灰間「パトロールねェ・・・。」
日下部「・・・っ!な、何で私が、
こんな生意気そうな男と一緒に・・・・!?」
大神「女の方が、子供を優しく指導できそうじゃけェの。
まあ。新人のコーチ、頑張ってくれや。」
日下部「う・・・。は、はい・・・・。」
日下部が暗そうに了解し、灰間の方を見る。
灰間「・・・・よろしくな。先輩。」
灰間は右手をあげて、偉そうな感じで返事する。
日下部「・・・・・・・・っ!」
それを見た日下部は苛立ちを感じる。
こうして、日下部は灰間と一緒に、バルターボで出動した。
とある街でパトロールをするために、走っている。
日下部が運転をしている。
灰間はレーダーを見ているらしい。
日下部「良い?私が運転してあげてるんだから、
あんたはしっかりレーダーで異常反応がないか探しなさい!
いつかはあんたにも運転してもらうんだからね?」
灰間「わかってるよ。・・・レーダー、初めてだけどなァ。」
日下部「初めてだから、慣れてもらってるんじゃない。
これから、軍人になるんだから、しっかりなさい!」
灰間「へいへい・・・・・。」
灰間は両手に頭を乗せて、レーダーを見ていた。だが、
異常な反応はないそうだ。バルターボは走り続ける。
走り続けて、港に近いところにまで来た。
日下部「走りに走って、もう東京湾に近くなっちゃったわ。
・・・・ねえ。ちょっと休憩とかする?」
灰間「ん?勝手にすれば?」
そして、バルターボは某ガソリンスタンドに入って、
ガソリンの補給を受けていた。
日下部と灰間は外に立っていた。
日下部「ちょうど、燃料が少なくなったのよねェ。
そうだ。ジュースとか飲まない?買ってあげるから。」
日下部は微笑んでそう言うと、灰間はきょとんとする。
灰間「俺に?どう言う事だ?」
日下部「べ、別に好きでやってるつもりじゃないわ!
私もジュースが飲みたいし・・・。それに、
入隊したんだから、その記念として・・・。それだけ。」
日下部は慌てて不機嫌そうな表情でそう言う。
日下部「じゃあ、
コーラ2個を買いに行くから。待ってなさい。」
日下部はそう言って、去って行った。
灰間「・・・・勝手にコーラかよ。ま、良いけど。っ!?」
その時、灰間は胸のペンダントが光っている事に気づく。
灰間「また光ったか・・・!今度は何だ!?む!!」
そして、灰間は後ろの方に気づく。そこには、
一人だけひ弱そうな体格にボロそうな白い衣装、
緑色の短い髪をした少年がいた。少年はどこかへ歩いている。
灰間「こ、こいつは・・・・!」
灰間はその少年をじっくりと見る。その時、
少年の姿が恐ろしい怪物の姿に見えて来た。
灰間「っ!!あれは・・・・魔族か!!!」
そして、灰間は少年の方に走り出した。
灰間「待ちやがれ!!このガキ!!!」
少年「・・・・っ!う、うわああぁぁぁ!!」
少年は怒り心頭の灰間に驚き、逃げようとする。
灰間「おらあああぁぁぁぁっ!!!」 少年「ぐはっ!!」
灰間は少年を思い切り殴る。少年は倒れて、灰間の方を見る。
少年「な、何すんだよ!!!僕は普通の子供だぞ!?」
灰間「嘘つくんじゃねェ!!
魔族!!俺にはわかってんだ!!」
灰間は少年の胸ぐらを掴んで右手で顔を殴る。
少年「いてっ!!やめてよ!!僕が何をしたんだ!?」
灰間「黙れ!!魔族が・・・・!!」
灰間は少年を殴り続ける。
その時、日下部が来て、それを見る。
日下部「っ!!あ、あいつ・・・!!何をやってるの!!?」
日下部は灰間が子供に、
暴力を振るっているところに怒りを感じる。
つづく
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