野口「あれが・・・今回出てきた怪獣だね・・・・。」
徳丸「こうして見ると、やはり迫力があるなァ。」
ガブダロンの姿を見た野口と徳丸が少しだけ驚く。
森下がそんな二人を見て、余裕そうにそう言う。
森下「でも、何とかなるよ。地球防衛軍が頑張ってくれるから。」
灰間「防衛軍だけで頑張れた・・・・ならな。」
険しい表情で言う灰間を3人が見る。
森下&徳丸「え・・・・?」 野口「は、灰間君・・・?」
灰間「とにかく、逃げるぞ!!」
そして、4人はさらに走って、魔獣から離れて行った。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイイィィィ」
ガブダロンは火炎放射で戦闘機を多く破壊する。
その時、戦闘ヘリ部隊、自走砲部隊、歩兵部隊、
ステルス機部隊、ロケット砲部隊、爆撃機部隊など、
他大勢の現用兵器部隊が駆け付けた。
大神「よーし。来たな?これくらいの戦力なら・・・!」
どうやら、防衛軍は総力戦で魔獣を倒すつもりだ。
そして、戦闘ヘリ、自走砲、歩兵部隊が一斉に攻撃を始める。
その攻撃を受けるガブダロン。さらに、
戦闘機や戦車、ロケット砲やステルス機も無数の攻撃で迫る。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイィィィィ」
ガブダロンは無数の攻撃を浴びて、動きが一瞬止まる。
これは効いたか。防衛軍はさらに攻撃を続ける。
大神「撃て!!撃ちまくるんじゃ!!!」
大神の号令で、爆撃機を除く部隊はさらに魔獣を攻撃する。
ガブダロンの身体が次々と起こる爆発に包まれていく。
ガブダロン「ガヒャアアァァァァイイイィィィィィ」
そして、爆撃機部隊がそんなガブダロンに接近してきた。
大神「今だ!!爆弾投下!!!」
魔獣の頭上に飛んだ、
無数の爆撃機がそれぞれ多くの爆弾を投下。
その爆弾が全てガブダロンに落ちて、その全てが爆発した。
魔獣の身体のあちこちが爆発していき、
爆炎が完全に魔獣を包んだ。
大神「やったか・・・・!?」
果たして、防衛軍は勝ったのか。だが、その戦場を、
山から見ていた黒いローブの者たちが笑みを浮かべていた。
黒いローブの者A「ククク・・・!その程度か?」
爆発による煙が消えると、そこにはガブダロンの姿があった。
ガブダロン「ガヒャアアアァァァイイイイィィィィ」
そう。ガブダロンは防衛軍の総力による攻撃も効かないのだ。
大神「な、何じゃとォ・・・・!!?」
大神は物凄く驚く。
ガブダロンは火炎で戦闘機や自走砲を破壊した。
残った自走砲や歩兵部隊、ステルス機が攻撃をする。
その攻撃を通用しない魔獣は火炎でステルスを多く撃墜する。
大神「お、多くの戦力でも、この怪獣には通用しないんか!?」
ガブダロン「ガヒャアアアァァァイイイイィィィィ」
ガブダロンは頭部を角を発光させた。青白く巨大な閃光が、
歩兵部隊を除く、多くの部隊の兵器が爆発していった。
隊員の声『隊長!!
今の怪光で多くの戦力が減ってしまいました・・・!』
大神「こ、このままでは我が防衛軍が全滅・・・・!?
そ、そがぁな事が・・・ありうるっちゅーんかぃ・・・・!!」
大神は絶望しそうになった。そして、歩兵部隊の皆さんも。
歩兵A「こ、こんな恐ろしい怪獣がいたなんて・・・・!!」
歩兵B「勝てるワケがねぇェ・・・!」
歩兵C「こんな化け物なんかと戦えっか!!
ひいいいぃぃぃぃ!!!」
半数の歩兵たちが恐怖に駆られて、逃げ出した。
ガブダロン「ガヒャアアアアアァァァァイイイィィィィィ」
ガブダロンは火炎でそんな歩兵たちを焼き尽くした。
恐怖に負けずに攻撃しようとした歩兵たちまでも。
歩兵たち「うぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
そして、多くの爆撃機が爆弾投下しようと、
再びガブダロンに迫る。
だが、魔獣は火炎で複数の爆撃機を破壊した。
その攻撃を避けて、近づいて来た数機を爆撃機に対して、
ガブダロンは大きく口を開ける。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァイイイイィィィィィィ」
魔獣はその大きな口で、
数機の爆撃機を一気に噛み砕き爆発させた。
ガブダロンの口の中は炎で溢れたが、すぐに消えた。
ガブダロン「ガヒャアアアァァァァァァイイイィィィィ」
一方、町で怪獣から一番遠い場所であるところに地下があった。
その地下はシェルターと言って良いらしく、そこには、
避難した人たちでいっぱいだ。もちろん、灰間たち4人もいる。
森下「防衛隊の皆さん・・・大丈夫かなァ。」
徳丸「大丈夫じゃなかったら、僕らも危ないよ!」
野口「こんな時に・・・ウルトラマンがいてくれたら?」
灰間「ウルトラマン?」
森下「地球の危機を何度も、
救ってくれた巨人たちの事ね!でも・・・。」
徳丸「ウルトラマンたちが、そう簡単に現れるハズもない。
仮面ライダーやスーパー戦隊も、
そう簡単に来てくれる事もないだろうね。」
野口「そうだね。ウルトラマンが・・・簡単に来るワケないよね。
でも、信じなきゃ。きっと、誰かが助けに来てくれる事を・・・!」
徳丸「でも、奇跡が起きない限りはそんな事は・・・。」
森下「それに、今はウルトラマンは数年も出てきてないし、
もしかしたら、歴史の存在だけになっちゃうのかなぁ・・・。」
徳丸と森下は残念そうに語る。その時、灰間が。
灰間「諦めんじゃねーよ。」
徳丸&森下「え?」
灰間「俺だって信じてんだよ。
ウルトラマンが今に来てくれる事を・・・。」
野口「灰間君・・・・。」 野口は灰間の言葉に微笑む。
灰間「俺は・・・この世界に滅んで欲しくねェ。だから、
ウルトラマンか他のヒーローたちに来て欲しいんだ。」
森下「・・・・そうよね。信じなきゃ。来てくれる事を。」
徳丸「僕も信じる。やっぱり灰間君はミラクルマンだね!」
灰間「・・・・・今は、そうじゃねーよ。」
灰間は暗そうに皆に背を向く。3人は切なそうな顔をする。
灰間(そうだ。俺はミラクルマンなんかじゃねェ。もし、俺が、
マジでミラクルマンだったら、今の怪獣を簡単に倒せる。
けど、俺にはそんな力が全くねェ・・・!本当なら、
あんな怪獣を俺がぶっ倒したいと思っている。現実なんだ。
現実じゃ、俺は怪獣には勝てねェ。
だから、待つしかないんだ!奇跡って奴を・・・!
頼む。誰でも良いから、奇跡を起こしてくれ。
この町を、野口たちを、母さんを・・・失いたくないんだ・・・!!)
灰間は切なそうに涙目でそう思っていた。灰間は、
母親や大切な仲間たちを怪獣に殺されたくないのだ。
だから、奇跡が起きるのを強く信じている。そして、
灰間は胸にかけているペンダントを両手で握りしめる。
灰間(俺に・・・・力さえ。力さえあれば・・・・!!親父。)
その時、灰間のペンダントが光り始めた。
灰間「っ!!?」 野口「ど、どうしたの・・・!?」
野口は灰間の前に歩く。そして灰間と野口は驚いた。
灰間のペンダントが光っている事に。
灰間「ペンダントが・・・光ってる・・・・!」
野口「ほ、本当だわ!!!でも、どうして・・・?」
灰間「わからねェ。俺にも何が何だか・・・・。っ!?」
灰間が急に目を大きく開く。
灰間「か、感じる・・・・!!?」
野口「何が・・・?」
灰間「い、行かなきゃいけねェ・・・!そう感じるんだ!!」
何かを感じたか灰間は血相を変えて、走った。
野口「は、灰間君!!?」 徳丸&森下「・・・っ!?」
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイィィィィィ」
ガブダロンは火炎で多くの戦闘機を破壊した。その中には、
大神の戦闘機もあった。
多くの戦闘機は墜落して爆発したが。
大神はパラシュートで何とか脱出して、地上に降りていた。
大神「こんな怪獣は・・・初めてじゃ。
いや、怪獣を超え取るじゃと!?」
一方、大神がいないところでは、灰間が地下から出て、
町の道路を走っている。だが、魔獣が町に近づいて来た。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァァイイイイイィィィィィ」
このままでは、ガブダロンが町に入ってしまう。その時。
灰間が立ち止まり、赤く光るペンダントを天に掲げた。
灰間「ティアーズ!!!!!」
灰間がそう叫ぶと、ペンダントの光が巨大化していき、
灰間を包んでいく。それにより、灰間の身体が変わっていき、
赤と銀の姿をした巨人に変身し、巨大化していった。
赤と銀の巨人「・・・・・・・・!」
ガブダロンは赤と銀の巨人の姿を見て、驚いた。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイイィィィィ」
灰間は赤きペンダントの光により、紅の巨人となった。
この紅の巨人こそが、我らが待ち望んだ奇跡の戦士。
その巨人の名は、ウルトラマン。ウルトラマンティアーズ!
我らの新ヒーロー、【ウルトラマンティアーズ】!!!!!
ティアーズの姿は赤き体と、銀の模様。胸には、
ペンダントと同じ形をしている銀色の物があり、
その中心には青く輝く球体のような物があった。
目は白く輝いていた。この巨人はまさにウルトラマンであった。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・・・!!!!!」
ウルトラマンティアーズは物凄いスピードで走り、
ガブダロンに急接近。そして、魔獣をいきなり殴る。
1発だけではなく数発打ち込み、さらにキックも連打。
そして、パンチとキックの連携打撃による素早いラッシュで、
ガブダロンにダメージを与えて、蹴り飛ばす。
ガブダロン「ガヒャアアアアアァァァァイイイイイィィィィィ」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・!!」
つづく
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