浩二「そ・・・そうなのか。とりあえず、イチゴ。DGCとして、
この町で起きた時限の歪みってのを調べに来たんだろ?」
イチゴ「そうだ。その歪みは冥界から発生したらしい。」
浩二「め、冥界!?すると、あの世とこの世がリンクするワケか!?」
イチゴ「かも知れない・・・・。」
浩二「そりゃ、大変だ・・・・。ここ、僕が今住んでるんだよね・・・。」
イチゴ「じゃあ、君はこの国に引っ越していたのかぃ?」
浩二「うん。前にも言っただろう?高校卒業したら、
父の仕事の都合でアメリカに行くってさ。」
イチゴ「・・・そうだったのか。」
コリス「・・・・こうしてはおりません!早く、次元の歪みを探しましょう!!」
イチゴ「ああ・・・・っ!」 二人はロードに近づくと、浩二が呼び止める。
浩二「待った!!」 イチゴ「ん?何だぃ?」
イチゴとコリスは止まり、イチゴは浩二に聞く。
浩二「任務で疲れているだろ?ちょっと、僕の家に寄ってかない?」
イチゴ「・・・ごめん。今は任務が先なんだ。」
コリス「すみませんが、忙しいのです。終わったら、寄ってみます。」
コリスとイチゴはロードに乗って、どこかへ移動した。
浩二「・・・・そうだよな。やっぱ防衛隊は厳しいもんな。でも、
それだからこそ、地球の平和は守られるもんだ。頑張れよ。イチゴ君。」
ロードはこの町の道路を走り続ける。次元の歪みを追うように。
イチゴ「コリス君!!次元反応は!?」 コリス「まだ見つかりません!!」
コリスがW-PCのレーダーで探しているが、うまく見つからない。
イチゴ「早く見つけなきゃ・・・っ!大変な事になる前に・・・。」
ロードは必死に走り続けた。だが、歪みは見つからない。
そんなロードを民家の屋根に立つ、例の女性が見ていた。
女性「DGCめ。あくまでゲートを探しているわね。まあ、良いわ。
今だけゲートを閉じておこうかしら?そうすれば、
次元反応も出ないも同然だわ。・・・・えぃ!」
女性は指をパチンと鳴らした。
もしかして、次元の歪みは彼女が操っているらしい。
それを知らないイチゴとコリスは夕日になっても、歪みを探し続けていた。
イチゴ「・・・・・この町の全ては走りきった。だが、
次元の歪みは見つからなかったみたいだね・・・・。」
コリス「すみません・・・・。」 コリスは残念そうな表情をする。
イチゴ「・・・まあ、良いさ。
次元の歪みはまたこの町に現れるかも知れない。」
イチゴも暗そうに言うが、その後すぐに明るそうな表情でこう言う。
イチゴ「・・・そうだ!浩二君の家に寄ってみよう!休憩に丁度良いしね。」
コリス「・・・・はい。」 コリスも微笑んで返事した。
そして、ロードはとある民家に近づく。そ
こが、浩二の家だ。二階建てではない(
その民家の玄関に来たイチゴ&コリスを浩二が明るく迎える。
コリス&イチゴ「お邪魔しまーす。」
浩二「おおっ!やっぱり来てくれたね!!どうぞどうぞ・・・。」
浩二はイチゴとコリスを連れて、とある部屋に入った。
そこには、テレビはもちろん、
ベッドにパソコン、本棚にログテーブルもあった。
テーブルの下には、いかに暖かそうなじゅうたんが布いてあった。
イチゴ「ここが浩二君の部屋かァ。」
浩二「そうさ。ここでゆっくり寛いで来なよ。食事持って来るから。」
コリス「どうもすみません。ご迷惑おかけしまして・・・。」
浩二「ううん。良いさ。じゃ、テレビでも見ても良いから。」
浩二は部屋から出て、イチゴはリモコンでテレビを付けて見る。
すると、テレビの画面には恋姫無双のアニメが放送されていた。
イチゴ「あっ!恋姫か。珍しいなァ。」 コリス「・・・ん?これは。」
そして、コリスはテーブルの上に何かが置いてあるのに、気づく。
イチゴ「ん?これは・・・シルバー仮面じゃないか!」
そう。テーブルに置いてあるのは、シルバー仮面のフィギュアであった。
イチゴ「浩二君・・・。まだ、シルバー仮面を愛していたのか。」
コリス「えっ!?」
その時、コリスは最初に浩二を見つけた時の事を思い出す。
その頃の彼の手にはシルバー仮面のフィギュアを確かに持っていた。
コリス「じゃあ、あの青年は・・・・。」 その時、浩二が入って来た。
どうやら、スパゲティを乗せた皿二つや水の入ったコップ二つを乗せた、
マットを持って来たそうだ。それらをテーブルに置いた。
浩二「持って来たよ。置いとくよ。」
コリス「浩二さん。シルバー仮面の事、好きなんですか?」
浩二「ああ。好きさ。何たって俺のヒーローだもんなァ。」
イチゴ「僕と浩二はね。幼い頃にシルバー仮面の大ファンだったんだ。
特に浩二はいつかはシルバー仮面になりたいと言うんだ。」
コリス「それが・・・浩二さんの夢ですか・・・。」
浩二の夢を知ったコリス。だが、浩二は笑顔でも少し暗そうに言う。
浩二「そうさ。でも、現実じゃそんな夢ありえないもんな・・・・。
でも、彼にはなれなかったけど、彼には会えたんだ!」
浩二は急に明るくそう言った。
コリス「会えた・・・?」
イチゴ「うん。浩二はシルバー仮面に会ったと言ってるんだ。でも、
それが本当の事だろうか・・・・・。」
イチゴの疑わしい言葉を聞いた浩二はテーブルを叩き、立ち上がる。
浩二「いや!!本当に会った!!僕は確かにシルバー仮面に、
会ったんだ!!あのシルバー仮面に・・・・・・・っ!!!」
コリス&イチゴ「っ!!!?」 浩二の怒鳴り声にイチゴとコリスは驚く。
浩二「イチゴ君。君は相変わらず信じていないみたいだね。
・・・・あれは、僕が小学6年生の頃だった・・・・。」
2002年の日本。東京。その頃のイチゴと浩二はまだ子供であった。
二人は杏たち友達と一緒にテレビで、
放送していたシルバー仮面を見ていた。
皆はシルバー仮面の活躍に熱中していた。特に浩二は・・・。
ちなみに、その頃のイチゴは女装をしていた。詳しくは、
原作の~少女少年~GO!GO!ICHIGOを参照(ぇ
そして、浩二はイチゴたちと別れて、一人夕日の町を歩いていた。
浩二「さて・・・。そろそろ帰らなきゃ。ん?」
その時、浩二の目の前に、茶色の怪人の姿が一瞬だけ横に余技った。
浩二「・・・今のは・・・・。まさか!?」
浩二は怪人が走ったところへ目指そうと走る。
浩二「はぁ・・・はぁ・・・。っ!?」
その時、浩二は何かを見つけると、恐怖心を感じて電柱の後ろに隠れる。
そして、浩二はその何かをこっそりと見る。その何かとは、
現在でクリスタルに倒されたゴルゴン星人であった。それも、二人。
この頃でも、ゴルゴン星人は地球侵略を企んでいたのだ。
つづく
[0回]
PR