大神「怪獣が逃げたか・・・・。」
叶野「はい。後少しと言うところで・・・申し訳ございません。」
上川「僕らBARは魔獣に対抗するためだけに、
組織されましたからね。すっかり、怪獣の事を、
対策できてませんでしたね・・・・っ。」
叶野と上川はガッカリとしている。上川の言う通り、
BARは魔獣に対抗するためだけに結成されたのだ。
怪獣や宇宙人への反応が鈍いのは当然かも知れない。
大神「ふむ。だが、他の防衛軍がきっと、
逃げた怪獣の事を何とか探してくれるじゃろうけ。
その時が来るまで、皆。それぞれ休憩を取ると良え。」
隊員たち「了解・・・・。」
こうして、自宅に帰ろうと基地から出て、
町を歩く灰間。だが、その時であった。
灰間「・・・・・むっ!ペンダントが光った・・・。」
そう。灰間のペンダントが光り出した。ペンダントは、
また灰間に何かを伝えようとしているらしい。
灰間「・・・・何!?あのマグラーはただ、
目覚めたんじゃない・・・だと!!?」
灰間はそれを知って驚く。怪獣はただ目覚めたワケではない。
ペンダントがそう語っているのだから、間違いない。
灰間「誰かに起こされたと言うのか・・・・!?
まさか・・・魔族の仕業ってもんじゃねーよな!??」
そう。マグラーは魔族に無理やり起こされて、
それに怒って人間たちに牙を剥いただろう。まるで、
人間たちが自身の眠りを妨げたと勘違いするように。
灰間「魔族の野郎・・・!別の手を使いやがったか・・・!」
とある暗い森の中でマグラーが静かに眠っていた。
そのマグラーに、またあの青年が近づいて来た。
青年「ふん。戦いに疲れて、眠りについたか・・・。だが、
この魔族である俺がそうさせると思うなよ・・・?」
そう言った青年はマグラーに右手を向け、
その手を青く光らせる。マグラーは何かを感じるように、
両目を開けて起き上がった。
マグラー「グアァガアアアアアアアアァァァァァァァァ」
青年「あはははははははは!!!そうだ!!
もっと暴れろ!!そ
のまま地球人どもを皆殺しにするんだ!!!」
マグラー「グアガアアアアアアアァァァァァァァァァ」
怪獣は青年に言われた通りに、進行を始めた。そう。
青年は魔族の一人であった。魔獣たちを操る魔族が、
怪獣をも操っているのだ。魔族は地球に住んでいる怪獣に、
興味を持ち、その怪獣の力を見てみようと言うワケであった。
次の日。学園の廊下では野口たちは何かを会話していた。
徳丸「昨日の事件を皆は知ってた?」
野口「ええ。今回は魔獣ではなくて、怪獣だったわね。
怪獣は昭和時代に現れたマグラーらしいわ。」
森下「でも、そのマグラーが何で現れたのかしら?
もしかして、最近、暴れている魔獣たちに怒って、
あいつらを倒すために起きたんじゃないのかしら?」
徳丸「けど、人間たちを襲ったと聞いてるよ。
きっと、魔獣も人間も滅ぼしてしまおうとするつもりだよ。」
灰間「それは違うな。」
森下&徳丸「え・・・・・っ!?」 二人は灰間の発言に驚く。
野口「何か、怪獣についてわかった事があるの?」
灰間「いや。こいつは、俺が個人的に解明したもんだが。
恐らく、マグラーは魔族に起こされたらしい・・・。」
森下「魔族が起こした!?」
徳丸「確かに、魔族は魔獣を操る他にいろんな能力が、
あると聞くけど・・・。はっ!まさか・・・・!」
灰間「そうさ・・・!マグラーは魔族に操られてると思うぜ。」
野口「じゃあ・・・魔族は魔獣だけじゃなくて、
怪獣をも操っていると言う事ね。恐ろしいわ・・・!」
灰間「魔族はとことん、マグラーを操るだろうな・・・。ん?」
その時、灰間たちの近くに、あの大岩弦が歩いてきた。
大岩「おお!どいつもこいつも怪獣で話題じゃのォ!
こりゃァ!!」
野口「あ。大岩さん・・・。」 灰間たちは大岩に気づく。
灰間「ちっ。また来やがったか・・・・!」
大岩「皆、怪獣怪獣五月蠅いけぇの。じゃから、
わし自身が怪獣になったろうと、
思わにゃならんようになったわぃ!」
灰間「へぇ・・・。それだけの理由で怪獣とは、小せェな。」
灰間は冷たそうにそう言う。だが、それが大岩を怒らせる。
大岩「何じゃと、こりゃ?おどれ、なけくさってんのかあぁぁぁ!!!」
大岩は怒りで灰間を襲おうとする。だが。
灰間「そんじゃ、行くか。皆。」 森下「そうだね♪」
徳丸「授業が始まるし。」 野口「ごめんね。大岩君。」
4人は大岩を無視して、クラスへと戻ろうと歩く。
大岩「・・・・無視じゃとォ・・・・?こりゃぁ・・・・。
がおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
大岩はぶち切れたか怪獣にように大暴れを始めた。
数時間後、平和な街の近くの草原で地震が起きた。
そこに、魔族である青年がいて、こう叫んだ。
青年「ゆけ!!マグラー!!人間どもを削除しろ!!!」
そして、草原の地面からマグラーが大地を突き破って現れた。
マグラー「グァガアアアアアアアァァァァァァァァ」
マグラーはさっそく街へ近づこうと進行をする。
まるで、魔族に操られるかのように。
BAR基地では隊員たちが集まり、大神が指令を出す。
大神「いよいよ。怪獣マグラーが街に現れたそうじゃ。
街の住人たちを助ける時じゃ。出撃準備に入れ!!」
灰間「その前にちょっと良いですか?隊長。」
大神「む!?何じゃぃ・・・!?」
灰間「あの怪獣はただ現れたのではなく、
魔族に利用されているのではないのかと思います・・・。」
つづく
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