ボギー「ほれほれ!どうしたんだぃ!?
もっとスピードをあげてみろよ!!」
カズーイ(リュック)「そうよ!!バンジョー!!
早く追い抜きなさいよ!!!」
バンジョー(セイウチ)「わかってる!これでも、
スピードをあげているつもりなんだ・・・・!」
バンジョーは必死にボギーを追い抜こうとしているが、
ボギーが速すぎるか追う事もできず、むしろ、
段々と距離が広がって行く。このままでは、
ボギーが1位となり、バンジョーとカズーイが2位になっていく。
カズーイ(リュック)「ああ!!どんどん、
あの白熊が遠く見えるようになるわ!!早く何とかしないと!!」
バンジョー(リュック)「く・・・っ!一体、
どうすれば・・・!!(何とか、スキさえできれば・・・!)」
ボギー「おいおい。こんなんじゃ、
ボギー様にわ一生勝てないぜ?」
ボギーは後ろの方を向く。
バンジョーが段々と遠くなっていくのが見える。
差が大きくついてしまっている。
ボギー「このままじゃ、レースにならないな。まっ。良いか。
少しだけペースを落としてみるかね?」
ボギーはそう言うと、スピードを少しだけ落とした。
しかし。それでも、バンジョーはボギーを追い抜く事はできない。
バンジョー(セイウチ)「くそ!!一体、どうすれば・・・!」
カズーイ(リュック)「・・・・っ!?バンジョー!!あれは!?」
バンジョー(セイウチ)「ん・・・?あっ!!」
バンジョーとカズーイは別の方向になる物を見て、驚く。
そこには、プレゼント工場があった。そこに、
グランティの戦士、インフェロンたちがいるのだ。
バンジョー(セイウチ)「これが、噂のプレゼント工場・・・!
あそこをグランティが拠点としているのか・・・。」
カズーイ(リュック)「バンジョー!今わレースに集中よ・・・!!」
バンジョー(セイウチ)「・・・・っ。わ、わかった。」
バンジョーは急ぎ、ボギーを追うために走り続けた。
ボギー「ははああぁぁぁん!!こりゃァ、
歩いてても勝てそうだぜ!!!」
バンジョー(セイウチ)「何か、仕掛けはないか!?
あの白熊さんに勝てる仕掛けが・・・!」
その時、両者の前に下へと続く坂道があった。
ボギーはその坂道を、余裕で楽しそうに下る。
ボギー「わはははははははは!!楽しいねェ!!」
カズーイ(リュック)「坂道・・・!?そうだわ!!
バンジョー!!あの坂道に接近したら、
思い切りジャンプしてみて!!!
そうすれば、追い抜けるかも!!」
バンジョー(セイウチ)「そうだね・・・!やってみよう!!」
そして、バンジョーは坂道に近づいた。そして。
バンジョー(セイウチ)「えええええええぇぇぇぇぇい!!!!!」
バンジョーは思い切りジャンプした。
ボギー「はははははは・・・・!ん?」
ボギーは上の方を見上げる。
そこに、バンジョーとカズーイが飛んでいる事に気づく。
バンジョー(セイウチ)とカズーイ(リュック)「おおおおぉぉぉぉぉ!!!」
ボギー「な、何いいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!??」
そして、バンジョーはついに、坂道から出た。そう。
ついにボギーを追い抜いたのだ。
バンジョー(セイウチ)「このまま一気に行く!!」
カズーイ(リュック)「手加減なしよ!!!」
バンジョーはさらにスピードを上げて、走り続ける。
形勢逆転。このまま行けば、バンジョーとカズーイは勝てる。
後から坂道から出たボギーは。
ボギー「ジャンプを利用して、追い抜いたか・・・!
しかし、このボギー様が本気を出せば、
結局追い抜かれるのさ!!
私にソリレースで勝てる者など、一人もいないのだ!!!」
ボギーはそう言うと、スピードを全開にして、走る。
カズーイ(リュック)「・・・・っ!?バンジョー!!
ボギーが追いつくわよ!!!」
バンジョー(セイウチ)「何!?急がねば・・・・!」
ボギー「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ボギーが徐々にバンジョーに近づきつつある。
バンジョー(セイウチ)「どうやら、
ボギーさんはスピード全開で行く気だ。
でも、こちらもスピード全開で行っている・・・・!
追い抜かれる前に、早くゴールを目指さなきゃ・・・・!!」
バンジョーとカズーイVSボギーの、
激しいソリレース対決はまだまだ続く。
とても高い山から、巨大な雪だるまの顔を見るのは、
デスブラザーとヘルシスターであった。
デスブラザー「ヘルシスターよ。
今日わいよいよ、12月24日だ。」
ヘルシスター「だが、デスブラザーよ。
お前の望む地獄を始めるには、
この巨大雪だるまが最大のキーだぞ?」
デスブラザー「わかっておる。だが、俺にはわかるのだ。
グランティにクラッシャー、そして、あの熊と鳥が、
この巨大雪だるまに集まってくる事を・・・!!」
ヘルシスター「そいつらをまとめて消す気だろう?
この巨大雪だるまで。」
デスブラザー「おうよ。そして、この聖なる山を、
終わらせる事ができるのだよ・・・!
人類とサンタの共存のシンボルである、
この聖なる山を破壊すれば、その共存も敗れ、
人類とサンタは再び、互いを愛さなくなるだろう。
人類に不幸と破滅を齎す。それが、俺なのだァ・・・!!
ぐははははははははははははははははははは!!!!!!!」
デスブラザーの笑い声はこの聖なる山に響く。
それはまるで、
聖地に悪魔が降り立つかのように感じさせる声でした。
ですが、バンジョーたちはその危機の予感を知りません。
今、彼はボギーとのソリレースで、
勝負をしていますから。そして、
完全なパワーを持つテルとミルは、
ソリックを倒せるでしょうか。
この意外な展開を迎えたソリレース。果たして、
どちらが1位を獲得できるでしょうか。
次回につづく
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