クリスタルはあの天井のクリスタルを破壊しようと動き出すが、
自分を蝕んでいる鉱石のせいで全く動く事ができない。
ウルトラマンクリスタル「くっ!!うう・・・・!!」
ヴァイラン「・・・・だがァ!!お前を侵蝕している鉱石のために、
お前は一切、身動き一つも取れまい!!」
ウルトラマンクリスタル「くそォ!!どうすれば・・・!!」
その時、クリスタルやヴァイランから離れたところに、一つの鉱石があった。
その鉱石に突然、ヒビが入り始めた。一体、何があったのか。そして、
そのヒビが消滅してしまい、そこからハリーが意識のないまま立っていた。
何故、ハリーは鉱石から出られたのか。それは、クリスタルが触れた手から、
コリスのまたハリーに会いたいと言う夢の力が発し、
それがハリーを閉じ込めた鉱石を密かに破壊したのだ。
ハリー「・・・・・・・っ。はっ!!こ、ここは!?」
ハリーは目を覚まし、ここがどこかのかと戸惑う。
ハリー「・・・・まさか、ここはロザリオの中じゃないだろうな?」
ここがロザリオの中であると気づいたハリーの耳に何かが聞こえ始める。
ヴァイランの声「はははははははははは・・・・・!!!」
ウルトラマンクリスタルの声「うあああぁぁぁぁぁ・・・・っ!!!」
ハリー「っ!!?い、今のは声か!?クリスタルの声も、
混じったな・・・?あの方向かっ!!!」
ハリーは声が発したところへ目指そうと、走った。
ハリー「・・・・・あっ!!」 すると、ハリーは何かを見て驚き、別の鉱石に隠れる。
その何かとは、鉱石に侵蝕されているクリスタルをあざ笑うように、
座りながら見ているヴァイランがいた。そう。ハリーはこの二人に近づいたのだ。
ハリー(ウ、ウルトラマンクリスタルだっ!!それに、何だ?この怪人は・・・!」
ヴァイラン「お前は間もなく、完全に鉱石に閉じ込められ、魂が抜かれる。
その魂を、あの天井のクリスタルが作り変え、
お前を醜き悪しき巨人にしてくれるだろう!!」
ウルトラマンクリスタル「く・・・・っ!!」
鉱石がクリスタルの身体を大幅に蝕んだ。残るは胸と顔だけだ。
それらも蝕まれれば、クリスタルは完全に鉱石となり、魂を抜けれてしまう。
ハリー「な、何だって!?しかも、もうすぐだっ!!!
もう迷うヒマはねェ!!おらああぁぁぁぁぁ!!!!」
ハリーはいきなり跳びだして、ヴァイランに突進を繰り出した。
ヴァイラン「何っ!?ぐあ!!!」 ハリー「おりゃ!!!」
ヴァイランはハリーの突進を受けて、倒れる。
ウルトラマンクリスタル「っ!!!ハリーさん!!!」
ハリー「おう!!今、助けてやるぞ!!!」
ウルトラマンクリスタル「では、
この部屋の天井にあるクリスタルを壊してください!!!」
ハリー「えっ!?あ、あんな高いところにあるもんをどうやって!?」
ウルトラマンクリスタル「近くに銃が落ちてあります!!それで撃ってください!!!」
ハリー「近くに・・・?あっ!!こいつか!!!」
ハリーは左の方に落ちていたウルトラシューターを見つけ、これを拾う。
その銃器は、クリスタルが密かに魔法で召喚した物だった。ハリーはその銃を、
上へ構え、天井のクリスタルへと狙いを定めていた。
シュドー「よーしっ!!これで・・・・どうだァ!!!!」
そして、ついにハリーは引き金を引き、一発の銃弾が出た。
その銃弾が見事に天井のクリスタルに命中し、そこから赤い光が発した。
そして、巨大ロザリオの髑髏の口から巨大な白い光が発し始めた。
サキ「な、何!?この光・・・・!?」
シュドー「一体、何が起きてやがるんだ・・・・!!?」
その白い光が無数の魂が出て、それぞれ人間の元へ戻っていく。
魂を取り戻した人間たちが大勢に立ち上がり、復活した。
そして、人間たちは大いに喜んだ。再びこの世に戻れたからだ。
テブリッシュ「奇跡だ・・・・っ!!魂が戻って、蘇ったぞ!!!」
そして、巨大ロザリオが大爆発を起こした。そこからクリスタルが飛んで来て、
離れたところへ着地した。
クリスタルは手に乗せていたハリーをゆっくり地上へ降ろす。
イチゴ「クリスタルだ!!クリスタルも蘇ったぞ!!!!」
その時、巨大ロザリオが爆発したところからヴァイランが歩いて来た。
ヴァイラン「・・・・・・・・!!!!」
ウルトラマンクリスタル「っ!!ショワッ!!」
ヴァイラン「よくも我が計画を潰したなァ!!許す事はできぬ!!!」
そして、ヴァイランが走り出し、クリスタルに接近。先攻で引っ掻きかかるも、
クリスタルはしゃがんで避けて、パンチで使途を打撃する。
ウルトラマンクリスタル「ふっ!!とあ!!!」
ヴァイラン「・・・!・・・・・!!」 打撃に耐えたヴァイランは、
片方の手でクリスタルを引っ掻く。これを受けてさがるクリスタル。
ウルトラマンクリスタル「ぐわああぁぁ・・・っ!!あぅ!!!」
さらにヴァイランは両手からの光線でクリスタルを攻撃する。
それにより、クリスタルの身体は爆発し、倒れる。
ウルトラマンクリスタル「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ヴァイラン「ははははははは・・・・!!どうだ?俺の最高の技は?むっ!?」
ところがどっこい。クリスタルは負けずに、立ってすぐにジャンプした。
ウルトラマンクリスタル「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
クリスタルは空中キックでヴァイランを攻撃。敵はあまりの強烈な蹴りに、
吹き飛び、ビルに衝突して倒れる。そのビルは当然のように壊れてしまう。
ウルトラマンクリスタル「っ!!う・・・・っ!!!」
クリスタルは着地したが、さっきのダメージで倒れそうになる。
ウルトラマンクリスタル(さっきのダメージが大きすぎる・・・!!)
ヴァイラン「・・・・・・・・!!!」 そして、使途は立ち上がり、
両目からのレーザーバルカンで攻撃するが、クリスタルは前に進み、
身体を回転させて、敵の攻撃を避けながら、ヴァイランに近づく。
ウルトラマンクリスタル「えい!!むん!!でやぁ!!とう!!!」
そして、クリスタルはアッパー、ミドルキックでヴァイランをさがらせた。
ヴァイラン「・・・・!?・・・・・!!・・・・・・!!!!!」
使途は怒って、両手から光線を出す。クリスタルはこれに対処する。
ウルトラマンクリスタル「エクセリック光線!!!!!!」
クリスタルはエクセリック光線を発射し、敵の光線とぶつかり合う。
両者の光線が押し合っていく。どちらが勝つか。
ウルトラマンクリスタル「エクセリック・ドリーム・フラッシャー!!!!!」
さらにクリスタルはエクセリック光線をピンク色に変えて強化した。
その光線がヴァイランの光線を押していき、ヴァイランの方へ近づく。
ヴァイラン「・・・・!?・・・・・!!!」
そして、エクセリックドリームフラッシャーでヴァイランに命中して爆発した。
それにより、ヴァイランは両手を失い、もはや瀕死の状態である。
ウルトラマンクリスタル「ムーンギロチン!!!!!!!」
クリスタルは横型のムーンギロチンを投げつけ、ヴァイランの首を切断した。
首を切断された使途はそのまま倒れた、死んでしまった。
ウルトラマンクリスタル「これで全てのロザリオが消える。二度と、
魂を吸われる事はない。・・・・シュア!!!」
クリスタルは空へ飛んでいった。
こうして、ハリーの家で、ハリーのお誕生日パーティが開始された。
皆が囲んだテーブルの中心に巨大なケーキがあった。
コリスたち「ハッピーバースディ・ハリー♪ハッピーバースディ・ハリー♪」
ハリーの友人たちはもちろん、恋人であるナギサ。そして、
コリスたちDGCの隊員たちもいた。彼らはハリーのための歌を歌っていた。
歌が終わり、ハリーはケーキの上に立っている蝋燭の火を息を吹いて消した。
コリス「お誕生日おめでとうございます!!!ハリーさん!!!」
皆「お誕生日おめでとう!!!!」 一同はクラッカーを鳴らしていた。
ハリー「ありがとう!!皆!!こんな素晴らしい盛り上がりは久しぶりだぜ!!!」
ナギサ「本当よ。もし、クリスタルが助けてくれなきゃ、
こんな奇跡はないんだから・・・。」
ナギサは少し泣き出しそうになりながら、そう言う。そして、コリスも。
コリス「ぐす・・・っ。ハリーさん。生き返ってくれて、本当に良かったです。」
ハリー「まあまあ。俺だってまだ生きてェし、笑顔になってくれよ!」
ナギサ「うん。そうね。」 コリス「そうですね!」
ハリー「コリス!これからも、俺と一緒に暮らしてくれるな!?」
コリス「はいっ!!」
モモ「それでは、皆さん!!ここからハリーさんの誕生を祝って、乾杯!!」
一同「乾杯!!!!!!!!」 一同は飲み物の入ったコップし、
それらをぶつけ合った。こうして、魂を奪われた人間たちは、
新たな使途・ヴァイランの死によって、再び復活できました。
コリスはこれからもハリーと一緒に暮らす事ができるでしょう。
ですが、安心はできません。新たな敵・使途は謎の存在である。
いつ、また新しい使途が来るかわからないのです・・・。
ですが、クリスタルは負けないでしょう。夢の力がある限り・・・。
次回につづく
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