徳丸「あっ。灰間君!今日もBARの任務かぃ?」
灰間「ああ。ゾンビって野郎がこの町のどこかに潜んでやがるんだ。」
森下「そうなんだァ。それにしても、
灰間君の隊員コスチューム、
初めて見るけど、かっこ良いなァ~っ。」
森下は灰間の隊員衣装に惚れた。
灰間「・・・・ところで、二人とも。何だ?その格好。」
灰間は徳丸と森下の衣装に気づいて、そう言う。よく見れば、
二人とも、白い半そでシャツで、網や標本箱を持っている。
下半身では、徳丸は青い半ズボン、森下は黄緑のスカートである。
徳丸「ん?ああ。僕ら、これから昆虫採集に行こうと思うんだ。」
森下「肝試しじゃ駄目だったから、
それに挑戦しようと思ってね。
あと、変な形の虫がいたって噂もあるし、そ
れを捕まえてみたいの♪」
灰間「へぇ・・・。じゃ、頑張れよ。」
灰間は手を振りながら、二人のところを通って歩く。
徳丸「じゃ、僕らも行こうか。」 森下「うん!」
二人は明るく歩くが、灰間がそんな二人に向かって、こう言う。
灰間「あ。ゾンビが出る確率が高ーから、注意しろよ。」
徳丸&森下「え・・・・・???」
叶野と上川が歩いている時、二人は何かを見て驚く。
叶野「あっ!!!」 上川「ぞ、ゾンビだと!!?」
二人の前に一人のゾンビが歩いてきた。
ゾンビ「グルルルルルルウウウゥゥゥゥゥ・・・・・!!!」
叶野「やはり、この町にいたのか!!」
叶野がそのゾンビの頭を射撃して倒すと、
後ろを見た上川が急に叫ぶ。
上川「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
叶野「どうした!?・・・・あっ!!」
叶野も後ろを向くと驚く。そこには、
新たに二人のゾンビが歩いていた。
ゾンビ「オオオオオオォォォォォォォォ・・・・・!!」
上川「もし、この町がゾンビでいっぱいになったら、
精神崩壊しちゃうよ!」
叶野「このままでは、ゾンビたちがこの町を支配してしまう・・・っ!
一体、誰がこのゾンビを操っているんだ・・・・!!」
ゾンビたちは既にこの町にいた。それぞれ数人が、
別々の場所で行動していた。町の人々はそれに気づいていない。
だが、少しだけ気づきつつあったのだ。
とある道でアイスを食べている少年の前に、
一人のゾンビが現れる。
ゾンビ「ウオオオオオオォォォォォ・・・・!」
少年「わっ!!か、怪人!!?」
少年は驚き、尻餅をつき、アイスを落とす。
ゾンビは少年を襲おうとするが、
そのゾンビが頭を撃たれて倒れる。
後ろから日下部が走って来て、バルガンの銃弾で攻撃したのだ。
日下部「君!大丈夫!?早く家にお帰り!!」
少年「は、はい!!」
少年は慌てて逃げて行った。そこに、灰間が来る。
灰間「日下部!お前も来てたのか・・・。」
日下部「当たり前でしょ?警官たちがこの町の市民たちに、
外出禁止令を出してくれるわ!その間に私たちが、
ゾンビどもを倒さなきゃ!!」
灰間「そうだな・・・・!」 二人はゾンビを探そうと走る。
その様子を空から不気味な形の虫が見ていた。よく見れば、
その虫は青と緑が混じったような色で、甲虫に似たような姿で、
足が8本あるらしい。頭に水色のクリスタルがあった。さらに、
顔では某怪人のような口があり、無数の牙が生えていた。
不気味な虫「・・・・・・・・!」 その虫は別の方向へ飛んで行った。
ゾンビたちは今でもこの町を歩いている。その町をパトカーが、
走っていて、運転手である警官がメガホンで語っていた。
警官「ご町内の皆様。この町に、
ゾンビたちがうろついております。
従って、市民の皆様は民家からの外出をしてはなりません。
これは、外にいるゾンビたちに襲われて欲しくないためです・・・。」
パトカーが通った跡のある民家。そこは、野口の家であった。
その家のバスルームで野口がお風呂に入っていた。
開いている窓から警官の声を聞いていた。
野口「ゾンビたちが・・・・?一体、何で?とりあえず、上がろう。」
野口は風呂から出ようとする。
その様子を不気味な虫が見ていた。
野口は2階の自分の部屋に来て、
机の前に椅子に座り、窓から外を覗く。
ちなみに、野口はおしゃれな感じの洋服を着ている。
野口の目線では、
右から二人のゾンビ、左から一人のゾンビが歩いている。
ゾンビA「ウウウウゥゥゥゥ・・・!」 ゾンビB「アアァァァッ!」
野口「本当に・・・ゾンビがいるわ。でも、どうして・・・?えっ!?」
野口はゾンビたちを見て、恐怖する。さらに、ゾンビたちの、
次の行動を見て、驚く。
ゾンビたちが野口の家に近づくように歩く。
野口「そ、そんな・・・!私の家に入ろうと・・・・!!?」
そう。ゾンビたちは野口の家に入ろうとしているのだ。
ゾンビたち「ウアアアアアアアァァァァァァ・・・・・!!!」
二人のゾンビが家のドアを押したり叩いたりしていた。
野口「ど、どうしよう・・・・!何とかして逃げな・・・。っ!?」
その時、野口は不気味な虫が、
自身の前に飛んでいるところを見る。
不気味な虫「・・・・・・・・・!!」 だが、虫は襲って来ない。
野口「な、何だろ?あの虫。・・・・とにかく、逃げなきゃ!!」
野口は慌てて逃げようと部屋から出た。
1階の廊下に来た野口。その時、玄関のドアが突然、
壊れたか前に倒れる。それと同時に3人のゾンビが入って来る。
野口「ひっ!!!!!」 野口はそれを恐怖して驚く。
だが、そのゾンビたちが何故か倒れた。その頭には穴があった。
そして、後ろからバルガンを持っていた灰間が走って来た。
灰間「無事か?野口・・・・!」 野口「は、灰間君!!」
野口は灰間の姿を見て、感激する。
ゾンビたちは灰間に頭を撃たれたのだ。
野口「助けてくれたのね・・・・・っ。」
灰間「この町にはどう言う事か、ゾンビどもが跋扈してやがる。
何だか、倒しても倒しても全然消えてねェ気がするよ・・・・。
まるで、誰かが操っているみたいだぜ・・・・!」
野口「誰かに・・・・。あっ!!さっきの虫!!」
灰間「何・・・・?あっ!!」
野口は前の方に指をさす。灰間が後ろの方を見て、驚く。
そこの、玄関の近くに不気味な虫がいた。
不気味な虫「・・・・・・・!」 灰間「何だ!?あの虫!!」
野口「わからない・・・・!でも、私を見ていたわ。」
灰間「・・・・っ!そうか!わかったぞ!!さっき、
俺の後ろから気配を表したのは、こいつなんだ!!」
野口「え!?じゃあ、この虫は私と灰間君を狙って・・・!」
灰間「そうかも知れねェ・・・・!(ペンダントが光ったのも、
この虫の気配を感じ取ったからに違いねェ・・・・!)もしかして、
この虫がゾンビたちを操っているのかも知れねェ!!」
灰間がバルガンを構えて、
不気味な虫に向かって火薬弾を連射する。
不気味な虫「・・・・・!?」 不気味な虫はその連射を素早く避ける。
そして、すぐにどこかへ飛んで行った。
灰間「あっ!!待て!!」
灰間と日下部は不気味な虫を追って、家から出る。
そこに、日下部がいて、灰間に話しかける。
日下部「灰間!!家の住人は無事!?」
灰間「日下部・・・!やっとわかったぜ。」
日下部「わかったって何が?」
灰間「・・・ゾンビを操っている奴の事さ!」
野口「頭にクリスタルのような角を持った昆虫がそうなんです。」
日下部は野口を見て、驚く。だが、野口は、
ヘルメットを被っている日下部を、
彼女本人と気づいていないらしい。
日下部「っ!?(こ、この娘は、
灰間のクラスの、野口さん・・・・!?)」
つづく
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