バンジョー「こ、ここは・・・・!?」
ユミ「見た事がない部屋ね・・・。」
カズーイ「誰もいないから何だか不気味な感じね・・・。」
ボトルズ「検索してみましょう。まずは、左右の穴の方ですね。」
ミクス「そこにどこかへの入り口がありそうですよね・・・。」
バンジョー「じゃあ、僕とカズーイは右の方にしよう。」
ユミ「じゃあ、私とミクスは左の方へ行くわ。」
ボトルズ「僕とプルレスはここで待機します。」
バンジョー「了解。では、行くとしよう。」
こうして、バンジョーとカズーイは右の穴へ。
ユミとミクスは左の穴へ入った。
まずは、右の穴の方へ入ったバンジョーとカズーイ。
壁や天井がオレンジに近いが、足場が緑である。
バンジョー「・・・・あれ?行き止まりだ。」
どうやら、二人の前に壁があったみたいだ。
ただし、そこに緑色をした長靴のような物がある。
カズーイ「でも、何かしら?この長靴・・・。」
カズーイはその長靴に羽で触れてみる。すると。
長靴「うわっ!!何すんだ!てめェら!!!」
突然、長靴の上の部分から目玉が出て、喋り出した。
この長靴は二つあって、それぞれ一つに目が一つある。
バンジョーとカズーイ「うわっ!!?」
二人は長靴が生きているように動いた事で驚く。
カズーイ「だ、誰よ!?あんたは・・・・!!」
長靴「俺は【あしながぐつ】族のアシナガ。
そう言うお前こそ、誰よ!?お??」
バンジョー「あぁ・・・。僕はバンジョーと言います。」
カズーイ「あたいはカズーイ。あんた、
長靴のクセに口が悪いわよねェ・・・。」
アシナガ「けっ!言ってろ。」
バンジョー「こんなところで何をしているんだぃ?」
アシナガ「俺たちあしながぐつ族は特別な力を持ってな。
だが、その力を目当てにグランティの奴らが、
俺らを次々と浚いやがったのさ・・・・!!俺は、
ワーラ部隊ってのに捕らわれた。だが、どいつもこいつも、
俺を足に入れても、俺の力を誰も使いこなせてねェ・・・!」
バンジョー「・・・じゃあ、僕が足を入れてあげるよ・・・。」
バンジョーは不機嫌そうなアシナガに足を入れようとする。
アシナガ「おいコラ!!足を入れるな!!!」
アシナガはそう言って、バンジョーの足を蹴る。
バンジョー「うわっ!!」
バンジョーは倒れそうになるが、何とか立つ。
カズーイ「ちょっと何をするのよ!?」
アシナガ「お前らだって、
俺を使いこなせるかわからねーしな。
俺らあしながぐつを扱える奴は・・・もうほぼ滅んだしよ・・・。」
バンジョー「君らを扱える者・・・・?」
一方、ユミとミクスも左の穴の方を探索していた。
その天井と壁、足場は右の穴の方と全く同じである。
だが、二人の前にも壁があった。そこも行き止まりである。
ミクス「行き止まりだわ・・・・。」
ユミ「・・・・あれ?何かあるわ。」
その時、ユミは目の前に何かがある事に気づいた。
それは、何かの紙が入っているビンであった。
ユミ「何かしら?これ・・・・。」
ユミはそのビンを手に持つ。その時であった。
ボトルズ&プルレスの声「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ミクス「っ!?ユミさん!!あの二人が!!」
ユミ「何ですって!?」
二人は彼らの悲鳴を聞いて、血相を変える。
バンジョー「ボトルズの悲鳴だ!!」
カズーイ「行ってみましょ!!」
バンジョーとカズーイも二人の悲鳴を聞いて、
彼らの元へ走る。アシナガも二人を追うように、
ピョンピョンと跳ねて移動。
アシナガ「あっ!!待てコラ!!!」
バンジョーとカズーイ、ユミとミクス、そしてアシナガは、
ボトルズとプルレスのところに来た。
だが、そのボトルズとプルレスは、
目の前にいる6人のグラントリングたちに接近されていた。
バンジョー「グラントリング・・・!グランティか!!」
プルレス「あわわわわ・・・・!た、助けて!」
グラントリング「てめーらァ・・・!ここがどこだと思ってんだ?あ?」
ボトルズ「し、知りません・・・・・;」
グラントリング「ここは俺たちグランティの基地であり、
ブクゲコ沼へワープできる、エントランスゾーンさ。」
そう。ここはグランティのメンバーが目的地へワープできる、
エントランスエリアであった。端の先にあった、
家のような物はその目的地へのワープ装置であったのだ。
だが、その家にあるゲートらしき扉はずっと開いていたが、
何故か急に閉じてしまった。緑色のドアが入り口を封鎖する。
グラントリング「だが、無駄だぜェ・・・!ブクゲコ沼への、
ゲートはたった今から封鎖された。
ある場所にある絵をジグソーにはめ込まんとなァ!!」
バンジョー「そのある場所とは!?」
グラントリング「知るか!!やっちまえええぇぇぇぇ!!!!」
6人のグラントリングが襲いかかるように走る。
グラントリング「おらぁ!!!」 一人目がバンジョーに殴りかかる。
バンジョー「むっ!?てや!!」
バンジョーはそれを避け、キックで一人目にダメージを与える。
グラントリング「うぐ!!このォ!!!」
攻撃を受けたグラントリングがもう一度攻撃に出る。だが。
カズーイ「とう!!!」
カズーイは嘴でそのグラントリングの顔を突く。
グラントリング「ぐあ!!」
グラントリングは嘴に突かれて倒れた。
ミクス「はっ!!!」
ミクスは空気の金縛りで二人の敵の動きを止める。
グラントリングA「うわっ!!?」
グラントリングB「う、動けねェ・・・・!!」
ユミ「せぃやあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ユミは両手を素早く降りまくり、二人のグラントリングを、
切り裂きまくる。その二人の身体がバラバラに崩れる。
グラントリングA&B「ぎゃああああぁぁぁぁぁ・・・・・!!!」
バンジョー「ローリングアタック!!!!」
バンジョーはローリングアタックで、
別のグラントリングを吹き飛ばす。
グラントリング「うわあああぁぁぁぁぁ!!!!」
攻撃を受けたグラントリングは緑色の沼に落ちる。その時。
グラントリング「わあああぁぁぁっ!!助けて・・・・っ。」
水上からあがったグラントリングは急に助けを求めるが、
まるで何かに引き込まれるように沼の中に沈んでいった。
グラントリングの声「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃァ・・・・!!!」
怪人の声と共に沼から何やら赤い液のような物が溢れていた。
プルレス「ち、血だ・・・!
沼の中で何が起こったんだ・・・!?」
バンジョー「な、何なんだ!?この沼は・・・・!」
その頃、ここは別の洞窟であり、何やら全てが緑色の、
怪しい洞窟であった。前の方の壁には何か絵のような物があり、
その前にはジグソーの形をしたパネルがあった。
そして、
この洞窟にはプールのように水が溢れるところもあった。
ここに誰かがいた。その者は何か熊のような姿をしていた。
この姿はバンジョーに似ていた。だが、やはり何かが違う。
影でよく見えないが、その熊はゆっくりとパネルの方に歩く。
この洞窟では複数のグラントリングがいたが、
熊に殺されたか、全員倒れている。
そして、
そのパネルについに足を踏み入れると、パネルが光り出す。
前の壁にある絵は何やら不気味な感じの沼地であった。
だが、ジグソーのように欠けている部分が複数にあった。
そして、熊の右手に持つジグソーが輝き始めた。
しかも、複数持っていた。
そして、熊はその複数のジグソーを投げ出す。
熊「ジグソーセット・・・・・・。」
そして、ジグソーが複数欠けた部分にはめ込み、
沼地のような絵が完成した。
その時、絵が光り始めた。そして、熊はこう叫ぶ。
熊「争いの・・・沼・・・・・。」
場所は戻って、ブクゲコ沼のエントランスゾーン。
そこでは、既に全てのグラントリングが倒されていた。
バンジョー「ふぅ・・・。やっと片付いたか。」
ミクス「っ!?見て!!あれを!!!」
ユミ「え・・・・?」
ミクスは指をさし、一同はその指をさした方向を見る。
その方向には、家のようなワープ装置であった。
つづく
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