野口「その昆虫が・・・・ゾンビたちを操っていると思っています。」
日下部「・・・・っ!そ、そうですか。さっそく、
調査してみます!灰間!この辺の防衛をお願い。」
灰間「了解。」
日下部はさっそく二人から離れて、謎の昆虫を探しに走った。
灰間「あの昆虫・・・。今でもゾンビを使って、
俺たちを狙っていると思う。しばらく、俺から離れるな。」
野口「は、灰間君・・・・。わかったわ。」
灰間「今、お前をガードできるのは俺だけだしな!」
野口「っ!そ、そうね・・・・。」 野口は少し照れそうになる。
灰間(俺もその昆虫を探したいところだけど、いつ、
ゾンビたちが野口を襲ってくるかわからない。
置いていくワケにはいかねーようだ・・・・っ!
ま、昆虫の事は日下部に任せるか・・・。)
BAR基地の司令室で、大神が通信機で、
日下部からの通信を受ける。
日下部の声『・・・・そのゾンビどもを操っているのは、
不気味な形をした昆虫かと思われます。灰間隊員が、
それを目撃したので、間違いはないかと・・・・。』
大神「昆虫か・・・・。そう言えば、世間では、
異形な虫を見たと言う噂も相次いでいるけ。』
日下部の声『ですが、
今ではお化けらしい存在の噂も相次いでいます。』
大神「となると、この二つの噂には関連性があると思うがな。」
日下部の声『・・・・魔族の仕業ですね・・・・!」
大神「そうじゃけ。さっそく、その不気味な昆虫を撃て。
そうすりゃ、ゾンビたちも動けなくなるがな。」
町を走りながら、大神と通信していた日下部は頷いて賛成する。
日下部「わかりました!さっそく、上川さんや叶野さんにも、
知らせて来ます!!灰間には、この町の防衛を任せます!」
そして、日下部は右腕に付いているシーバーのスイッチを切る。
それにより、通信が切れた。
腕に付いているシーバーは、バルシーバー。
BARの通信専用シーバーである。ちなみに、空では、
太陽が沈みつつあり、夕日となっていた。
野口邸の近くでは、ゾンビが多く出現し、灰間と野口を狙う。
ゾンビたち「オウウウゥゥゥゥゥ!!」 「アアアァァァ・・・!」
「ガルルルルルルル・・・!!」 「シャアアァァァッ・・・・!!」
灰間「畜生ども!!」 灰間はバルガンを連射しまくる。
それにより、二人を狙うゾンビたちが全員、倒される。
灰間「くっそ!ゾンビの野郎。
俺らを殺すまで消えないワケか・・・。」
野口「・・・・灰間君。ちょっと良いかな?」
灰間「何だよ?」
野口「昆虫が私たちを狙ってゾンビたちを、
どんどん出現させているわよね?
この町にゾンビたちが溢れそうなのは、
私たちがこの町にいるせいだと思う・・・。」
灰間「確かに、
ゾンビどもは俺たちを狙うように次々と増えてやがる。
夜になると、この町がゾンビの町になっちまう・・・!そうだ!!
この町から離れて、どこかの森に行こう!!そうすりゃ、
ゾンビどもはこの町にいなくなって、
俺らのいる森に襲撃しに来る!!」
野口「そうね・・・!それにかけてみましょ!!」
灰間と野口は走った。この町から離れようと、
どこかの森へ目指すために。
その二人を不気味な昆虫は遠い空から見た。
夜になった。町では、多くのゾンビがいた。
上川と叶野はバルガンを連射して、複数のゾンビを倒していた。
上川「はぁ・・・はぁ・・・。や、やったか・・・!?」
叶野「いや、ゾンビはまだどこかで増えているのかも知れない!
原因を掴めない限り、
ゾンビはこの町を狙い続けるそうだ・・・!」
上川「そ、そんなァ・・・・。」 上川は絶望しそうになる。その時。
日下部「叶野さん!!上川さん!!」
叶野&上川「日下部!!!」
後ろから日下部が走って来て、二人はそれに気づく。
日下部「ゾンビを操っている奴の正体がわかりました!!」
叶野「何!?それは本当か!!?」
日下部「はいっ!!どうやら、不気味な姿の昆虫のようです!!
その昆虫がゾンビを出現させ続けています!!」
上川「では、そのゾンビを倒さない限り、
ゾンビたちは消えないワケだね。」
日下部「そうかも知れません。噂では、その昆虫は、
夜になるとどこかの森に出現するかと思います・・・!」
そして、ついに。町にいるハズのゾンビたちが、
全ていなくなった。何故なら、
昆虫はこの町から去ったからだ。
この町から離れた灰間と日下部を追うように。
残ったゾンビたちを、
全て、その二人のいるところへと送り込んでいたのだ。
夜の森では、徳丸と森下がいた。
まだ、昆虫を捕まえてないらしい。
森下「ううぅぅ~っ。怖いよォ。もう帰ろうよ・・・。」
徳丸「そ、そうだね。もう暗いし・・・。」
森下が涙目でそう言い、徳丸も少し震えている。二人が、
そろそろ帰ろうとする時、あの不気味な虫が現れる。
徳丸「あっ!!変な形の虫だ!!」 森下「もしかして、噂の・・・!」
その時、徳丸と森下の前にの5人のゾンビが現れた。
ゾンビたち「ウオオオオオオォォォォォ・・・・・!!!!」
ゾンビを見た徳丸と森下はそれに恐怖して、絶叫する。
徳丸&森下「ひぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
出たあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
昆虫は自身を目撃した二人を襲おうとする。その時であった。
木々から灰間と野口が来て、灰間がバルガンを連射しまくる。
灰間の攻撃を受けたゾンビは全員、倒れる。
灰間「二人とも。大丈夫・・・・なワケねーか。」
ゾンビを見た徳丸と森下はそのショックで気絶したのだ。
野口「気を失っているだけだから、大丈夫だと思うわ・・・。」
灰間「だと良いけど・・・・。あっ!!」
その時、灰間たちの周りには、無数のゾンビが出現して、
彼らを襲おうとゆっくり歩いていたのだ。
ゾンビたち「ウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
野口「こ、こんなに・・・・!!?」
野口は無数のゾンビを見て、驚く。
灰間「やはり、ゾンビどもに俺たちを狙わせやがったな・・・!?」
ゾンビたちは少しずつ灰間たちに近づきつつある。それを、
不気味な昆虫が空から見物している。
だが、灰間はその昆虫を見つける。
灰間「あっ!!あのクソ昆虫・・・・!!」
不気味な昆虫「・・・・・・!」 昆虫はすぐに逃げようと飛ぶ。
だが、灰間はとても高いジャンプをして、銃口を昆虫に向ける。
灰間「逃がすかァ!!!!!」
灰間は火薬弾を1発、撃ち出す。
その1発が昆虫に命中した。昆虫は遠くの方へ落ちて行く。
そして、無数のゾンビが全て倒れた。灰間が着地する。
野口「銃弾を受けた昆虫が死んだから、
ゾンビたちは活動を停止したのね!」
そう。昆虫が倒されたので、ゾンビたちを操れなくなる。
それにより、操られたゾンビたちは全て、ただの死体となった。
灰間「これで、ゾンビ騒動も終わりだな・・・。」
安心する灰間と野口。その時、遠くの森から急に閃光が放つ。
灰間&野口「え・・・・っ!?」 二人はこれに驚く。
数回、閃光が続くと、森の中から巨大化した昆虫が現れた。
野口「巨大化していったわ!!」
灰間「野郎・・・・!ついに、魔獣になったか!!」
そう。ゾンビたちを操った昆虫も魔獣であった。名はバグヅン。
バグヅン「・・・・・・・・!!」 バグヅンの角が青く光り出す。
その時、倒れていた全てのゾンビが闇の塊となって、
空に浮かんでいく。
野口「ゾンビたちが黒いエネルギー体に!?」
その黒いエネルギーとなったゾンビが全て合体していき、
巨大な怪物となっていった。顔がゾンビと同じ顔で、
その左右の部分に6つの少し大きい角が生えていた。
身体が崩れていそうに見えるも、
何かと筋肉が上達しているらしい。
両手からは鋭い爪。尻尾まで生えていた。そう。
この怪物は全てのゾンビが合体して魔獣化したものであった。
人呼んで、デッドジン。バグヅンの手下魔獣である。
デッドジン「ウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
デッドジンの口から無数のゾンビの呻き声が聞こえる。
それが、この魔獣の鳴き声だろう。
魔獣の姿に灰間と野口は驚愕する。
そこに、日下部、叶野、上川が駆け付けた。
日下部「巨大な魔獣が出現したわね・・・っ!」
灰間「皆・・・!ちょっと、こいつらを守ってくれ!!」
叶野「灰間はどうするんだ!!?」
灰間「俺は残りのゾンビをぶっ飛ばしてくる!!」
灰間は野口たちを日下部たちに任せて、
人気のないところへ走る。
日下部「ちょっと!!灰間!!」 野口「灰間君・・・。」
上川「・・・・にしても、この魔獣。何だかゾンビみたいだ・・・;」
上川はデッドジンの姿を見て、
そう思って気分が悪そうになる。
叶野「・・・この人たちを家に帰したら、
バルワンダーに乗るぞ。」
デッドジン「ウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
デッドジンは灰間を探そうと森中を歩き回る。
灰間「・・・・ティアーズ!!!!!!」
人気のないところに来た灰間はティアーズに変身した。
野口「ウルトラマンティアーズ!!!!」
デッドジン「ウウウウゥゥゥッウオオオオオオオォォォォォォォォ」
ティアーズを見つけたデッドジンはすぐに近づこうと走る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・ショワッ!!!」
ティアーズもすぐに走り、両者は激突する。
つづく
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