ハリーの声『おお!コリス。調子はどうだ?』
コリス「・・・・事件の事で不安な感じですが、何か御用ですか?」
ハリーの声『そうそう。今日は俺の誕生日なんだよ。』
コリス「え・・・?あっ!そう言えば・・・・。」
ハリーの声『そこでさ、友達と一緒にパーティしに行くけどさ。
お前も来てくれるかぃ?』
コリス「で、でも・・・。任務が・・・。ちょっと待ってください!」
コリスは携帯電話を自身の耳から離れ、モモにこう聞く。
コリス「隊長・・・・。今日はハリーさんの誕生日があると言ってますが・・・。」
コリスは少し不安そうに聞いていた。断られてしまう事を想像しているみたいだ。
モモ「誕生日ねェ・・・。わかったわ。
今回はハリーさんに付き合ってあげると良いわ。
一応、あんたの保護者であるし。」
コリス「ですが・・・・。僕には任務が・・・。」
シュドー「そう硬い事を言うなって!たまには、息抜きして来いよ。」
テブリッシュ「自分の保護者の側にいてやるのも、隊員の務めだ。」
サキ「そうよ。だから、ハリーさんの誕生を祝ってあげて。」
イチゴ「僕だって、杏の誕生日になると、必ず日本に帰ってたしね。」
隊員たちは笑って、許可した。
モモ「皆の言う通り、事件は私達に任せると良いわ。」
コリス「・・・・わかりました。では、勝手にさせて頂きます。」
コリスは渋々とした表情しながら、司令室から出た。
恐ろしい事件を隊員たちに任せて大丈夫なのかと心配するコリスだが、
今はハリーの誕生日を祝いたい気持ちであった。
コリスは専用車で、ハリーの家に帰って行った。
そして、家へと入ったコリスだが・・・。
コリス「ただいま。ん?」 その居間にはパーティらしい雰囲気はなく、
普通の部屋に過ぎなかった。
ソファに座っているハリーがコリスを見て、手をあげる。
ハリー「よっ。お帰り。」 コリス「誕生パーティはここでやらないのですか?」
コリスがハリーに近づきながら、そう聞く。
ハリー「悪いな。今日は買い物を忘れちまったから、何も準備してねーや。
だから、今日は皆でどこかの街で買い物をしようと思ってな。」
コリス「そうですか・・・。」
ハリー「その前に、ちょっと遊んで行こうとも思ってよ。
せっかくの俺の誕生日だからな・・・・w」
コリス「・・・・ごめんなさい。」 ハリー「え?」
コリスは落ち込みそうに言う。
コリス「まさか・・・今日がハリーさんの誕生日だったなんて・・・。
DGCの任務に忙しくて、全然気づけなくて・・・。」
それを聞いたハリーは立って、コリスの頭を撫でる。
ハリー「そうだったのか。そりゃぁ、平和のために戦ってるんだ。
そりゃぁ忘れる事もあるよな。でも、許してやるよ。」
ハリーはコリスの頭から手を離して、笑顔でそう言う。
コリス「ハリーさん・・・。じゃあ、言わせてもらいます。」
ハリー「何をだい?」
コリス「お誕生日・・・おめでとうございます。」
コリスは礼儀正しい姿勢でそう言う。お誕生日おめでとうございますの言葉は、
誕生日では欠かせない言葉である。それを聞いたハリーは喜び、微笑む。
ハリー「ふっ。ありがとよ。コリス。
そんじゃ、そろそろ行くか。ダチも集まってるだろうし。」
コリス「・・・はい!」
こうして、二人はどこかの街へ出かけようと、家から出た。
時は過ぎ、別の都市では、沈む夕日の光に満ちていた。
そこに、思いもせぬ事態が起きた。例の巨大なロザリオが、
突然落下して来た。そのロザリオが巨大なビルを突き刺し、
そのビルが粉々に吹き飛び、ロザリオが地面に突き立った。
街の人々「あっ!!何だあれは!!」 「巨大な十字架だ!!!」
街の人々は街に聳え立った巨大な十字架を見て、驚いていた。
そして、十字架の中心に髑髏の両目が赤く光り始めた。
街の住人たちが赤黒い光に包まれていった。さらに、
髑髏の口が開き、そこから黒い光が発した。その時、
人々が突然、倒れていった。倒れた人たちから多くが魂が出て、
その魂を十字架の髑髏が吸収していった。そう。
この巨大なロザリオは確かに、人間の魂を吸えるのだった。
DGC本部の司令室で、その状況を通信で知ったサキは、
驚き、動揺しながら、モモに報告した。
サキ「U-23地区で巨大なロザリオが出現!人々が倒れていきました!!」
シュドー「魂を吸ってやがったのか・・・・!!」
テブリッシュ「・・・・むっ!?ちょっと待て!!例の巨大ロザリオは、
深夜に出現にするんじゃなっかたのか!?」
イチゴ「恐らく、敵は巨大ロザリオを出すのに、時間は選ばないだろう。
だとすれば、奴はいつ、どこに次の巨大ロザリオを落として来るか・・・。」
モモ「わからないでしょうね。このままだと、地球が危ないわ。
我々は警備を強化して、例の少年を探す事に専念するわ!!」
隊員たち「了解!!!!」
コリスとハリーは、6T地区の街に来ていた。どうやら、
公園にいて、そこでハリーの友人たちを待っているだろう。
ハリー「友人たちが来たら、どこかへ行くか決めるぞ。」
コリス「はい。(あの少年はもうこの街にいない・・・。
でも、このまま安心に終われると良いけれど。)」
その時、ハリーの友人たちが来た。その一人がハリーに声をかける。
ハリーの友人「おーい!ハリー!!」 ハリー「おお!!スレッドにディン!!」
つづく
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