デッドジン「ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
デッドジンが右手の巨大な爪でティアーズを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・・!!」
ティアーズはしゃがんで、それを避ける。そして、
すぐに左ストレートでデッドジンを攻撃する。
デッドジン「ウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
さらにティアーズはハイキックで魔獣をさがらせる。
日下部たちBAR隊員は野口や倒れた森下と徳丸を、
安全な場所へ連れて行っている。
デッドジン「ウオオオオオオオオォォォォォォォォ」
デッドジンが左手の爪でティアーズを攻撃。見事に命中した。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!?」
ティアーズは身体を斬られたような感覚に襲われて、さがる。
デッドジンがさらに攻撃しようと歩くが、
ティアーズはジャンプで避ける。
ウルトラマンティアーズ「ウルトラジャンプ!!!!!」
夜空に浮かんだティアーズが一瞬だけ回転して、
後ろから魔獣に近づく。
そして、右足でデッドジンの背中を蹴り付ける。
デッドジン「ウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ」
攻撃を受けたデッドジンは倒れ、
ティアーズは敵の後ろに着地する。
ウルトラマンティアーズ「ショワッチ!!!!」
デッドジンはゆっくり立って、口から緑色の火炎を吐く。
ティアーズはそれを避けながら、デッドジンに近づく。そして。
ウルトラマンティアーズ「ショワアアアァァァァッ!!!!」
ティアーズは素早い右ハイキックでデッドジンの首を攻撃。
蹴りがあまりに素早いためか、
魔獣の首が切断され、顔が飛びあがる。
ウルトラマンティアーズ『やったか・・・・・!?』
だが、顔を失ったデッドジンの両腕が動き出す。
落ちて行く顔を掴んだ。
そして、その顔と身体が再び合わせて、元通りになってしまった。
デッドジン「ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
元通りになったデッドジンはゴリラのように胸を叩く。
ウルトラマンティアーズ『効いてない!?』
ティアーズはこれを見て、驚く。デッドジンはそんなティアーズに迫る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!ウルトラパンチ!!!」
ティアーズは強烈なパンチでデッドジンの胸を貫く。
ウルトラマンティアーズ『今度こそ・・・・!』
ティアーズは敵の心臓を破壊したので、
勝ったと思っている。だが。
デッドジンは口から緑色の火炎を吐いて、ティアーズを攻撃した。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアァァァァァァァ!!!!??」
ティアーズは火炎を浴びて、
それに押されるように魔獣からさがって倒れる。
そして、ティアーズに貫かれた胸が元通りになってしまう。
デッドジンは死体であるゾンビの集合体として生まれた存在。
死体なので、死なせる事はできない。そう。デッドジンは、
いかなる攻撃でも倒せる事ができないのだ。
だが、きっと倒せる方法はあるハズだ。
デッドジン「ウアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ」
デッドジンの顔に付いている、
6つの角から紫色の電撃光線を放った。
その光線の4つがティアーズに命中。残りは木々を爆破させる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!・・・・・・・!!!」
攻撃を受けたティアーズは倒れそうになる。
そんなティアーズを、
容赦なく蹴り上げるデッドジン。バグヅンはそれを見て、
まるで笑っているかのように異様な動きで飛んでいる。
バグヅン「・・・・・!・・・・・!・・・・・・・・!!」
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!!!」
ティアーズはアームシュートでデッドジンを攻撃する。
倒れるが、すぐに立ち上がってしまうデッドジン。
デッドジン「ウウウウウゥゥゥゥゥッウアアアアアアァァァァァァァァ」
デッドジンがジャンプして、ティアーズに接近。
そのまま押し倒す。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!・・・・!」
ティアーズはデッドジンに両腕を掴まれて、
不自由になってしまう。
その時、夜空からバルワンダー1号と2号が飛んで来た。
日下部が1号で、上川と叶野が2号を操縦している。
2機はレーザーバルカンでデッドジンを攻撃する。
デッドジン「ウアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ」
デッドジンはバルワンダーの攻撃にひるみ、
ティアーズから離れる。
日下部「ティアーズ!!ゾンビの弱点は脳のある頭よ!!!」
ウルトラマンティアーズ「ハアアアアァァァァァッ!!!」
ティアーズはチョップでデッドジンの頭を攻撃。あまりの威力に、
頭が真っ二つになった。だが、
それも無理。真っ二つになった頭が、
また元通りにくっついてしまったのだ。
上川「そんな!?復活した!!?」
叶野「ゾンビは頭が弱点のハズ!だが、ゾンビの魔獣には、
そんな弱点もかき消したと言うのか!?
やはり、魔獣は恐ろしい・・・!」
そう。魔獣は恐ろしいのだ。
デッドジンはゾンビの弱点をも消す程に、
恐ろしい生ける屍のモンスターであるのだ。
ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!!」
ティアーズはファイティウム光線で、
デッドジンの身体を粉々にした。
だが、その粉々になった身体がまた再生し、
元通りになってしまう。
そして、ティアーズのカラータイマーが鳴り出す。3分に近い。
ウルトラマンティアーズ『畜生・・・・!どうすりゃ良い!?
ファイティウム光線でも通じねーのかっ!?ゾンビは、
元から死んでるから生きてない。
だが、こんな異常な再生ができる、
ゾンビなんて聞いた事がない!!・・・・・む!?』
その時、ティアーズは飛んでいるバグヅンに気づく。
ウルトラマンティアーズ『そうだ!!
この虫が魔獣を操っているんだ!!
こいつさえ倒せば、魔獣は動けなくなるに違いない!!!』
ティアーズはジャンプして、空を飛ぶ。
そして、バグヅンに接近する。
バグヅン「・・・・!?・・・・・・・・!!」
バグヅンは追ってくるティアーズに気づき、逃げようと飛ぶ。
ティアーズはそれを許さず、バグヅンを追う。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・!!」
ティアーズはバグヅンにチョップして、魔虫を地面に叩き落とす。
ティアーズは着地すると、
バグヅンが再び飛んで来て、ティアーズに迫る。
バグヅン「・・・・・・・・・・・・!!!!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!・・・・・・・・!!!」
ティアーズはバグヅンの角を掴み、
右足でバグヅンを数回蹴り付ける。
そして、右手のパンチでバグヅンを思いきり殴り飛ばす。
バグヅン「・・・・・・・!??」
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!!」
ティアーズはアームシュートでバグヅンを粉々に爆発させて倒した。
その時、デッドジンが急に動きを止めた。
操る者がいなくなったので。
ただの死体に戻りつつあったのだ。
バルワンダー2機がレーザーバルカンで、
そんなデッドジンに総攻撃する。
そして、空を飛んで来たティアーズが、
着地して、ファイティウム光線でデッドジンを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!!!」
光線を浴びたデッドジンの身体が炎上し、
魔獣は消滅してしまった。
まるで、
魔獣の一部となった死体たちがこの世を去るかのように。
日下部「これで、ゾンビ騒動が終わったわね・・・。」
日下部は安心して微笑む。ティアーズは夜空を飛んで去る。
次の日。平和になった大鳥町の道路を歩く灰間と野口。
灰間「そう言えば、
森下も徳丸も来てねーけど、何があったんだ?」
野口「うん。それが、いつまたゾンビたちが襲ってくるか、
わからないと言って怖がっちゃって、家に籠っているそうよ。」
野口が苦笑いしそうな笑顔で言う。
灰間「へぇ。せっかく、ゾンビを操る虫は倒して、
二度とゾンビが現れないってのに、心配性だな。あいつら。」
野口「仕方がないよ。一度、恐怖を感じると、
誰だって不安するわ。いわゆる、トラウマって感じかな?」
灰間「ふーん。まあ、今やまだ夏休み。新学期までは治るさ。
俺もその間に何かして、夏休みを満喫しようかね・・・。」
野口「・・・・そう言えば、灰間君は夏休みの宿題は終わった?」
灰間「暇な時はやったさ。ほぼ全部終わりそうだけど。ん?」
その時、バルターボが走って来て、
灰間と野口のところに停まる。
窓からヘルメットを被っている日下部が出てくる。
日下部「灰間!!
今からパトロールに行くから、協力しなさい!!」
灰間「そんな気はない。良いじゃねーか。夏休みくらいよ。」
日下部「BARに夏休みとか関係ないわ!!
良いから乗りなさい!!
こうしている間でも魔族が暗躍してるかも知れないのよ!!?」
灰間「はぁ・・・。わかったよ。野口。悪いけど・・・。
俺、ちょっとBARの仕事に行ってくるわ。」
野口「ええ。頑張ってね・・・。」
灰間は残念そうな表情でバルターボに乗る。
そして、バルターボはすぐに走る。
野口「くすっ。夏休みでも大変ね。BAR隊員って・・・。」
野口は微笑んでそう言う。そう。BAR隊員は忙しいのです。
例え、夏休みでも、魔族が暗躍している限り、
BARは休みもせずに頑張らなければなりません。
全ての魔族を倒し、
本当の平和が戻ってくるまで、
灰間たちBARの戦いに終わりはないのです。
頑張れ。灰間翔。負けるな。ウルトラマンティアーズ。
次回に続く
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