大神「ん?どうした??」
日下部「魔獣は防衛軍の総力でも倒せなかったのです。
その魔獣を我らで対処できるかどうか心配です・・・。」
大神「まあ。信じようやないの。その防衛軍が、
我らに半分の科学力をくれたんじゃき。
その科学で魔獣に対抗するためのシステムが、
造られたハズだ・・・・。」
上川「そのシステムを信じようと言うワケですね。
でも、僕。何か・・・不安な感じがします・・・・。
本当にそれで魔獣を倒せるかどうか・・・・。」
叶野「倒せるかどうかじゃない。倒さなきゃならんのだ。
だからこそ、
魔獣に対抗するためのシステムと信じなきゃならないだろ?」
大神「そうだ。既に対魔獣攻撃マシーンである、
バルワンダーの3機の開発も順調に行っとる。
1週間すれば、完成するハズだ。
特殊の銃器や専用車は既に完成している。」
上川「それまでに、あの魔族が現れないでしょうか?
あの魔族。きっと、恐ろしい魔法を使いそうかも・・・。」
大神「奴らは常にこの星を狙っとる。すぐに、
現れても、不思議ではない・・・。とにかく、
魔族に対処するのは、我々BARの仕事じゃけ。」
叶野「警察機構が、既に黒いローブの連中に対して、
捜査を開始しています。
我らも協力した方が良いかと・・・。」
日下部「そうですね。奴らは今でも良からぬ事をしている。
一刻も早く、魔族を始末しなければなりません・・・・!」
大神「ふむ。では、これより初任務を開始する!!
内容は、警察との共同で魔族の捜索である。
魔族を見つけ次第、ただちに排除せよ!!
それでは、BAR。出動!!!」
隊員たち「了解!!!!」
かくして、BARは出撃した。全員は、
BAR専用の車で魔族を探しに走る。その車は、
色が水色で鼠色の模様をしていた。その形は、
普通の車と変わりはないらしい。その車こそが、
BARの誇る専用車、バルターボであった。
運転しているのは、叶野であった。
前の席は叶野と上川。後ろの席が大神と日下部である。
大神「魔族の反応はどうなら?」
上川「はい。未だにまだ見つかりません・・・。」
上川はレーダーで魔族を探していた。バルターボには、
特別なレーダー機能がついている。
上川はそのレーダーの担当である。
叶野「今は警察の皆さんと交流する事が先決だと思います。」
大神「そうだな・・・。」
そして、バルターボは街を走り続けていた。その時。
日下部「いよいよ、警察たちと交流ね・・・。」
上川「・・・・っ!!隊長!!近くに何かの反応が!!」
大神「何じゃと!!?」
そして。夕日となった。灰間は既に自宅に帰り、
宿題をしていた。それと同時にパソコンをもしていた。
灰間「・・・・・BAR・・・ねェ。」
そして、灰間の脳裏に学園での野口との会話の記憶が浮かぶ。
野口『BARは魔獣によって大打撃を受けた防衛軍から、
派生した部隊なの。防衛軍から大幅に与えられた科学力で、
魔獣に対抗するためのシステムを開発しているらしいの。
それで、魔獣を簡単に倒せるかどうか・・・・。』
灰間「・・・簡単に倒せれば・・・良いけどな。む!?」
その時、灰間のペンダントが光り始めた。
灰間「また・・・ペンダントが光りやがっただと!?
でも、怪獣はまだこっちに来てねーし、
俺は何も強く思ってない!!一体、どうして・・・・。っ!!?」
灰間は考えていた。何故、今ペンダントが輝いたのか。
そして、灰間は自身の脳裏に何かが映り出した事を感じる。
彼の脳裏には、
黒いローブの連中が街中を走っている場面が映っている。
灰間「な、何だ・・・!?こいつらは・・・・!?」
灰間は脳裏に映った黒いローブの連中を見て、戸惑う。
灰間(感じる・・・?こいつらが、魔族とやらだと・・・!?
身体が震えている・・・!もしかして、そいつらを、
倒しに行きたいと・・・いや、倒せと誰かに命令されている!?)
灰間の身体が震えているのは、魔族のところへ走らなければ、
ならないと感じたからだ。それに少しだけ気づく灰間。
灰間「行けと言うのか・・・!?俺に魔族を倒しに・・・!
俺が魔族って奴を倒すために走らなければならないのか!?」
灰間はペンダントに向かって、そう言う。そう。
ペンダントが告げているのだ。灰間に魔族を倒すように。
灰間「・・・へっ。どうやら、行かなきゃ気が収まらんねーな。
魔族ってのは、街にいるな。・・・ぶっ倒しに行くか!!」
そして、灰間は立ち上がり、走り出した。
夜の街では、黒いローブの者二人が、少数の警察と、
BARのメンバーである大神と日下部2名に追われていた。
大神「待たんかぃ!!こりゃああぁぁっ!!!」
日下部「逃げんじゃないわよォ!!!」
警官「撃て!!」
少数の警官が一斉射撃で、
逃げる黒いローブの者一人を撃つ。
黒いローブ者A「・・・・むん!!」
だが、黒いローブの者は右手を後ろに出して、
紫色のバリアで無数の銃弾を弾き返した。
日下部「警官の銃が効かない・・・・!」
大神「こがぁな時こそ、これの出番じゃのォ・・・!」
そして、大神と日下部はそれぞれ銃器を持ち出した。
その銃は銀色をしている小型の銃だった。
この銃はBAR隊員が使用する銃器・バルガン。
大神「バルガンのレーザーを受けてみんかぃ!!」
大神と日下部はバルガンを発射。その銃口から、
緑色のレーザーが発射される。2発のレーザーが魔族を襲う。
黒いローブの者B「くっ!!」
黒いローブの者Bもバリアを出す。
だが、2発のレーザーを受けたバリアが砕け散ってしまう。
黒いローブの者B「っ!?ぐわああああぁぁぁぁ!!!?」
そして、
黒いローブの者Bは2発のレーザーを受けて倒れた。
日下部「凄い!!バリアを貫き、敵に直撃です!!」
大神「おっしゃ!!残りの魔族も撃つんど!!」
日下部「はいっ!!」
そして、二人は黒いローブの者を追おうと走る。
大神「しかし、まさか。いきなり黒いローブのガキが、
警官たちに見つかったとは思わんかったのォ・・・!」
日下部「ですが、好都合です。
こうして、すぐに敵を倒せるのですから!」
そう。BAR隊員が警官たちと交流する前に、既に、
警官たちが黒いローブの連中を見つけていて、
それに駆け付けて、
BAR隊員も警官たちと一緒に魔族と戦いを始めたのだ。
黒いローブの者たちはそれぞれに分かれて走るが、
BARの皆さんもそれぞれに分かれて走っているのだ。
叶野は一人で、黒いローブの者Cを追っていた。
叶野「待てェ!!!」 叶野は敵を追おうと必死に走る。
黒いローブの者C「ちぃ・・・!!はっ!!」
黒いローブの者Cは右手から光線を発射して、叶野を襲う。
叶野「ふっ!!でぃ!!」
叶野は右に転がって避けて、
すぐにバルガンのレーザーを発射する。
黒いローブの者C「ぐあっ!!!」
レーザーを受けた黒いローブの者は倒れた。
叶野「・・・死んだか。」 叶野は立ち上がってそう言う。
そして、上川は・・・どこにいるのか。黒いローブの者Dは、
BARや警官から逃げ切れたか、人気のないところにいた。
黒いローブの者D「・・・ここまで来れば・・・・!」
その時、停まっていた車の物陰から上川が出てきた。
上川「そこまでだ!!」 黒いローブの者D「むっ!?」
上川がさっそく銃を構え、
黒いローブの者Dがそれに気づいて驚く。
上川「くらえ!!」 上川もバルガンを発射。
黒いローブの者D「あきゃ!!」
黒いローブの者Dもレーザーを受けて倒れた。
上川「ふぅ・・・・。」
そして、灰間は街を走っていた。まるで魔族を探しているように。
つづく
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