獣の巣窟】

あとがき

どうも、ゆー1です。いかがでしかた。ティアーズ第50話。

今回はティアーズ50回を迎えましたね。

そして、今回は梅雨にちなんで雨の魔獣を出しました。

魔獣はアメゴンで、キャプテンウルトラの怪獣です。

雨なので、雨の時だけに出現すると言う設定にしました。

今回の主役は上川で、

彼が防衛隊に入った理由を描きました。

今回のゲストは貴翔で、小学生の男の子です。

魔獣に親子を襲われた子供の切なさも描いてみたり(

このお話のキーは梅雨に合わせて、

てるてる坊主にしました。でも、

てるてる坊主は雨を止ませるために作られましたが、

その成功率はあまり少なそうと言う事がありますよね(

・・・実はウルトラマンティアーズ。

あと5回で終了です。このまま進めば、

今年中に終わるかも知れません。ふぅ(

次回は魔族がある町を密かに占領して、

灰間たちを襲います。

それでは。

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ティアーズは倒れそうになり、地面に膝をついてしまう。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンはティアーズに近づこうと走る。

上川「ティアーズを援護する!!!」

バルワンダー2号は火薬弾を連射して、

アメゴンを攻撃する。

これを受けたアメゴンはひるむ。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンが2号に攻撃を受けている間に、

ティアーズはゆっくりと立ち上がる。その時、

一つの雷がバルワンダー2号に迫る。だが、

2号はこれを必死に避ける。

上川「く・・・・っ!こんな雷なんかに・・・・!!」

そして、別の雷がティアーズに迫る。

ウルトラマンティアーズ「・・・!?アームシュート!!!」

ティアーズはアームシュートでその雷を攻撃。

その雷が打ち消された。だが、また新たな雷が。

ウルトラマンティアーズ「トオオオオォォォォウ!!!」

ティアーズは走り、その雷を避けた。

ウルトラマンティアーズ「ティアーズナックル!!!!!」

ティアーズはそのままティアーズナックルを発動して、

アメゴンを連続で殴り始める。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥン」

連続で殴られるアメゴンが鳴くと、

一つの雷がティアーズの背後に迫る。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!!!!」

ティアーズはその雷に気づき、

1発の拳で、その雷を弾き返した。

ウルトラマンティアーズ「ハアアアアアァァァァァァァ!!!!」

さらに、ティアーズはもう1発の拳でアメゴンを殴り飛ばす。

アメゴンは少し離れた場所へ飛ばされ、倒れる。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

だが、アメゴンはすぐに立ち上がった。

その時、アメゴンは空を飛び始めた。

上川「また空中で逃げる気だ!!」

ウルトラマンティアーズ「ショワッ!!!!」

ティアーズも空を飛び、

雨雲から脱出するアメゴンを追い抜ける。

その雨雲から雷が出るが、

ティアーズはこれを避け、アメゴンに迫る。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」

ティアーズはアメゴンの顔を殴る。

だが、アメゴンは空を飛ぶのを諦めない。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは溶解ガスを吐いた。ティアーズはこれを避け、

空中キックでアメゴンに打撃。

だが、アメゴンはこれに耐えて、

キックでティアーズに反撃する。これを受けたティアーズは、

耐えながら必殺技で反撃する。

ウルトラマンティアーズ「プラズマレイガン!!!!!」

ティアーズはプラズマレイガンでアメゴンを攻撃した。

アメゴン「キッギャウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは大ダメージを受けるが、怒って突進を始めた。

アメゴンの頭突きがティアーズに直撃する。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!・・・・・・・!!」

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

さらにアメゴンはティアーズの右肩を噛み付いた。

そこに、バルワンダー2号が来る。

上川「魔獣め!!逃がさないぞ!!!」

バルワンダー2号は今までより多くの火薬弾を連射して、

アメゴンの背中を攻撃した。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・・・・!」

ティアーズはチョップでアメゴンの頭を打撃する。

アメゴンはティアーズから離れる。

ウルトラマンティアーズ『そろそろ、

この不吉の梅雨を終わらせてやるよ!!』

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

ティアーズとアメゴンは空中で激突しようとした。

アメゴンが溶解ガスでティアーズを攻撃。だが、

ティアーズはこれを間一髪避けて、とどめを刺す。

ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!!」

ティアーズはファイティウム光線でアメゴンを攻撃する。

アメゴンは空中で爆発し、粉々に散った。

日下部「ティアーズが魔獣を倒しました!!」

叶野「よし!!レインマターをストップしろ!!」

バルワンダーDXがレインマターの機能を停止したためか、

雨雲が徐々に消え、

戦場になった山地に再び晴れが訪れた。

ティアーズは再び現れた太陽を見つめていた。


次の日。その日はまだ雨が降ってなかった。

病院の前で、隊員たちの前に、貴翔が立っていた。

皆、良い笑顔である。

上川「パパとママが元気になったね!!」

貴翔「うん!明日、退院するんだ。」

日下部「これで、家族も元の平和な暮らしができるわね。」

叶野「ああ。子供には親が必要だからな。」

そう。貴翔の両親は復活して、元気を取り戻したのだ。

貴翔「パパとママが元気になったのも、

このてるてる坊主のおかげだよ。」

貴翔はこの上川のてるてる坊主を隊員たちに見せる。

灰間「これは、上川隊員のてるてる坊主じゃねェか!?」

貴翔「うん。このてるてる坊主さんがきっと、

パパとママの命を救って、元気にしたんだ。」

緒川「てるてる坊主が救うって、何て非科学的な・・・。

でも、良いか。助かったし。」

貴翔「ありがとう。上川さん。これ、返すね。」

貴翔はてるてる坊主を上川に返す。

上川「うん。また幸せな暮らしができると良いね。」

貴翔「うん!」

灰間「また魔獣が出て来たら、俺たちが何とかしてやるよ。

パパやママと一緒に幸せになるんだぜ。」

貴翔「ありがとう!BARの皆!!」

その時、雨が少しだけ降り始めた。

貴翔「あ。雨だ。じゃあ!さようなら!!」

貴翔は急いで病院の中へ入った。

大神「さて、わしらも戻るかの。濡れたらあかんしの。」

隊員たち「了解!!!」

上川(ありがとう。妹よ。

お前の作ったてるてる坊主のおかげで、

一つの家族が救われた。僕はこのてるてる坊主を、

今もこれからも、大事にするよ。絶対に・・・・。)

こうして、奇跡のてるてる坊主により、

魔獣に襲われた家族は救われました。そして、

BARの必殺作戦とティアーズの強力技により、

今回の魔獣も見事に倒されました。

雨の時だけに現れる魔獣とは恐ろしいですね。

もし、雨が降ったのであれば、外を確認してください。

そして、いつアメゴンが現れてもおかしくないように、

避難の準備をした方が良いですね。

次回につづく

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貴翔「魔法のてるてる坊主・・・?」

上川「そう。このてるてる坊主が、

君に幸せを与えてくれるんだよ。こいつに、

パパとママが生き返る事を願えば、きっと、

パパとママが君の元に戻ってくれるハズだよ。」

貴翔「本当・・・?」

上川「うん。本当だよ。だから、願うんだ。

パパとママが復活し、自分の元へ戻ってくる事を・・・!」

貴翔「うん。わかった・・・。」

そして、貴翔は上川からてるてる坊主を取り、

それを両手でゆっくりと握り、目を閉じた。どうやら、

自身の両親が生き返るように願っているのだ。

上川「じゃあ、僕はここで・・・。」

上川は貴翔の元から離れて、どこかへ行った。

上川は思った。妹の作ったてるてる坊主により、

希望ができた。それなら、

貴翔にも希望を与えられると言う事を。


三日後、大鳥学園。

灰間のクラスでは不穏な空気が漂っている。

徳丸「聞いたかぃ?昨日の雨の時も、

また魔獣が現れて、街を破壊したって・・・。」

森下「雨と時だけ現れる魔獣って・・・。

何だか雨が怖くなってきちゃった。この町に、

雨降ったらどうしよう!?」

徳丸「僕は雨が降ったら、

即座にどこかの街へ避難しようと思うよ。」

森下「そうね!私もそうするわ!!」

灰間「安心しろ。

後数日でBARが雨の魔獣を倒すメカを完成させる。」

野口「そのメカでどうやって倒すの?」

灰間「街以外の場所で雨を降らせて、魔獣を誘導させる。

そこで、一気に魔獣を攻撃し続けて倒すと言う作戦だ。」

野口「成功できると良いわね。」

灰間「必ず成功させるさ・・・!」


そして、一週間後の時が来た。

BAR基地の司令室に集まる隊員たち。」

大神「諸君!いよいよ、

対雨魔獣専用メカ、レインマターの完成じゃ!!」

日下部「ついに完成したんですね!!」

上川「これで、ようやくあの魔獣を倒せますね・・・!」

緒川「そして、たった今、そのレインマターが、

バルワンダーDXに設置しました。今より出撃の時です!」

叶野「うむ。いよいよ、決着の時が来たようだな!」

灰間「ああ・・・。早く、あの魔獣をぶっ飛ばそうぜ!!

また、どこかで雨が降る前に・・・!!」

大神「うむ!それでは、日下部と叶野はバルワンダーDX。

灰間はバルワンダー1号!

上川はバルワンダー2号に乗れ!!

急ぎ出撃!!今度こそ、あの魔獣を倒すんじゃ!!!」

隊員たち「了解!!!!!」


こうして、ついにBARは出撃した。バルワンダーDX、

1号、2号はとある山地に飛んだ。この山地は、

街から物凄く遠いため、被害が出る心配は全くない。

叶野「この辺りがちょうど良い。

日下部!レインマターを起動しろ!!」

日下部「了解!!レインマター、起動!!!」

バルワンダーDXの機体の下部から、

青い砲身に似た機械が出た。

これが、レインマターである。その砲口から、

大量の雨雲が出た。バルワンダーDXは雨雲を出しながら、

空中を飛びまわっていく。そして、ついに、

雨雲に満ちた山となり、その雲から多くの雨が降り始めた。

灰間「よし!!雨が降ったぞ!!!」

上川「そろそろ魔獣が来る・・・・!!」

雨と共にアメゴンが現れた。

アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥゥン」

日下部「魔獣が現れました!!」

叶野「うむ!!今だ!!攻撃開始!!!」

灰間と上川「了解!!!!!」

バルワンダー1号とバルワンダー2号は、

レーザーバルカンを連射する。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

攻撃を受けたアメゴンは混乱しそうになる。

灰間「今度は逃がさねェ!!

レインマターが永久に雨を降らしてっからよォ!!!」

バルワンダー1号とバルワンダー2号は次に、

火薬状のバルカンを使う。

アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは怒って、口から溶解ガスを出すが、

避けられてしまう。

バルワンダー1号は火薬状バルカンでアメゴンを攻撃する。

上川「今度こそ、貴翔君の両親の仇を取ってやる!!!」

バルワンダー2号は1号に続くように、火薬状バルカンで攻撃。

1号がまたも火薬状のバルカンで攻撃した。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

その時、アメゴンは雨雲に顔を向け、

両目から小さな光弾を発射した。

その光弾は雨雲の中に入る。

すると、その雨雲が一瞬だけ光り、

そこから複数の雷が出た。

雷を浴びた森の一部一部が爆発してしまう。

日下部「叶野隊員!!雨雲から雷が発生しました!!」

叶野「何!?そんなハズでは・・・!?魔獣め!

もしや、レインマターで作った雨雲から、

雷を呼ぶ能力を使ったな!!?」

日下部「どうします!?叶野隊員!!」

叶野「く・・・っ!!レインマターの起動を続けろ!!

この機を逃してはならん!!

どんな事があってもだ!!!

灰間と上川に頑張ってもらうのだ!!!」

バルワンダー1号とバルワンダー2号は、

レーザーバルカンでアメゴンを攻撃。

しかし、一つの雷がバルワンダー1号に命中してしまう。

灰間「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」

上川「は、灰間君・・・・!!」

雷を受けたバルワンダー1号は炎上し、墜落しようとした。

上川「く・・・・っ!!よくも灰間君を!!」

バルワンダー2号は2門の大砲から火薬弾を連射して、

アメゴンを攻撃した。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥン」

流石に効いたのか、アメゴンは口から溶解ガスで反撃。

だが、2号はこれを避けた。その時。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンはジャンプし、そのまま空を飛び始めた。

日下部「魔獣が空を飛んだ!!?」

叶野「奴は空中移動もできるのか!?このままでは、

晴れた空へと逃げてしまう・・・・!!」

そう。アメゴンは自ら姿を消そうと、

この雨雲から抜けようとしたのだ。

灰間「逃がさん!!ティアーズ!!!!」

その時、炎上しながら墜落するバルワンダー1号から、

巨大なウルトラマンティアーズが飛んで来た。

そのまま、空中でアメゴンを追うティアーズ。

上川「ウルトラマンティアーズ!!」

ウルトラマンティアーズ「シュワッチ!!!」

ティアーズはこのままアメゴンの身体を掴み、

一気に地上へと運ぶ。

そして、アメゴンを地面へと叩きつけた。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

ウルトラマンティアーズはアメゴンから離れ、

アメゴンはゆっくりと立ち上がる。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!」

ティアーズはアメゴンに近づこうと走る。だが、

アメゴンは口から溶解ガスを吐き、

ティアーズがそれを浴びる。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・!!」

ティアーズは苦しみ、立ち止まる。

そして、アメゴンがティアーズに近づく。

アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥン」

アメゴンは両手でティアーズを連続で殴る。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」

ティアーズはキックでアメゴンを打撃し、さがらせる。

さらに、ハイキックでさらにダメージを与える。

アメゴン「キッギャウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは頭突きで反撃。ティアーズはこれを受けてしまう。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!?」

このスキにアメゴンは溶解ガスを吐き出す。

だが、ティアーズはバック転でこれを避ける。

ウルトラマンティアーズ「・・・・!アームシュート!!!」

ティアーズはアームシュートでアメゴンを攻撃する。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥン」

ウルトラマンティアーズ「シュワアアアアァァァァァァ!!!」

ティアーズは走って、アメゴンの顔を殴る。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは倒れて、

ティアーズがそのアメゴンに馬乗りになる。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・・!!」

ティアーズはアメゴンの顔を何度も殴り続ける。

アメゴン「キッギャウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは両目から光弾を発射。

ティアーズはこれを避けるが、

その光弾が雨雲の中に入り、その雨雲が一瞬だけ光る。

上川「っ!?いけない!!

ティアーズ!!雷が来るぞ!!!」

雨雲から雷が出て、その雷がティアーズに命中してしまう。

ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアァァァァァァ!!!!」

ティアーズは物凄いダメージを受けて、

アメゴンから離れる。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥン」

そして、アメゴンが立ち上がり、

倒れそうなティアーズを蹴る。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!?」

そして、また一つの雷が落ちて、ティアーズを攻撃した。

ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!!!」

つづく

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上川「僕が・・・地球防衛軍に・・・?」

愛莉「うん。それが、私の望むかっこ良い兄さんなの。」

上川「そう・・・。でも、無理だよ。僕のような弱虫が、

怪獣から地球を守る力なんて持てるワケがないんだ・・・。」

愛莉「そうだね・・・。現実の兄さんはそうだものね。」

そして、上川と愛莉は窓から外の方を覗く。

町は、とても寂しそうな雨が降り続けていた。

上川「止まないね・・・。雨。」

愛莉「うん・・・。明日、

家族で遊園地に行こうと思ったのに。

・・・・・そうだ!」

その時、愛莉は何かひらめいたようにどこかへ走る。

そして、すぐに戻ってきて、何かを持って来た。それは、

顔にグルグルした目を描いたてるてる坊主であった。

上川「何これ?」

愛莉「私が作ったの。

これを吊るして、晴れてもらうの。」

愛莉はそのてるてる坊主を吊るした。

愛莉「これできっと晴れるハズよ!」

上川「本当かなァ・・・・。」


次の日。雨は止み、輝ける太陽が晴れた。

上川「凄い・・・!本当に晴れるなんて。

このてるてる坊主、まるで魔法を持っているみたいだ。」

愛莉「だって、私が願いを込めて作ったもの。

世の中が幸せであるようにと・・・。」

上川「世の中が幸せ・・・・。ねェ。愛莉。もし、

できれば。そのてるてる坊主を、僕にくれないかな?」

愛莉「え・・・?どうして?」

上川「・・・・僕は今、決めたんだ。僕、

愛莉の思うかっこ良い兄さんになろうと思うんだ!

それには、

世の中を幸せにするてるてる坊主が必要だと思う。」

愛莉「兄さん・・・・。うん!わかった。後であげるね。

あげるから、絶対にかっこ良い兄さんになってね!」

上川「うん!約束する!!」

上川と愛莉は指切りをした。こうして、

上川はこれ以降、てるてる坊主を持ち続け、

勇気を出して、いじめっこをやっつけたと言う。

それから、色々な事があったが、上川はこれらを乗り越え、

大人となり、ついに地球防衛軍に入って、

怪獣から人々を守り続けていた。


そして、現在。

灰間「なるほど・・・。妹が作ったてるてる坊主・・・。

そして、彼女の見た夢が、

上川隊員を動かしたっつーワケですね。」

上川「そう・・・・。このてるてる坊主を見ると、

自然に勇気が湧いちゃうんだ。これのおかげで。

さらに、妹があの発言をしたおかげで、僕は強くなったんだ。

そして、魔族の出現により、

BARのメンバーに選ばれて、今に至るってワケさ。」

灰間「そうですか。」

上川「うむ。もう雨は降らないだろう。戻ろう。灰間君。」

バルターボはBAR基地に戻り、それぞれ帰宅した。


だが、次の日。ある街で突然、雨が降り始めた。そこに、

アメゴンが出現し、その街を破壊しようと暴れる。

アメゴン「キッギャウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン」

暴れるアメゴンによって、次々とビルが破壊されていく。

そこに、バルワンダーDXが駆け付ける。だが、

その時に雨が急に止み、アメゴンは消えてしまった。


上川はマンションで自分の部屋に戻った。

上川「また、雨が降り、魔獣が現れてしまった・・・。」

そして、

上川はグルグルしている目のてるてる坊主を手に持つ。

上川「いよいよ、こいつを吊るす時が来たね・・・。

これさえあれば、雨など起こらないハズ。そうすれば・・・!

妹の作った、僕の勇気の証よ。どうか、導いてくれ!」

上川はてるてる坊主を吊るし始めた。

上川「これできっと晴れるハズ。何故なら、

昔のように晴れた事があるんだから・・・。」

上川は信じた。この妹の作ったてるてる坊主が、

魔獣の出る雨を降らせない事を。もし、このてるてる坊主が、

世の中の幸せを願うなら、

きっと雨は降らせないと思っていた。


だが、次の日。また、雨が降り出し、

アメゴンが現れた。

バルワンダーDXがレーザーバルカンで攻撃している。

操縦しているのは、灰間、日下部、叶野、上川である。

叶野「早く魔獣を倒すんだ!!」

上川(そんな・・・!また、雨が降るなんて・・・。

あのてるてる坊主を吊るしたハズなのに、

雨が降るなんて・・・・!?)

上川は心の中で物凄い動揺をしていた。

アメゴン「キッギャウウウウウゥゥゥゥゥゥン」

アメゴンは口から白いガスを吐くが、

バルワンダーDXはそれを避け、電気ビームを発射。

これを受けたアメゴンはダメージを受ける。

アメゴン「キッギャウウウウゥゥゥゥゥゥン」

日下部「このまま一気に・・・・!」

その時、雨がまた止んでしまう。アメゴンは消えてしまった。

灰間「くそっ!!また逃げやがったか・・・・!」

上川(・・・思い出した。中学3年の頃、

また大雨が降って、あのてるてる坊主を吊るしたけど、

その次の日にまた大雨が降った。つまり、

もう、てるてる坊主には魔法がかかっていないんだ・・・。

普通になってしまったんだ。・・・・でも、

それでも、僕は、そのてるてる坊主の事を・・・!)


BAR基地に戻った隊員たち。

灰間「畜生!!もう少しなのに、

雨が止んで逃げられちまった・・・!もしかして、

魔族が雨を操ってるんじゃねェだろうな!?」

灰間はテーブルの上を叩き、苛立っていた。

日下部「・・・でも、そんな魔族のメンバーは、

いないらしいわ。懸命にパトロールした結果、

魔族の反応はないらしいし・・・。」

叶野「だとしたら、自然によるものか。自然は、

我々の勝利を何故、邪魔をするのだ・・・!?」

上川「・・・・・っ!」

暗いムードの隊員たちに大神が、

喝を入れたような声で励ます。

大神「おどれら!諦めるんじゃない!!今、

緒川たち科学班が全力を尽くして、

レインマターの開発を進んでいる。

あと一週間で完成するとの事じゃ!それまで、

被害を最小限に食い止めるんじゃ!!」

隊員たち「了解!!!!」

灰間(あと一週間でレインマターの完成・・・!

それまでに、ペンダントよ。できるだけ、

雨が降る時間を予知してくれよ・・・・!)


数時間後、病院に来た。

上川は貴翔や両親のいる病室に来た。

貴翔「あ。お兄ちゃん・・・。」

上川「貴翔君。どうだぃ?パパとママの様子は・・・。」

貴翔「うん。生きているそうなんだけど。

まだ眠っているんだ。いつになったら、

起きるのかなァ・・・。」

貴翔は悲しそうであった。父と母が生きているものの、

まだ目覚めていないのだ。いつになったら、

目覚めてくれるのかと心配していたのである。

貴翔「このままずっと起きなかったら・・・。

本当に死んでしまったら、僕は。僕は・・・・。」

貴翔は泣きそうになった。その時。

上川「・・・・貴翔君。これをあげるよ。」

上川はグルグルしている目の、

てるてる坊主を貴翔に見せる。

貴翔「何?このてるてる坊主・・・・。」

上川「このてるてる坊主は、僕の妹が作った、

魔法のてるてる坊主なんだよ。」

つづく

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大神「遅いやないの?上川。」

上川「すみません。知り合いが怪我をしたと聞いて・・・。」

叶野「他人に気遣うのは評価するが、

BARの仕事に遅れは許されないハズだぞ?」

上川「ごめんなさい。叶野さん・・・。」

灰間「もうすぐ、大神隊長と緒川さんが、

例の魔獣について説明するぜ。」

日下部「さァ。席へ。」

上川「う、うん・・・。」

こうして、隊員全員が席に座った。そして、

大神と緒川が説明を始める。

大神「昨夜、四羽街を襲った魔獣の正体は判明された。」

スクリーンでは四羽街で暴れたアメゴンの写真が映された。

上川「・・・・・っ!?この魔獣が・・・!」

大神「この魔獣は、雨の時だけに姿を表す事がわかったけ。

故に、この怪物は雨以外の時は全く現れないんじゃ。」

緒川「科学班が調査した結果、あの魔獣の身体には、

水蒸気に近い物質でできているらしいの。従って、

晴れている時は、その身体の物質が蒸発し、

姿が消えて活動できない状態になってしまうわ。

でも、雨が降ると、物質が具現化し、

姿を表して活動を始めるわ。」

日下部「なるほど。

今回の魔獣は雨で動く魔獣と言うワケね。

我々が攻撃を続けても雨が止むと、

倒せずに逃げられてしまう恐れがある。

昨日のティアーズが倒そうとした時のように・・・。」

叶野「しかも、今月は梅雨だから、雨がよく降るだろう。

魔族め。この時期を狙った作戦で仕掛けて来たな・・・!」

灰間「しかも、いつ雨が降り、いつ止むかわからねェ。

こいつは天気予報に任せるしかねーな・・・。」

日下部「馬鹿。そんなニュースに頼ってんじゃないわよ。

防衛軍の気象調査機関に、

任せればよろしいでしょうか?」

灰間「お前も軍事に頼ってんじゃねーよ・・・。」

灰間が日下部に聞こえないようにぼそっと言葉を出す。

日下部「何か言ったかしら?」

灰間「何も言ってねェよ。」

大神「喧嘩わそれくらいにせんかぃ。確かに、

いつ雨が降って、出撃しても、

すぐに止んで逃げ出してしまう恐れがある。

確かに、魔族は厄介な魔獣を造り出したわぃ。

そこでじゃぃ!」

緒川「我々科学班は、

レインマターと言う兵器を開発する事にしたわ。

レインマターは、雨雲を造り出すガス兵器で、そのガスには、

気温が下がり、

凝結した水蒸気が大量に含まれているわ。

その雨雲に似たガスを噴出して、雨を呼ぶ事が可能よ。

これをバルワンダーDXに取り付けて、

発射できるようにしておきます。」

日下部「いつ、完成するの?」

緒川「・・・・あまりに大変な開発だから、

数週間くらいはかかるわ。

けど、我ら科学班は総力をあげて、できるだけ短い期間で、

造り上げてみせる!」

大神「それまで、

我々が魔獣の攻撃をできるだけ防ぐんじゃ!

なお、レインマターが完成し次第、バルワンダーDXは、

人間が一人もおらん山地で雨を造る。そして、

魔獣が現れたところを、

他のバルワンダーが総攻撃で倒す。

名付けて、雨降りアタック作戦!!この作戦が、

我々の勝利のカギを握る・・・!

成功のために、頑張るんど!!!」

隊員たち「了解!!!」


灰間と上川はバルターボで街を走っていた。

もちろん、上川がバルターボを運転している。

上川「・・・・っ。貴翔君・・・・。」

灰間「どうしたんすか?上川さん。」

上川「・・・あの魔獣のせいで、僕の知り合いである、

貴翔君の両親が怪我をしちゃったんだ・・・・。

あの雨のせいで、魔獣が現れて・・・・っ!」

灰間「そうですね。魔族の野郎。

めんどくせェやり方で・・・!

いつ雨が降るかわからない・・・。それが、

恐怖と不安になるなんて、誰が予想したんだろうな。」

上川「ああ・・・。いっそ、

雨がなんて永遠に降らなきゃ良いんだ。

雨さえ降らなきゃ・・・・。そうだ!

このてるてる坊主なら・・・。」

上川はそう言うと、どこからともなく、

あのてるてる坊主を出した。

グルグルしている目だけが書かれたてるてる坊主が。

灰間「何ですか?その変なてるてる坊主わ。」

上川「これはね、僕の思い出の象徴なんだ。」

灰間「思い出の象徴?」

上川「うん・・・。こいつが、

僕に防衛隊に入るきっかけを与えたんだ・・・。

ある意味、僕の戦う力とも言えるかもね。

こいつがなければ、

僕は今頃、どうなっていたんだろう・・・。」


18年前。その頃の上川はまだ中学1年生であった。

その頃の上川は現代よりさらに気弱で、

いじめられてばかりで、泣いてばかりであった。

家に帰って、自分の部屋ですすり泣く上川。

少年時代の上川「う・・・。ぐすっ!いうぅぅ・・・!」

そんな上川の前に、一人の少女が来た。

少女「五郎兄さん。

またいじめられたくらいで泣いてるの?」

上川「・・・・っ!?あ、愛莉か・・・。」

少女の名は上川愛莉。

上川の妹である。小学5年生である。

愛莉「全く。もう中学生なのに、

相変わらずなさけないわね。」

上川「ごめん・・・。こんな駄目な兄で。」

愛莉「ううん。良いの。だって、私。

そんな駄目な兄さんの方が可愛く見えるし。でも、

時には怪獣から地球を守る、

かっこ良い兄さんが見たいな。」

上川「かっこ良い兄さん・・・・?」

愛莉「うん。私ね。夢を見たの。大人になった兄さんが、

地球防衛軍の兵士になって、

怪獣から私を守るために戦ってくれた夢を・・・。」

つづく

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