日下部「ま、魔獣!?液体となって炎上したハズなのに・・・・っ!」
叶野「恐らく、この魔獣は炎は全く通じない奴らしい!
・・・と、言う事は火力だけでは駄目なんだ!!」
そう。オイルを好物とするオイルドリンカーには、
火の攻撃は全く効かないのだ。そして、体を液体化して、
攻撃を避ける事もできる。その液体に火をつけたら、
大炎上が起きてしまう。辺りに被害が起きるが、
魔獣には全く害がないのだ。それでは、BARが勝てない。
オイルドリンカー「キイイイイイイイイィィィィィィィィィ」
オイルドリンカーは燃え上がる港町を歩き、ど
こかへ目指そうとする。
上川「魔獣がコンビナートの地帯へ目指そうとしている!!」
日下部「くっ!!そうはさせるかああああぁぁぁぁぁ!!!」
1号が物凄いスピードでオイルドリンカーに接近し、
レーザーバルカンを乱射する。背
中を撃たれた事に気づく魔獣。
オイルドリンカー「キイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」
怒ったオイルドリンカーは、
口からの火炎でバルワンダー1号を攻撃する。
日下部「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
攻撃を受けたバルワンダー1号の機体が爆破して、
1号が墜落しようとした。日下部が危ない。
上川「日下部隊員!!脱出をするんだ!!!」
日下部「は、はい・・・・!」
日下部は脱出用のレバーを引く。だが、何も起きない。
日下部「だ、脱出できません・・・・!!」
日下部は何度もレバーを引いても、
脱出できない事も絶望する。
上川「そ、そんな・・・・!!」
叶野「このままでは死んでしまうぞ!!!」
その時、海からあがろうと何者かの手が地面についた。
そして、その者はゆっくりと上がって行って、港に立つ。
その者は灰間。海で身体についた火を消して、
海から港へとあがったのだ。
そして、ウルティメイトペンダントが光る。
灰間「ティアーズ!!!!!!」
灰間はペンダントを上に掲げ、光に包まれる。
その光と共に巨大化して、姿が変わっていく。
光が消えると、そこにウルトラマンティアーズが現れた。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!」
ティアーズはさっそく墜落する1号をキャッチして、
日下部を助けた。
日下部「あぅ!!・・・・っ!ウ、ウルトラマンティアーズ・・・。」
日下部はティアーズの方を見て、驚く。そして、
ティアーズはゆっくり1号を地上に置いて、
日下部がその1号から急いで脱出する。日下部は救われた。
日下部「こちら、日下部隊員!!
ティアーズに救われました!!」
日下部は通信機で上川か叶野にそう連絡する。
オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィィ」
ウルトラマンティアーズ「・・・・ショワッ!!」
魔獣とティアーズは互いにぶつけようと走り、
組み合いに入る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・!!」
そして、ティアーズがキック、チョップでダメージを与える。
だが、オイルドリンカーは鼻の角でティアーズを突き飛ばす。
オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」
ティアーズは倒れるが、すぐに立ち上がり、反撃にかかる。
ウルトラマンティアーズ「アームシュート!!!!」
ティアーズのアームシュートがオイルドリンカーに直撃。
オイルドリンカー「キイイイイイイイィィィィィィィィィィ」
日下部「ウルトラマン・・・・。何て強いの・・・!?」
魔獣は攻撃を受けて、ひるむ。
ティアーズは回転して接近する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ハアアァァッ!!!」
そして、ティアーズはハイキックでオイルドリンカーを打つ。
オイルドリンカー「キイイイイイィィィィィィィィ」
魔獣は倒れる。
ティアーズはさらに攻撃しようと接近するが。
オイルドリンカーは火炎を吐いて、ティアーズを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「ウワアアアアアアァァァァァァァ!!!!!」
ティアーズは炎を浴びて、オイルドリンカーから離れて倒れた。
オイルドリンカー「キイイイイイイィィィィィィィィィィィィ」
立ち上がった魔獣はまた火炎を吐いて、ティアーズを攻撃する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・・!!!」
立ち上がろうとするティアーズは火炎を受けて、痛がる。
日下部「あっ!!ティアーズが危ない・・・・!!」
オイルドリンカーは火炎を吐き続いて、ティアーズを苦しめる。
叶野「ウルトラマンを援護しろ!!!」
上川「了解!!!」
2機のバルワンダーがレーザーバルカンを連射。
それを受けたオイルドリンカーは痛がり、火炎を止める。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!ショアアァァァッ!!」
ティアーズはジャンプして、空中キックを打ち込もうとする。
その時、オイルドリンカーが黒くなり、オイル状の液体となって、
ティアーズの攻撃を避けた。
ティアーズはこれに驚き、地面に落ちて倒れる。
日下部「また液体になった・・・・・!!」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・??」
立ち上がったティアーズは液体が、
自分から離れるように動いている事に気づく。
魔獣は液体のままでティアーズから逃れ、
コンビナートへ行くつもりだ。
日下部「ティアーズ!!液体に光線を撃っちゃ駄目!!
大炎上が起きて、被害が拡大してしまうわ!!!」
それを聞いたティアーズは頷き、右手を液体に向ける。
ウルトラマンティアーズ「ティアーズ・ブリザード!!!!!」
ティアーズは右手から冷凍ガスを発射した。
その冷凍ガスを、
浴びた液体が徐々に凍り始める。このまま行けば、
黒い液体は完全に氷の塊となる。だが、
突然、液体がオイルドリンカーに戻った。だが、
さっきのティアーズブリザードを浴びていたか、
身体中のほとんどが白く凍っている。オイルドリンカーは、
あまりの冷たさに耐えられる戻ってしまったそうだ。
オイルドリンカー「キイイイイイイイイイィィィィィィィィ」
日下部「魔獣が冷たさに苦しんでる。弱点は氷なのね!!」
ウルトラマンティアーズ「ファイティウム光線!!!!!」
そして、ティアーズは必殺光線であるファイティウム光線で、
オイルドリンカーの身体に大爆発を起こさせた。
オイルドリンカー「キャアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」
魔獣は断末魔をあげて、倒れた。そして、消滅してしまった。
日下部「やった!!!」 上川「ウルトラマンが勝ったぞ!!」
叶野「我々の勝利だ!!!」 勝利に喜ぶ隊員たち。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・ショワッチ!!!!」
ティアーズは空を飛んで、去って行った。
BAR基地の司令室に戻った、
灰間の前に大神や隊員たちがいた。
大神「灰間。君の疑いは完全に晴れた。
君が襲ったあの少年は、
やはり魔獣だったそうじゃけ。
今回もまた、君の活躍があったから、
勝てた。君をもう一度、BARの隊員にしたいんじゃがのォ。」
灰間「・・・悪いけど、これから一人で魔族と戦うから・・・。」
灰間はまだBARの皆に疑われた事に不満を持っているらしい。
もはやBARと一緒に働く気はないそうだ。
日下部「あんた。まだ気にしてるの?
私に勘違いされた事が。」
灰間「・・・・別に?ま。反省してるつもりだけど・・・。」
日下部「私だって反省してるつもりよ。あんたを疑った事に。」
灰間「え・・・・?」
日下部「あんたが何で魔族の正体を知ったか知らないけど、
やっぱり無暗に暴力振るわないでよね?
迷惑になるから・・・。
本当に敵の正体を見破りたかったら、
しっかりと敵の行動を見続けてから、行動しなさい!」
日下部の言葉に灰間はやる気なさそうに返事する。
灰間「・・・・わかったよ。」
日下部「返事は了解でしょ!?全く、しっかりしなさいよね?
これから、あんたはBAR隊員なんだから・・・・。」
日下部はそう言って、灰間から離れた。
大神「・・・良かったやないの。灰間。」
灰間「・・・・・大神隊長。」
大神「日下部隊員が君を正式な隊員として認めてくれたんじゃ。
彼女の許しに答えて、これからもBAR隊員として頑張るんど。」
大神が笑顔で親指を立てると、灰間も頷いてこう言う。
灰間「・・・・・行けるところだけで行きますよ。」
こうして、灰間はこれからもBAR隊員として、
新たな仲間たちと一緒に魔族と戦う事になります。
魔族は次に、どんな刺客を送り込むでしょうか。ですが、
ウルトラマンティアーズとBARが力を合わせて戦えば、
どんな魔獣も太刀打ちできるハズがないでしょう。
次回につづく
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