灰間は考えていた。何故、ペンダントが光ったのか。
何故、自身が巨人になれたのか。だが、
その疑問はすぐに解きかけた。
灰間「・・・もしかして、あの老人の言った通りなのか!?」
灰間は昨日の登校で出会った老人の事を思い出した。
そして、その老人の言葉も思い出す。
老人『民を守るべく、一人の男が赤き宝石を輝かせ、
紅の勇者となり、魔物たちを蹴散らしたと言う伝説がある。
その赤き宝石こそが、このペンダントなのじゃ!!』
そう。老人の言った事は真実なのだ。
灰間「もしかして、あの老人の言った事は、
本当だったのか・・・・!?でも、どうして、
こんなペンダントが造られたんだ・・・!親父は、
何故、こんなもんを俺に・・・・。そうだ!」
灰間は机の上にあるパソコンを開き、ネットを開始する。
どうやら、YAHOOで検索する気だ。
灰間「確か、あのおっさんは、
【ウルティメイトペンダント】って言ったな。」
灰間は【ウルティメイトペンダント】と検索した。その結果。
灰間「・・・・んだよ。普通のペンダントの方かよ。」
検索したのは、赤いペンダントの秘密はなく、
普通のペンダントの情報のみであった。
灰間「このペンダントの事は世間で語られてねーのか?」
その時、ドアが開き、灰間の母である美由紀が来た。
美由紀「翔。宿題はちゃんとやってる?」
灰間「ん?まだだけど。ってゆーか。
怪獣が起こした騒ぎで宿題はないそうだ。」
美由紀「そう・・・。でも、勉強はして欲しいわよね。
お前は・・・ミラクルマンと呼ばれているだろうけど、
まだ本当のミラクルマンになれてないだろうから・・・・。」
灰間「へいへい。わかったよ。」
それを聞いた美由紀は心配そうに部屋から出て、ドアを閉じた。
灰間「このペンダント、
もしかしたら親父が知っているのか・・・?」
そして。次の日となった。学園に通い、クラスに来た灰間。
たった今、数学の授業が終わったそうだ。
柏「それでは。授業はここで終わりにする。」
生徒「はい!!!」 そして、休憩の時間となった。
生徒たちはそれぞれ自由を過ごし、
灰間はペンダントを見つめている。
灰間「・・・・・・・っ。」 その時、野口が来る。
野口「まだペンダントの事を気にしているの?」
灰間「ん?まあな。」 そして、徳丸や森下も来る。
森下「わぁ!ペンダントがすっごく綺麗になってる~っ。」
徳丸「まるで宝石のような輝きだねっ!」
灰間「俺さ。このペンダントの事。
何か変だと思ってんだ?」
徳丸「え!?それはどう言う事だぃ?」
灰間「このペンダント。昨日の怪獣災害の時に、
急に光りやがったんだ。そして、俺の身体が、
でっかくなって姿も変わっちまったんだ・・・。
もしかしたら、このペンダント。魔法とかあんじゃねーのか?」
灰間がそう言うと、3人は信じられなそうに動揺しそうになる。
野口「そ、そんなのって・・・・。」
徳丸「あ、あはははははは!ペンダントのせいで、
灰間君が変な巨人になるワケないじゃない・・・。」
森下「でも、いつも思った事だけど、
ペンダントを見つめている翔ちゃん、可愛いもんねェ~っw」
森下が笑顔でそう言うと、灰間が遠い目でこう言う。
灰間「・・・・可愛いワケねーだろ。」
徳丸「そうそう!ネットのニュースで知ったんだけどさ。
地球防衛軍が新たに派生部隊を結成させたんだって!
何やら、
魔獣とかに対抗すべく政府の許可からもらったそうだ。」
森下「え?」 灰間「魔獣だと・・・・!?」
森下と灰間は徳丸の言葉に少し驚く。
野口「私も聞いたわ。あのガブダロンは怪獣ではなく、
魔獣だったらしいの。
その魔獣を魔族と名乗る集団が操っているので、
それらを対処するために、その部隊が結成したそうよ。
名前は・・・・確か、【BAR(バル)】。
BAR。魔獣ガブダロンによって大半の壊滅を受けた、
地球防衛軍が、その魔獣を対処するために、
新たに派生した特殊部隊である。恐ろしき魔獣と、
それを操る魔族と互角に戦う。それが、BARである。
ビースト・アタック・レボリューションの略称で、
別名は魔獣攻撃隊である。魔獣の脅威から、
人類を救う新たな精鋭部隊である。その拠点である基地は、
ドーム状の銀色のメカニカルな基地で、その基地は、
地球防衛軍基地の近くにある。そこは、
少しだけ町に近い山地であった。
BARの基地の内部にある部屋の一つ、司令室では、
4人の人物が集められた。全員、銀と黒を中心とした色をした、
隊員服を着ている。最初の一人目は大神である。
彼は今、このBARの隊長となっている。
そして、二人目は短く、髪は長いが、前の部分がとても短い、
その髪の色は赤色で、顔つきが少しイカつそうであった。
その男の名は【叶野浩太郎(かのう・こうたろう)】。
次に、短髪だが前の方が長そうで、右目が見えない程であった。
つまり、片目隠しの髪である。顔つきは少し弱弱しい。
その青年の名は【上川五郎(かわかみ・ごろう)】。
そして、紅一点である女性であった。その女性の髪は、
ショートヘアな髪で金髪であった。可愛らしい顔だが、
少しだけ表情が険しかった。スタイルはまあまあな、
この女性の名は【日下部真美(くさかべ・まみ)】である。
以下、この3人が大神の部下であるBARの隊員である。
これが、BARのメンバーである。まず、
隊長である大神が3人の隊員に語りだす。
大神「我々BARは本日よりここに結集する事ができた。
諸君が何故、ここに集まったんか。それは、
新たな敵である魔獣から地球を、人類の平和を、
守り抜きたいと言う想いがあってこそである。」
日下部「ですが、隊長。」
つづく
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