ボトルズ「バ、バンジョー!!?」
	
	ボトルズたちは苦しむバンジョーに慌てて近づく。
	
	カズーイ「どうしたのよ・・・。ああっ!!」
	
	カズーイはバンジョーの足を噛んでいる3匹の魚を見て驚く。
	
	その足を噛んでいる魚の1匹が突然、喋り出した。
	
	魚「ガブッ!ここらは俺たちピラニアの縄張りだァ!
	
	臭い足を早く出せ!!!ガブガブ!!!」
	
	ピラニアと名乗る魚3匹はバンジョーの足を噛みまくる。
	
	これにバンジョーは痛がっていく。
	
	バンジョー「うあああぁぁぁぁ・・・・っ!!!」
	
	ユミ「こいつら・・・!ピラニア族よ!!!」
	
	カズーイ「ピラニア族!!?」
	
	ミクス「この地域の支配を狙う一族です・・・!
	
	この沼の中には全てピラニアたちが支配しています・・・!」
	
	バンジョー「そ、そんな事は良いから・・・。
	
	は、早く助けてくれれば、助か・・・・くあ!!」
	
	ピラニア「早くこの足を出せっつってんだろ!!ガブゥ!!!」
	
	プルレス「ピ、ピラニア君・・・。君たちの噛んでいる足は、
	
	もう沼から出てるから・・・。ね?ほら。
	
	落ち着いて。落ち着いて、沼に戻りなよ・・・。」
	
	プルレスは無理やりな、
	
	笑顔で恐る恐るピラニアたちを説得するが、
	
	ピラニアたちはそれを無視して、バンジョーの足を噛み続ける。
	
	ユミ「無駄よ。
	
	奴らは聞く耳を持たない。とても荒んだ連中だから、
	
	他人の言う事より、
	
	自分の思ってる事だけを遂行するの。ミクス!」
	
	ミクス「はい!少し痛いけど、我慢してね・・・・っ。」
	
	ミクスは右手をバンジョーの足を、
	
	噛んでいるピラニアたちの方に向ける。
	
	ミクス「えぃ・・・・っ!!」
	
	その時、足を噛んでいた3匹のピラニアが急に、
	
	物凄い勢いの見えない何かに吹き飛ばされて、
	
	沼に落ちた。
	
	ピラニア「ひゃあああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
	
	これにより、バンジョーは助かった。
	
	バンジョー「ふぅ・・・。右足はなくなるところだった。」
	
	カズーイ「何をしたの?ミクス。」
	
	ミクス「空気をピラニアたちに向けて、その空気を、
	
	気力で勢い良く押したの。だから、ピラニアたちは、
	
	その空気に押されて、吹き飛んだのよ。」
	
	ミクスは少し微笑んでそう言う。
	
	ユミ「さっきミクスが言った通り、ピラニアは沼の中に住んでいる。
	
	それが理由で、ピラニア族はこの沼の種族の中で、
	
	一番強い支配力を持っているわ。まあ。最も、
	
	ワニ族が苦手で、彼らに食べられている事が多いけどね。」
	
	バンジョー「そっか・・・。じゃあ、沼
	
	の中は進めないみたいだね・・・。」
	
	ボトルズ「一体、どうすれば、沼の中を・・・。」
	
	ユミ「空を飛んで移動するのも可能だけど、
	
	ボトルズたちを持ち上げられる耐久は長くなさそうだし・・・。」
	
	ミクス「それに、同じく空を飛んでいるトンボ族が、
	
	素早く強襲するかわかりません。
	
	空でも無理な可能性が高いわ。」
	
	カズーイ「そう・・・。あたい、空での攻撃は使えないのよね。」
	
	バンジョー「そうだね。一体、どうすれば・・・・。」
	
	バンジョーたちは悩んでいた。一
	
	体、どうすれば沼を超えられるか。
	
	アシナガ「俺に任せときな!」 バンジョーたち「え???」
	
	その時、バンジョーたちは気づく。自分たちの近くに、
	
	緑色の足長靴である、アシナガがいた。
	
	カズーイ「あ!あの時の長靴・・・。」
	
	バンジョー「い、いつの間にいたのか・・・!?」
	
	アシナガ「さっきからずーっとお前らについていったぜ?
	
	全く、何で俺に気づいてくれねェ?無視してんのか?」
	
	そう。アシナガはバンジョーたちの後に続き、
	
	一緒にブクゲコ沼に入り、それから彼らと一緒に、
	
	進行していったつもりであった。気づかれいないようだが。
	
	ボトルズ「そうか・・・。
	
	ずっと僕らについていったなんて・・・。」
	
	ミクス「ごめんなさい・・・。気づいてあげられなくて。」
	
	アシナガ「全く・・・。それより、お前ら。何か悩んでるな。」
	
	ユミ「ええ。この沼の中にはピラニアが無数にいて、
	
	その沼を超えられる事ができないの。」
	
	カズーイ「あんた。悪いけど、この謎を解いてみなさいよ。」
	
	バンジョー「カズーイ!失礼じゃないか。アシナガだって、
	
	まだこの沼の事を知らないらしいんだぞ・・・?」
	
	アシナガ「いや。もう全て知ってるぜ。」
	
	バンジョー「ええっ!?」 バンジョーたちはアシナガの発言に驚く。
	
	アシナガ「この沼にはピラニアがいて、渡れねーだろ?
	
	だったら、俺に任せな。何とかしてやんよ。」
	
	ユミ「あなた・・・!攻略法を持ってるの!?」
	
	アシナガ「ああ。まずは俺を履きな。ま、
	
	この俺を扱えるかどうかはわかんねーけどな・・・。」
	
	バンジョー「履けば良いんだね。じゃあ・・・。」
	
	ボトルズ「でも、無理だと思います。
	
	あしながぐつを履いたら、
	
	履いた者の足に異変が起こってしまいますから、
	恐ろしいですもんね・・・・。僕は履きたくありません・・・。」
	
	バンジョー「じゃあ、僕も・・・・。」
	
	バンジョーたちはあしながぐつを,
	
	履くとどうなるかわからず、
	
	その恐怖で彼を履く事を否定していた。
	
	ただ、一人を除いて。
	
	カズーイ「ちょっとォ!何を怯えているのよ!?」
	
	バンジョー「だって、履いたら足が・・・。」
	
	アシナガ「そう言うこった。
	
	俺を履かない方が身のためだぜ・・・。
	
	はぁ・・・。俺の存在価値は・・・ねーのかなァ・・・。」
	
	アジナガも落ち込んでいた。
	
	自分を履ける人がいないからだ。
	
	カズーイ「だったら、あたいが履いてあげるわ!!」
	
	バンジョー「か、カズーイ!?む、無茶な事を・・・っ!」
	
	カズーイ「無茶でもやるの!!ええぇぇぇい!!」
	
	その時、カズーイはリュックから両足を出して、
	
	その足をアシナガに向ける。アシナガはそれに気づき、驚く。
	
	アシナガ「え!?お、お前・・・・!!?」
	
	そして、カズーイの足がアシナガの中に入った。そう。
	
	カズーイはあしながぐつを履いてしまったのだ。
	
	その時、カズーイの足に異変が起きた。
	
	つづく
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