3人は進み続ける。彼女たちの後ろには複数の怪人の死体があった。
そして、3人はついに通路から出て、別の部屋に来た。
そこは、何やらカプセルがいっぱいあった。その一つ一つの中に、
異形の姿をした人間たちや動物達がいた。その者たちは、
それぞれ体のあらゆる部分が醜く変わりつつあった。
ミクス「っ!!?」 ミクスは恐怖のあまり、ユミの後ろに隠れる。
プルレス「こ、これは・・・!」 ユミとボトルズも恐怖する。
ユミ「ここは・・・ミューティーズの開発室ね・・・っ!」
プルレス「わかるんですかっ!!?」
プルレスはユミがこの部屋を知っている事に驚く。
ユミ「ええ・・・。ミューティーズは改造人間。グランティは、
そのミューティーズを造るためには、その作業を進めるための、
部屋が必要よ。それが、ここだったのね・・・・。」
プルレス「そうだったの・・・・。」
ミクス「だったら、壊さなきゃ・・・っ!」
プルレス&ユミ「ミクスちゃん・・・・。」
ミクスが歩き、前に立ち、こう語る。
ミクス「もし、ミューティーズが改造人間であれば、
グランティは罪のない人間たちを、その改造人間にしたかも知れない。」
ユミ「確かに、彼らの正体はとっても無関係な人たちだったわ。
でも、半分は自ら志願した奴もいるもんね。でも、どんな奴であれ、
改造されて、醜い存在に変えられたってのは悲しいもんね。」
ミクス「その悲しみを止めるために、今ここで破壊します!!」
ミクスとユミがこの部屋のカプセルを破壊しようとした、その時。
謎の声「ウ”アアアァァァン!!!ウ”アアアアアァァァァァァン!!!!」
子供の泣き声に似た鳴き声に、3人は驚く。
ユミ「だ、誰!?」 ユミとミクスは立ち止まり、周りを見る。
ミクス「・・・・・っ!ひっ!!?」
ミクスは右の方向にあるカプセルを見て、驚く。そのカプセルの後ろから、
無数の不気味な触手がうねうねと右の方へ出てきたのだ。
ユミ「っ!!?まさか、ミューティーズ!!?」
そして、その触手を持つ怪物が、ついにその姿を現した。
プルレス「た、蛸!!??」 そう。その姿はまるで、蛸だった。
だが、この怪物は蛸の姿を不気味に改造されたような姿であった。
色が青色で、触手である足が8本以上に増え、16本以上ある。
黄色い目が4つもある。口器の先が人間にような口になっていて、
そこに歯が生えていた。頭の部分が、膨れている部分がボコボコに多かった。
蛸の怪物「ウ”アアアアアァァァァァン!!!!!」
プルレス「ミュ、ミューティーズ!!でも、何か違う・・・。」
ユミ「ミューティー・アニマルだわ!!!」
プルレス「ミューティー・アニマル!?」
ミクス「ミューティーズの動物版!今まで私達が戦ったのは、人間型です!!」
ユミ「そして、こいつはミューティーアニマルの一種・ミューティー・オクトパス!!」
そう。この蛸の怪物はミューティーアニマル。名はミューティー・オクトパス。
ミューティー・オクトパス「ウ”アアアアアァァァァァァン!!!!」
ミューティー・オクトパスはユミとミクスを襲おうと、進み始めた。
ユミ「く・・・・っ!!やるわよ!!!」 ミクス「はいっ!!」
二人はミューティーオクトパスを倒そうと跳び出す。
一方、マンボはグラブリン村へ進んでいる前に、何か考え事をしていた。
マンボ「・・・・デスブラザー・・・・。何故だ。何故、頭から離れられない。」
マンボはデスブラザーの事で頭がいっぱいだった。
マンボ「全て、あいつら、悪い。それなのに・・・・!」
どうやら、マンボはデスブラザーに憎しみを抱いているそうだ。
マンボ「もし、あの熊と鳥、奴だとしたら・・・。急がねばっ!!」
マンボは歩く速度をあげて、グラブリン村へ急いでいた。
そのグラブリン村は、紫色の怪人族・グラブリンたちが平和に暮らしていた。
子供たちが楽しく走って遊んでいた。大人たちが戦闘の訓練をしていた。
その村の入り口にマンボがゆっくり近づいていた。グラブリンの子供たちが、
そのマンボを見て、喜んで指をさしたり、手を振ったりしていた。
グラブリンの子供たち「あっ!!マンボだ!!」 「おーい!!」
子供たちに歓迎されたマンボも微笑んで、手を振る。
村のとあるところで手合わせをしている二人のグラブリンがいた。
一人はヤリを持っていて、もう一人は剣を持っていた。
二人はそれぞれの武器をぶつけ合って、戦っていた。
そう。この二人のグラブリンは、かつてバンジョーたちに手を貸した、
ベスとチャックであった。ヤリを持っているのがベス。
剣を持っているのがチャックである。
ベス「はあああぁぁぁぁっ!!!」 チャック「おらあああぁぁぁぁ!!!!!」
チャックの圧倒的な攻撃に、ベスは押されつつあった。
チャック「どうした!?それでは、まだ父を越えられんぞ!!!!」
ベス「くっ!!まだまだああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
バスがヤリを思い切り突き出し、チャックの剣を弾き、彼をさがらせた。
チャック「ぬあああぁぁぁぁ・・・・っ!!?」 ベス「今だ!!!」
ベスはひるんだチャックに斬りかかろうとした。
その時、別のグラブリンの声が響く。
別のグラブリンの声「ちょっと待ってやああああぁぁぁぁ!!!!」
その声を聞いたベスは攻撃をやめ、チャックと一緒に別のグラブリンの方を見る。
ベス「っ!?ニラかぁ。」 チャック「何かあったのか?」
別のグラブリンはニラと言う名であった。
ニラは慌てて走ったか、少し疲れていた。
ニラ「はぁ・・・はぁ・・・。来たんや。マンボが来たんや!」
ベス「マンボだって!!?」 ベスはマンボと聞いて、喜ぶ。
村の中心にマンボが来て、多くのグラブリンが集まっていた。
チャック、ベス、ニラはもちろん、右腕に包帯を巻いたグラブリン・エルマーや、
斧を背負っているグラブリン、スコットまでもが。
チャック「・・・ようこそ、グラブリンの村へ。」
エルマー「何の用で、ここに来たんだぃ?」
マンボ「マンボ、ジュジュに会いに来た。何も、そこまで歓迎しなくても良い。」
マンボはたかが自分一人がこんなに歓迎されるのが、恥ずかしかったらしい。
スコット「そうはいかん。不死の魔術師よ。あんたは、
我々を救ってくれた救世主だ。これくらい、礼をさせてくれた。」
マンボ「そうか・・・。」
エルマー「ジュジュは我らのシンボル。そのジュジュに何の用や?」
マンボ「・・・デスブラザーの事、聞きたい。」
チャック「デ、デスブラザーだと!!?」
グラブリンはデスブラザーと言う言葉に驚く。
マンボ「デスブラザー、既に復活しているかも知れない。」
つづく
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