ボトルズ「お願いします・・・・。」
タンクタップ「ふむ。・・・・かつて、この沼に住む、
わしらカメ族や他の種族は共に協力し合って、生きていた。
長の私も、それはまさに幸せの日々であった。だが、
その幸せもついに終わりを迎えてしまったのじゃ。そう。
FMW(ファイナリック・ミレニアム・ウォーズ)のせいでな・・・。」
ユミ「ファイナリック・ミレニアム・ウォーズ・・・・!
この星の者たちに不幸を齎した忌まわしき戦争のせいね。
この沼も、その戦争の犠牲になったワケね・・・・。」
ミクス「けど、その戦争はもう終わりました・・・!
なのに、どうして!?どうして、
この沼の者たちは戦争を止めないのですか!!?」
タンプタック「FMWの序盤で、我らは沼の者たち全員で、
団結して戦おうと思った事もあった。じゃが、
それはできず、この沼の住人同士の争いが起こったのだ。
ある者から、この沼の真実を知って・・・・・!」
タンプタックは悲しみに震えてながら、
4つの足を出して、語り続ける。
ボトルズ「ある者とは誰の事ですか!?そして、
この沼の真実とは・・・・・!?」
タンクタップ「この沼の真実。それは、
私が君に渡した物だよ・・・。」
タンクタップに言われたボトルズは驚いて、手に持つジグソーを見る。
ボトルズ「っ!?・・・ジグソーですね・・・・?」
タンクタップ「そのゴールデン・ジグソーは、
我ら沼の住人が、
それぞれ多くを持っていた。戦争が始まる前において、
我らにとっては、それが宝物であったのだ。
決して取り合いなどしなかった。
しかし、それが真実である事を知って、取り合いが始まった。
我らの持ってるジグソーは沼の支配者になれる証。」
プルレス「沼の支配者になれる・・・・証??」
タンクタップ「そう。この沼にある全てのジグソーを、
全て集めた種族が、この沼の支配者になれる。それが、
この沼の真実なのだ・・・。何て悲しい・・・・!
何故、気づかなかったのだっ。こんな残酷な事・・・・・。」
タンクタップは少しだけ涙を溢れさせながら、そう言う。
ボトルズ「・・・・そんな事があったなんて・・・っ!」
プルレス「そんなの、
ある者とか言う人のハッタリかも知れないよ!!
教えて!!ある者って誰の事ですか!!?」
タンクタップ「残念だが、それはわからない・・・。
声だけで真実を語って、姿は全く見えなかった。すまぬ。」
ボトルズ「・・・・状況は大体、わかりました。それでは、
他の種族からジグソーを奪い合って、争ってるのですね。」
タンクタップ「そうだ・・・・っ。そのせいで、何人の犠牲者が・・・。」
多くのカメたちが悔し涙を流す。
この戦争で起こった数々の悲劇を、
思い出して泣いているだろう。中には怒りに燃える者たちもいた。
ボトルズ「・・・・わかりました!それでは、
僕らがその戦争を止めてあげましょう!!」
タンクタップ「止める!?君たちがか・・・・??
だが、どうやって止めるのだ?この争いを止めるには、
ジグソーを全て他の種族から奪うしかない。
説得などでは無駄だよ・・・。」
ボトルズ「そうです。戦わずにして、ジグソーを奪う作戦は、
ない事はないでしょう。まずは、
他の種族の拠点を探すべきです。」
タンクタップ「他の種族の拠点には多くの守護隊がいて、
トラップも多くあるかわかったものではない・・・・。」
ボトルズ「そうですか。
ですが、戦争はいつかは終わると思います。
拠点をどう探すか、どう潜入して、ジグソーを奪還するか。
それを皆で何とかして考える事が重要でしょうね。」
タンプタック「そうか・・・・。はぁ。あの少年さえいれば・・・。」
プルレス「あの少年・・・・。誰ですか?」
タンクタップ「それは、カメ族の中でとっても元気いっぱいだが、
とても怒りっぽい。我らカメ族を離れて、
別の戦いへと去って行った・・・。
二刀流の亀戦士。その名も・・・・コッパ!」
タンクタップの言ったあの少年。それは、
今、バンジョーとカズーイが戦っているコッパの事であった。
そのコッパは、今。まだバンジョーやカズーイと戦っていた。
コッパ「おらあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
コッパは二つの剣を同時に前に振るって、二人に迫る。
バンジョーとカズーイ「とんぼがえりジャンプ!!!!!」
バンジョーとカズーイはとんぼがえりジャンプで、
コッパの攻撃を避けた。
二つの剣が地面にぶつかり、その地面が抉られる。
バンジョーとカズーイ「・・・・・・っ!」
バンジョーはコッパから離れたところに着地して、
そこから攻撃をする。
カズーイ「タマゴミサイル!!!!」
カズーイはタマゴミサイルを連発して、コッパに迫る。
コッパ「とう!!はっ!!せぃ・・・・っ!」
コッパは二つを剣を振り回し、全てのタマゴを斬り、弾き返す。
カズーイ「効かない・・・・!!?」
コッパ「俺の剣技の前で、
そんな普通の銃弾と同じ技は通じん!!」
バンジョー「ならば、これでどうだ!!!」
バンジョーは走って、カズーイはリュックの中に入り込む。
バンジョー「ローリングアタック!!!!!」
バンジョーは自身を転がして、そのままコッパに近づく。
コッパ「ぬ・・・・っ!うぉ!!?」
コッパは二つの剣をクロス状に構えてガードするが、
素早く転がるバンジョーの突進に押されていく。
クロコタス「まるで、弾丸のような回転で押していく・・・・!」
観戦しているクロコタスは、バンジョーの技に押されている、
コッパを見て驚き、そう言う。
コッパ「く・・・・っ!!こんな・・・ものぁ!!!」
コッパは二つの剣を思い切り左右に広げる。すると。
バンジョー「うわ・・・・っ!!?」
バンジョーが物凄く弾き飛ばされる。だが、何とか着地できた。
カズーイ「こいつ・・・!剣の腕が凄いわね・・・。
けど、負けられないわよ!!そうでしょ!?バンジョー!」
バンジョー「そうだね・・・・。でも。」
カズーイ「でも・・・・。何?」
バンジョー「・・・・コッパ!!どうして、僕らを殺そうとする!!?」
バンジョーが突然、コッパにそう聞く。それにカズーイは驚く。
カズーイ「ば、バンジョー!!?」
コッパ「それは・・・お前らがこの沼の住人じゃねーからさ!
この沼に来た奴は誰だろうと容赦しねェ・・・!それに、
お前ら。結構、強いらしいな?さては、貴様たち・・・!」
コッパはバンジョーとカズーイをさらに睨みつける。
カズーイ「な、何よ・・・・!?」
バンジョーとカズーイがぞっとする。
コッパ「貴様たちだな!!?ジグソーが真実とか言って、
この沼に戦争を起こさせたのは!?まさか、
あの伝説の熊と鳥・・・。多くの者たちに絶望を与えた、
デスブラザーか!!?姿が熊と鳥そのまんまだし!!」
カズーイ「またそれ!!?」 カズーイはそれを聞いて怒る。
バンジョー「どうやら、話を聞いてはくれないみたいだね・・・。」
コッパ「少なくともてめーらの話は聞かねェ。死ね。」
バンジョー「でも、死なないよ。僕は、妹を助けなきゃいけない。」
コッパ「そんな事・・・・知るかよ!!」
コッパは二つを剣を振って、地面を斬る。その衝撃を利用して、
ジャンプした。このままバンジョーとカズーイに接近する。
クロコタス「またその戦法で来た!!相変わらず速い・・・!
カメ族は歩くと遅いけど、今の方法ではとても速い!」
コッパ「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
コッパは右手の剣でバンジョーに斬りかかる。
バンジョー「くっ!!」
バンジョーはそれを素早く避ける。だが。
コッパ「1度目は避けれても、2度目はねーだろうよ!!」
コッパは左手の剣でバンジョーを斬る。攻撃が決まった。
バンジョー「ぐあぁぁぁ・・・・・っ!!」
バンジョーはまた斬られて倒れる。コッパは着地する。
カズーイ「バンジョー!!大丈夫!!?」
バンジョー「だ、大丈夫・・・!急所は外れた・・・・っ。」
バンジョーはゆっくりと立ち上がる。
コッパ「また立つか。普通ならくたばってるけどなァ?」
バンジョー「負けるワケにはいかない・・・からね・・・!」
コッパ「けど、負けるんだよ。俺の剣になああぁぁぁ!!!」
コッパは走って、バンジョーとカズーイに近づく。
カズーイ「だ、駄目・・・!このままじゃ・・・・っ。」
コッパはバンジョーの目の前に来て、
斬りかかろうとする。その時。
バンジョー「・・・・っ!今だ!!」
バンジョーは目を一瞬だけ輝かせて、
コッパの顔を連続で殴り始める。
コッパ「え・・・っ!?ぐぼ!!?」
バンジョー「ツメツメパンチ!!!!!!」
クロコタス「す、凄い・・・・!ワザと接近させて、
近距離で敵の間合いに入った!!」
カズーイ「良いわ!!バンジョー!!もっとやっちゃえ!!」
バンジョー「はあああぁぁぁぁぁぁっ!!!たあぁっ!!!!!」
バンジョーは物凄いアッパーはコッパを殴り飛ばした。
コッパ「ぐふぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
コッパは地面に落ちて倒れた。仰向けになっている。
バンジョー「どうだ・・・・!」 カズーイ「まいったかしら!?」
コッパ「ち・・・ちっくしょォ・・・・!!」
コッパは必死に立とうとするが、カメなので、
甲羅のせいかうまく立つ事ができない。それを見たカズーイは、
嫌味そうな笑顔になって、こう言う。
カズーイ「どうしたの?うまく立てないかしら?
だっさーいわねwカメが甲羅を地面につけて倒れると、
二度と立てないもんね。どう?興産したら助けるわよ?」
コッパ「ふざけんなよ・・・!誰が降参するか!!
こうなったら、俺の必殺技を見せてやんよ・・・・っ!!」
つづく
[0回]
PR