マンボ「・・・・少し、気分転換する。」
どうやら、気分転換のためらしいため、マンボは森の中を歩く。
森の中を歩くマンボの周りには猿の声が聞こえていた。
このマンボまうんてんの森には猿がいっぱい住んでいるのだ。
マンボ「・・・・森、今日も平和か。」
マンボは猿たちの楽しげな声を聞いて、微笑む。そして、
マンボは猿達のいるところに来た。そこでは、
猿たちが木に登ったり、木の上から木の上へ飛び移ったりと楽しみ、
皆でバナナを食べて、のんびりな平和を送っていた。
猿「ウキイィィ!!ウキキイイィィ!!!」 「ウッキーッ!!!」
そんな猿たちをマンボは静かに見ていた。
マンボ(かつての彼ら、こんなに嬉しさ、見せてない。
でも、今は嬉しい。あの時まで・・・。)
マンボまうんてんの猿たちはグランティの支配を受けて、
悲しみにくれる日々を送っていた。だが、バンジョーとカズーイが、
来て、彼らを支配したグランティを倒してから以来、
平和を取り戻した猿たちは今でも楽しい暮らしを送っていた。そして・・・。
猿たち「ウキっ!?あ!不死の魔術師だ!!」 「何か、御用ですか?」
猿たちは喜んでマンボのところに集まって来た。
猿たち「おお・・・!不死の魔術師だ。」 「俺たちを助けてくれた英雄・・・!」
マンボ(マンボ。今まで、こんな風に慕われてなかった・・・。だが、
チンピーと言う少年、あの事件以来、マンボの事を見て、
今のマンボ、皆は英雄だと思っている。でも、マンボ、真の英雄じゃない・・・。)
マンボはかつて、猿達に恐ろしい噂を聞かされ、彼が来るたびに、
猿たちは恐れて隠れていったのだ。
だが、バンジョーとカズーイがグランティの支配を、
打ち消したところを見たマンボを、猿の少年・チンピーが見ていて、
彼はマンボにこう思っていた。もしかすると、マンボが、
バンジョーとカズーイを導き、グランティを倒させたのではないのかと・・・。
マンボ(・・・彼が噂を広め、猿たち、すっかりマンボを慕うようになった。
でも、何故か嬉しい・・・。こんな嬉しさ、滅多にない・・・。)
猿たちはマンボを称えるように、見ていた。そんな猿たちにマンボはこう問う。
マンボ「・・・・お前達、チンピーがどこにいるか、知らないか?」
猿A「チンピー?ああ、あいつなら、オレンジちゃんと一緒に、
グラブリンの村にいるよ!」
猿B「僕らやグラブリン族と仲良くなれるようになったのも、
不死の魔術師!皆、あんたのおかげだよ!!」
マンボ「そうか。では、マンボ。グラブリン村へ行く。」
マンボはグラブリンの村へ行こうと、猿たちに背を向けて歩く。
猿たちは手を振って、彼を見送った。
猿「ウキイイィィィ!!!」 「ウッキキイイイイイィィィィィ!!!!」
ブレンティの戦士であるユミとミクスはプルレスを連れて、通路を走っていた。
そこに、二人の怪人が立ちはだかる。3人は驚き、立ち止まる。
怪人A「グルルルルルルル・・・・・!!
怪人B「ここから先へは行かせねーぜ!!」
怪人Aはブツブツに腫れた顔やモヒカンをしていて、
怪人Bは緑色の仮面に、背中に無数の角が生えていた。
ユミ「また、敵ね・・・っ!!」 プルレス「キ、キリがない!」
ミクス「でも、戦わなきゃっ!!!」
怪人A「ア”アアアアアアァァァァァン!!!!!」
怪人B「ギッシャアアアアァァァァァァァ!!!!!!」
ユミ&ミクス「・・・・・・っ!!」 ユミとミクスは怪人Aと怪人Bを倒そうと走る。
プルレス「あっ!!二人とも!!!」
怪人A「ア”アアアアアアァァァァァ!!!!!」
怪人Aは口を1メートル程に開けて、ユミを食べようとする。
ユミ「っ!!ふん!!でやああぁぁっ!!」
怪人Aが思い切り噛み切るが、ユミはこれに避けて、華麗な蹴りで敵の顔を切る。
怪人A「ア”アアアアアァァァァン!!!」
怪人B「ギシャアアアアァァァァァ!!!!」
怪人Bは両手に持つピストルでミクスに連射を繰り出す。
ミクス「えぃ・・・・っ!!」 ミクスは自身の前に空気の重力を強化する。
それにより、彼女の前に迫る無数の銃弾が空気に押されて、床に落ちてしまう。
怪人B「ギッシャアアアアァァァァァァ!!!!」
怪人Bは怒って、仮面の口部分が獣のように大きく開き、ミクスの方に向かう。
怪人A「グルルルルル・・・!!ア”アアアァァァッ!!!!」
怪人Aは両手に鋭く大きい爪を生やして、ユミに迫る。
ユミ「むっ!!とあ!!!」 ユミは左手で敵の右手の爪を受け止め、
右手の張り手で攻撃。怪人Aは腹から血が出て、ひるんだ。
怪人A「ア”アアアアアアァァァァァ!!!!」 ユミ「はああぁぁぁぁっ!!!」
ユミはかかと落としで怪人Aを真っ二つに斬り倒した。
怪人Bがミクスを食い殺そうと接近。ミクスはそんな敵に右手を向ける。
ミクス「・・・・・っ!」 怪人B「ギッシャ!!?」
その時、怪人Bは動きを止められる。空気の金縛りにかかったのだ。
怪人B「ギギギギギ・・・・!!」 ミクス「えい!!」
そして、ミクスは左手から空気を出して、それが怪人Bの口に入る。
怪人B「ギ・・・・ッシャアアアァァァァッ!!!!!!」
そして、身体に空気が充満した怪人Bは、体内から空気が爆発して、
粉々に吹き飛んだ。身体の中に空気が入りすぎて、それに耐えられなかっただろう。
ユミ「な、何とかやったわね。」 ミクス「急ぎましょう!!」
つづく
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