モモ「・・・・T-1地区より別次元反応が、
発しているとの報告が入ったわ。」
シュドー「異次元反応?」
テブリッシュ「次元の歪みが発生し、その歪みから、
次元のエネルギーが発生したと言うですか?」
モモ「そうよ。そのエネルギーには、計り知れない程の、
マイナスエネルギーが反応しているらしいわ。
科学局の次元研究班から報告によればだけどね・・・・。
そこで、我々DGCがその次元の歪みを調査して欲しいと、
上層部より命令が出たわ。コリスとイチゴが調査にかかりなさい。
他の隊員は念のため、待機ね。では、出動!!!」
コリス&イチゴ「了解!!!!」
コリスとイチゴは走って、司令室から出た。
コリスとイチゴはロードラッシュでT-1地区を目指そうと、
道路を走る。そして、とある村に入ってきた。そこが、T-1地区である。
ロードを運転しているイチゴがコリスにこう聞いた。
イチゴ「コリス君。W-PCは持っているかぃ?」
イチゴに聞かれたコリスはX-PCに似た機械を持っていた。
それが、W-PCである。W-PCは、性能こそが、
X-PCと及ばないが、異次元の物質の解明及び探知の機能を、
強化するために改良された機械である。
コリス「もちろんです。これで、次元の歪みを確かめます。」
イチゴ「レーダーのシステムを動かして。
それで次元の歪みをサーチするんだ。」
コリス「はい。」 コリスがキーボードで何か入力すると、レーダーが回り出す。
そして、レーダーはとある方向に止まった。
次元の歪みの位置がわかったそうだ。
コリス「見つかりました!!ポイント・5です!!」
イチゴ「わかった!!急ごう!!」 イチゴはアクセルを踏み、
ロードは猛スピードで次元の歪みのある場所へと進んだ。
そして、目的地らしき場所に停まったロードからコリスとイチゴが降りてきた。
コリスはW-PCを持っている。二人はしばらく走って、止まる。
イチゴ「おお・・・・っ!!」 コリス「これは・・・・!!」
二人が見たのは、目の前の空間がグルグルと歪んでいる場面であった。
それが次元の歪みだ。コリスはW-PCを置き、両手をキーボードに置く。
イチゴ「コリス君!!次元の歪みを解明するんだ!!」 コリス「はいっ!!」
コリスはキーボードで入力し、W-PCの画面で、
多くの数値が入り乱れている。
イチゴ(頼むぞ・・・!科学班の皆さんが、壊れたX-PCを改良して、
造ってくださったW-PCなんだ。
ここで性能が無意味なワケにはいかない!!)
コリス「・・・・っ!!解明完了!!別次元の確認ができました!!」
イチゴ「ほ、本当かぃ!!?」 イチゴは期待を胸にW-PCの画面を見る。
その画面には、紫色の文字と数字が多く乱れてあった。
何が記されているか、全くわからないが、
真ん中だけちゃんとした言葉が描かれいた。その文字は、
【HADES】であった。この文字はもしや・・・。
コリス&イチゴ「め、冥界!!!??」 そう。歪みを出した別次元は、
冥界だったのだ。それを聞いたコリスとイチゴは驚く。
イチゴ「でも・・・どうして、冥界から歪みが!?
もしかして、また冥界の怪獣が出ると言うのか!!?」
コリス「いえ・・・!冥界の王子のゴダルはもういません!!
だから、冥界の怪獣も出ないかと思ったのですが・・・。」
そう。冥界から現れた怪獣は全て、ゴダルに送り込まれた者たちであった。
彼の死により、冥界怪獣はもう現れない・・・・・ハズだった。
コリス「・・・・もしかして、また別の誰かが冥界の使者を呼び出して・・・。」
その時、冥界からの歪みが消えた。二人はさらに驚く。
イチゴ「き、消えた・・・・!?」 W-PCの画面が真っ黒で何もなかった。
コリス「・・・・次元反応が消えました。多分、移動したのかと・・・。」
イチゴ「そうか・・・。じゃ、他に移るか。行こう!!」
コリス「はい!!」 二人はロードの方へ移動した。それを見る何者かがいる。
その何者かは、ある民家の屋上にいた。セクシーな衣装を着ているが、
肌が緑色であった。顔が完全に見えないが、口元だけ見えていた。
その容姿から見て、何やら恐ろしい感じの女性らしい。
女性「・・・・こいつらに見られちゃ困るわよね。さて、
次のゲートを出せるところを探して、早く奴を探さなきゃ。」
女性は笑いながら、そう言った。今回の黒幕はこの女性らしい。
ロードに戻ったコリスとイチゴ。だが、そこに一人の青年がいた。
コリス&イチゴ「あっ!!!」 青年「・・・ん?DGCの人。」
二人はその青年を見たが、彼は驚かない様子であった。
この青年はコリスが会った事のある人であった。
コリス「あなたはあの時の・・・・っ!」 イチゴ「浩二君!!!!!」
青年「えっ!?その声・・・イチゴ君??」
浩二と呼ばれた青年はイチゴの方を見て、彼の名を言い、
イチゴはヘルメットを外して、長い髪を降ろしす。コリスもヘルメットを外す。
浩二「やっぱり・・・君はイチゴ君なんだね!!」
浩二はイチゴを見て、感激な声をあげる。
どうやら、二人は知り合い同士らしい。
コリス「え・・・?な、何ですか??」 コリスは今の状況を理解できてない。
イチゴ「・・・あっ!紹介するよ。この人は浩二。中学の頃の僕の友人だよ。」
浩二「・・・いつも、友達のイチゴ君がお世話になってるね。そして、
地球防衛の事は感謝しています。DGCのお嬢さん。」
コリス「い、いえ!!僕は男ですっ!!!」
浩二「えっ!?君・・・男だったの!?」
イチゴ「あはははは・・・・^^;まあ、良いじゃない。
僕だって君に女と間違われた事あるし・・・。当時は嬉しかったけど。」
つづく
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