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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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他の女性B「抜けると言っても、魔族とか言う連中が、

私たちを見張っていそうだし・・・。」

野口「そうね・・・。なら、この部屋に、

魔族の連中が一人もいなくなったら、行動しましょ。そして、

奴らが全員いなくなったら、早くここを抜けましょ?」

他の女性C「まず、檻を壊す必要があるのよ?」

野口「そうね・・・。誰か、壊せる人いるかな?」

野口がそう聞くと、空手衣を着ている少女がいた。

空手衣の少女「おう!!私に任せとけ!!」

野口「あなたは?」 野口は空手衣の少女に聞く。

空手衣の少女「私は緒方!空手10段だから、

こんな檻なら簡単にぶっ壊せそうだぜ!!」

野口「ま、まあ。ぶっ壊すのは、魔族がいなくなってからね^^;」

野口は苦笑して言うと、女の子が野口にこう言う。

女の子「私、詠美。よろしくね。お姉ちゃん。」

野口「うん。私は野口よ。」

他の女性A「私は香里!!」

他の女性B「私は奈美子!皆からは明るい奴と呼ばれてるけど・・・。」

他の女性C「私は亜美!こう見えても、天才少女と言われている。」

野口「そうね。では、作戦の時まで待ちましょ。」

詠美「お姉ちゃん・・・。私、お家に帰れる?」

野口「うん。帰れるよ。(そうよ・・・。私が帰してあげなきゃ・・・!)」

野口は左手を強く握りしめる。


夕日。とある町で灰間、叶野、上川が集まった。

恐らく、それぞれ別々の地域で探索していただろう。

ちなみに、叶野はバルターボに乗っていた。

叶野「どうだ!?何かわかったか!!?」

上川「いえ、全くわかりません・・・!」

灰間「こちらも、魔族の姿すら見つかりません・・・!」

叶野「そうか・・・。もう一度、探すぞ!!乗れ!!」

灰間と上川「はいっ!!!」

そして、灰間と上川はバルターボに乗り、バルターボは再び走った。

だが、見つかる事ができず、太陽が完全に沈み、

夜となってしまった。灰間たちはやむを得ず、基地に戻った。


BAR基地。とある廊下で日下部は静かに立っていた。

日下部の脳裏には、あの大神の言葉が響き続けていた。

仲間を信じる事も、自分の力の一部と思えば良いと。

日下部「・・・・・・・。」

その時、灰間が来て、日下部の前に立つ。

灰間「・・・・すまねェ。日下部。

野口を見つける事ができなかった・・・。」

灰間は表情こそ静かな感じだが、拳が震えている。

野口を助けられなかったのが、とても悔しいのだ。

その時、日下部が野口の肩に触れる。

日下部「良いわ。あんたが失敗したなら、私も同じってワケよ。」

灰間「え・・・?どう言う事だ?そりゃ。」

日下部「夜まで必死に探してくれて、ありがとう。

あんたは十分に私の力になってくれた。

今度は、私自身が行くわ・・・!」

日下部はそう言うと、いきなり走り出す。

灰間「え・・・!?お、おい!!」


日下部はバルターボを使って、夜の街を走っていた。そう。

日下部は自分一人で野口を捕えた魔族のアジトを探すつもりだ。

日下部「ごめんなさい。隊長。ありがとう。灰間。

でも、私・・・。やっぱり、軍人だから。だからこそ、

罪のない人々を助けなきゃ・・・・!」


その頃、野口たちを閉じ込めた檻の近くでは、

魔族が誰一人いなかった。そして、野口は緒方に指示する。

野口「誰もいなくなった・・・!今です!緒方さん!!」

緒方「おうよ・・・!とう!!!」

緒方は檻を思い切り殴る。すると、その檻が粉々に壊れた。

これで、野口たちは自由になった。

奈美子「やったああぁぁぁ!!!」

詠美「わーい!!自由だああぁぁぁ!!」

亜美「静かに!!大きな声を出せば、気づかれる可能性があるわ!!」

野口「そうね・・・。ここから、ひっそりと脱出しましょ!」


かくして、野口たち6人の少女は、部屋から出て、廊下を歩く。

そこには、魔族が少数いるが、何とか密かに移動して、

全く気付かれずにいた。順調に脱出しつつある。

ちなみに、野口はまだ小さい詠美を抱えていた。

敵の気配のない場所で、香里がこう言う。

香里「ねェ?出口って一体、どこなの?

ここらで歩き回ったままだと・・・。」

亜美「そうね・・・。まずは、見つけた扉を確認するしか・・・。」

女性の声「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

その時、女性の悲鳴が聞こえて、驚く野口たち。

詠美「ひっ!?」 奈美子「見て!!窓の方を!!」

野口たちは近くにある窓の方を見る。その窓の向こうには、

ある部屋があった。そこでは、電気椅子に座っている少女が、

大量の電気を浴びて苦しんでいた。それを見て、

怯える他の少女たちと、とてもつない喜びで笑う魔族たちがいる。

詠美「こ、怖いよぅ・・・。」

亜美「どうやら、

電流を流してどこまで死ぬか試す事で遊んでいるそうね。」

奈美子「見るだけでそこまで理解するの!?すげーわね・・・。」

緒方「それよりも、あいつら・・・!こんな酷ェ事を・・・!

許せねェ・・・・!!ぶっ飛ばしてやる!!」

野口「待って!このアジトから脱出すれば、このアジトが、

どこだかわかる!その事をBARに連絡すれば良いのよ!」

亜美「そうね・・・。それから、

皆を救えば良い。今は、脱出に専念しましょ。」

緒方「おう。それから、他の皆も早く助けようぜ・・・。」

かくして、野口たちは、このアジトから脱出するために、

次々と扉や窓をひっそりと覗く事で、部屋を確認していた。

だが、その部屋はほとんどが酷い光景であった、例えば、

機械で痛めつける部屋。様々な実験で苦しむ部屋。

全体が水に満ちていて溺死されつつある部屋。

火炎の中で燃やされる部屋。

冷気に満ちていて氷漬けにされる部屋。まるで食べ物のように、

魔族たちに料理されては食べられてしまう部屋。

毒ガスに満ちていて、

そのガスを浴びて身体中が焼かれたり腐ったりしていく部屋。

他にも様々な部屋があり、

これらの部屋の機能の犠牲者は、全て人間の女性である。


そして、野口たちは誰もいない殺風景な部屋で休んでいた。

香里「あれだけ探したけど全然、見つからないよォ。」

亜美「安心して。どのアジトにも、出口は必ずあるわ。」

緒方「けどよ。もしかしたら、

出口は魔族にしか知らない通路があるか、

見張りがあるか、もしくは罠も仕掛けられているかも知れねーぞ?」

香里「それじゃ、結局。脱出できないって事!?」

詠美「う・・・っ!ひっく。お母さん・・・。お父さん・・・。」

詠美はまた泣き出しそうになる。その時。

奈美子「よしよし。泣かない泣かない。ほら、皆も諦めないで!

一生懸命にやれば、何とかなるって!

そうすれば、必ず助かるわよ!!」

詠美「うん・・・。そうだね。」

詠美は奈美子の言葉を聞いて、笑顔に戻る。

野口「そうね・・・!もう一度、行動しましょ!!

皆で力を合わせれば怖いものなんてないわ!!だから、

必ずここから脱出するのよ!!そうすれば・・・・!」

謎の声「そうすれば、どうなんだよ?お!?」

野口たち「っ!!?」

野口は謎の男の声に驚く。そして、この部屋に、

バクゴンと複数の魔族がやって来た。

香里と奈美子「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

亜美「しまった・・・!感づかれたわ・・・・!!」

野口「そんな・・・・!?」

バクゴン「貴様たち・・・!まさか、

ここから出ようってワケじゃあねーよなァ?ん??」

緒方「て、てめーら・・・!!

自分たちが何をしているのかわかってんのかよ!?」

バクゴン「は?わかってに決まってるだろ?ちゃんとよォ。

お前ら地球人は俺ら魔族に支配されし存在。支配した奴が、

支配された奴を何をしても許される。

例え、そいつが殺されたとしてものォ!?」

緒方「い、言いたい事はそれだけかよ・・・!」

バクゴン「ああ。それだけだよ。他に何かある?俺らは、

お前ら女の身体を痛めつけるのが大好きなんだよ!!

それ以外にねーんだよ!!」

緒方「ふ、ふざけんじゃねええぇぇぇぇぇ!!!」

緒方はバクゴンに殴りかかる。だが、

バクゴンは両目からビームを発射。

緒方「うああああああぁぁぁぁぁ!!!?」

緒方はそのビームを浴びて倒れる。

野口「緒方さん!!!」 

詠美「こ、怖いよおおおぉぉぉぉ・・・・!!!」

詠美は野口に抱き着いて泣き崩れる。

バクゴン「殺しちゃいねーよ。てめーら全員、

明日の正午に、地獄の拷問でぶっ殺してやるよォ・・・・!!

ぎひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!」

野口(助けて・・・・!!灰間君・・・!日下部さん・・・!)


次の日。秋田学園。

灰間たちのクラスでは、野口の姿がなかった。

柏「昨日、野口が事件に巻き込まれて行方不明となったため、

欠席となっている。

誰か、野口がどうなったか知っている人はいるか?」

徳丸「ねェ!灰間君。野口さんに何か起こったの・・・!?」

森下「もしかして、

例の女性連続蒸発事件の犠牲者になったんじゃ!!?」

灰間「・・・・ああ。そうかも知れねェ。(日下部の奴も、

この学校に来ちゃいねェ。そうだ。あいつは、

野口を助けようと今でも必死に探しているんだ・・・!)」

灰間のペンダントが光っていて、

日下部が野口を探している事を、

灰間に教えていた。

つづく

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