一方、コリスたちのとは別の飲食店では?
赤い髪の女性「この作戦は順調に進んでるかしら?」
赤い髪の女性が、黒い布の少女に問う。
黒い布の少女「はい。しかし、私の影の情報によると、DGCがこの町に来ていると。」
赤い髪の少女「ふん!あの夢だの希望だのほざく奴が率いる連中ね。
いいわ。ちょっと影を暴れさせなさいよ。」
黒い布の少女「はい。この町を混乱に陥れて見せましょう。」
赤い髪の少女「ただし、あなたは普通の少女として活動、DGCに出会っても、
普通の人間としているのよ。もし、DGCの奴らに正体が見られた場合、
あなたの真の姿を見せるのよ。」
黒い布の少女「・・・・わかりました。」
その頃、コリスたちは店を出て、再び調査していた。
シュドー「ところで、なんで怪人は人を殺さず、倒したのでしょうかねぇ。」
テブリッシュ「倒れた人たちは病院に運ばれたそうだが、どこも傷跡がない。
ただ、何故か生気がないように廃人になっているそうだ。」
サキ「生きてるのに、生気がない・・・・・?
それって、ショックを受けることによるんじゃないでしょうか?」
コリス「ショック?」
サキ「ほら、考えてごらん。斬られたのに、何故か傷がない。しかも生きている。
しかし、本当に斬られたと思って、気を失う・・・・・・・・。」
テブリッシュ「そうか・・・・つまり怪人は人の精神を壊そうとしているのか!」
シュドー「怪人めぇ!本当に何を企んでいる?」
モモ「とりあえず、怪人を捕まえるのよ。いいわね?」
コリス「はい・・・・!」
その時、5人の前に、元気のなさそうな青年がいた。
青年「・・・・・・・・・・。」
コリス「・・?どうしたんですか?」
青年「もう・・・・誰とも口聞きたくないよ・・・・・・。」
青年は廃人のような顔していた。青年はそのままどこかへ歩いた。
コリス(まるで生気がない・・・・・まさか怪人が・・・?)
テブリッシュ「そういえば、この中も元気がない人が少々いるな。」
シュドー「怪人はこの町で活動しているのか?」
テブリッシュの言うとおり、明るい人が多い町の中に暗そうな人が数人いた。
これは最初から?それとも怪人の仕業だろうか?
サキ「本来、ソドーリゾートは来る人が元気なはずなのに・・・・・。」
コリス「・・・ん?あの人は。」
コリスたちは黒い布の少女を見かけた。
コリスは少女に近づく。
コリス「こんにちわ。DGCにコリスです。」
黒い布の少女「こんにちわ・・・・・・。」
モモ「ちょっとコリス。いきなり知らない人に話しかけるなんて。」
黒い布の少女「いいわ。怪しいからでしょう?この衣装が。」
少女の身を包んだ布はボロボロでもあった。おまけに少女は笑顔をしていなかった。
シュドー「いやぁ。それにしても可愛い子ちゃんだねぇ。俺、シュドー。よろしくw」
シュドーはいやらしそうな顔して黒い布の少女に近づいた。
モモ「出た、シュドーの女好き・・・・・・。」
サキ「私、サキっていうの。よろしくね。」
サキは優しい表情で、少女に近づく。
テブリッシュ「テブリッシュだ。よろしく。」
黒い布の少女「・・・・・・・・・・・。」
サキ「どうしたの?なんか元気ないけど・・・・・。」
黒い布の少女「・・・・・・・・・。」
少女は答えようとしなかった。
シュドー「どうしたんだい?お嬢ちゃん。お名前、なんて言うんだい?」
黒い布の少女「・・・・・シャド・・・・。」
テブリッシュ「シャドか・・・・・まあ、そういう名前もいいんじゃないかな。」
コリス「シャドさん。あなたは夢は何ですか?」
シャド「夢・・・・・ないわ。そんなの。」
サキ「夢がない?そうか・・・・・夢、決まってないんだ。」
シュドー「じゃあ、専用のフラワーガーデンを作ったらどうだ?
そっちの方が女の子らしくていいぜ。」
シャド「夢なんて・・・・興味ないわ・・・・・。」
テブリッシュ「なぜだい?夢はすばらしいぞ。自分が幸せにだってなれるんだぞ。」
シャド「私は夢を持つ気はない・・・・・・。」
コリス「・・・・・じゃあ、何がしたいの?」
シャド「・・・それは言えない・・・・・。」
コリス「そんな・・・・・。」
サキ「・・・・そうだ!モモ隊長。シャドちゃんの面倒、私が見てもよろしいでしょうか?」
コリス「僕もサキさんに賛成します。」
シュドー「俺も。」
テブリッシュ「しかし・・・・・。」
モモ「いいわ。サキ、コリス。シャドに好きなところへ連れてっておいで。
テブリッシュ、シュドーは私と一緒に調査を続行。」
シュドー「トホホ・・・・・。コリス、サキ。頼んだぞ。」
テブリッシュ「もし、怪人と遭遇したら連絡してくれ。」
サキ「了解。」
コリス「いこうか、シャドさん。」
シャド「・・・・・・・。」
つづく
[0回]
PR