シュドー「不思議な?誰だ?そいつは。」
コリス「呪術師のような衣装を着ていて、不気味な笑みを浮かべていました。
あの笑みは並みじゃない。きっと、何か恐ろしい事が起きます!」
テブリッシュ「すると、その少年が宇宙人と言うワケか・・・。」
イチゴ「だとすれば、巨大な十字架もあの少年が。」
コリス「・・・・・っ!隊長!!」 コリスはモモからの命令を待つ。
そして、モモは今すぐ、コリスら隊員たちに命令の声を発した。
モモ「・・・・わかったわ。それでは、不気味な笑みを浮かべていて、
呪術師のような衣装を着ていた少年を探して、捕まえるのよ!!
テブリッシュ、シュドー、コリスがそれを担当!!
イチゴとサキは例の巨大なロザリオの調査をお願いするわ!!」
隊員たち「了解!!!!」
こうして、コリス、テブリッシュ、シュドーの3名の隊員たちは、
先ほど、コリスとサキがパトロールしていた6T地区の街に来ていた。
3人とも、ロードラッシュに乗っていて、シュドーが運転、
テブリッシュがレーダーを担当していた。コリスは、ただ乗っているだけ(
シュドー「なァ。コリス。この街に例のガキがいたって本当か?」
コリス「はい・・・。確かに、この目で見ました。」
テブリッシュ「・・・だが、エイリアンスキャナーに反応はない。きっと、
例の少年は、別の地区に行っているのかも知れない・・・。」
コリス「・・・・だとしたら、彼はこの街にいない・・・。」
シュドー「おっし!じゃあ、別の街に行ってみっか!!」
テブリッシュ「ああ。また、どこかであのデカい、
十字架が落ちて来るのも時間の問題だ。」
ロードラッシュは別の地区へ向かおうと走った。その背後から、
あざ笑うかのような表情で見ている者がいた。その者は、
不気味な笑みを浮かべて、呪術師の衣装をしている、例の少年であった。
少年「・・・・・・にっ。」
宇宙人反応がない限り、この少年もこの街にいないハズ。だが、
この少年はハッキリとこの街にいるのだ。だとすれば、
この少年は宇宙人ではなく、一体誰なのだろうか。
DGC本部では司令室では、イチゴがコンピューターで、
モニターに映されている巨大な十字架のデータを解読して、
サキがそれについての資料が入っているファイルを見ていた。
モモ「何か、情報は掴めた?」 近づいて来たモモに二人は振り向く。
イチゴ「はい。たった一部しか、ありませんが・・・。
この不気味なロザリオは御前0時に落下して来て、
人々の魂を吸っていたそうです。」
モモ「そう。他は?」
サキ「あのロザリオについてはハッキリとした正体が見えてません。
ただ、そのロザリオには科学で造られた物質がないんです・・・。」
モモ「科学で造られてない!?」
サキ「はい・・・。」 サキは動揺しそうな表情で応える。
イチゴ「生命反応も全くなしです。このロザリオは、
別の物質で造られたのではないでしょうか?
宇宙人は科学を武器にしているのが、
ほとんどですし・・・。どこで造られたのかは、不明らしいです。」
モモ「もし、宇宙人じゃないとすれば、どこかの異次元人の仕業かしら?」
イチゴ「その可能性もありますね。それに気になるのは、
あのロザリオが人間の魂を吸っているところですね。」
サキ「確かに、何のために人の魂を・・・。もしかして、
異世界の誰かが、人間達をあの世の地獄へ送り込む気じゃ!?」
モモ「んな事はまずないわよね。人の魂をあの世へ送れるのは、
せいぜい霊界と関係のありそうな人くらいよ。」
サキ「そ、そうですよね・・・。」 サキはそれをしていて、ほっとしていた。
イチゴ「・・・・以上、データを解読できたのは、それらの情報だけです。」
モモ「後は不明・・・・か。やはり、あの少年が鍵を握っていそうね。
あの少年を捕まえたら、
巨大ロザリオの事をハッキリと吐かせてやるんだから!」
サキ「捕まえるのは、コリス君たちですけど・・・。」
サキが小さくそう嗜める。モモには聞こえていないそうだ。
そこに、コリスたち3人が帰って来た。モモは彼らに近づいて、こう聞く。
モモ「あの少年は捕まえた!?」 コリス「それが・・・・捕まえてません。」
シュドー「・・・・と言うか、どこの地区にもいないそうなんです・・・。」
モモ「マジ!?」 モモはそれを聞いて、悲しそうに驚く。
テブリッシュ「ただ、エイリアンスキャナーの反応が全くありません。
どの地区でもそうでした。あの少年はもしかして、
宇宙人ではないのかも知れません。」
モモ「そう・・・。だとすれば、やはり異世界の侵略者じゃないのかしら?」
そこに、コリスのポケットから、携帯電話の音が鳴り出した。
コリス「あっ!電話だ!!」 コリスはポケットから携帯電話を取り出す。
サキ「ハリーさんからね。私も父さんと電話する時は携帯電話だったわ・・・。」
そう。ハリーは家から、コリスに電話をかけたのだ。
コリス「もしもし、ハリーさんですか?」
つづく
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