ハリー「ああ。怪獣は獣のような声で叫ぶ。
奴らはいつもどこかに潜んでいるんだ。
いつ、出てきてもおかしくねェ・・・・。」
コリス「それが、怪獣なんですか・・・?」
ハリー「そうさ。もしかして、お前。
この国の住人じゃねーのか?」
コリス「・・・・そうなんです。でも、
どの国から来たかは、言えません。」
ハリー「そうか。でも、気をつけろよ。
この国では、怪獣どもがわんさかいるからな。
ま。DGCが何とかしてくれるだろうけど・・・。」
コリス「そうですか・・・・。」
モモはDGC基地の外で、青い海を見ていた。
切なそうな表情と共に。
モモ「・・・パパ。ママ。今でも元気かな・・・。
早く・・・また会いたい気持ちになりそうだよ。」
モモの目線には、何かが映っていた。
青き空から何やら宇宙に浮かぶ、
ファンタジーな城が見えていた。
モモ「でも、もう無理よね。私の本当の家・・・。
【マリンナーサ】には・・・・。でも、良いんだ。
こうして、他の人々の夢を守る事さえできれば。
皆が夢を求めて、実現させているだけで、私は幸せだと、
思いたい・・・。もう、私は既に、
夢の国の存在ではなく、この世界の住人そのものだから。」
モモは切なそうに呟いていた。どうやら、
彼女は本当はこの世界の住人ではなかったそうだ。
夢の国と言う謎の世界の住人だったらしい。
そして、マリンナーサとは一体、何なのだろう?
その頃、氷付けにされたホット山に、
突然、すぐ砕けそうにヒビができた。
そのヒビから少しずつ溶岩が流れかけた。
そして、山が大爆発を起こし、マグマが物凄い量で噴火した。
その中から、巨大な獣が出てきた。
その姿はシンプルで、赤黒い色、黄色い目と赤い瞳、
背中に赤白いヒレ。そう。この姿の怪物こそが、
人類が恐れた怪獣である。そう。怪獣が現れたのだ。
怪獣「グエエエエェェェェェェェェェェェェ」
怪獣はドロドロに流れる溶岩と共に進行を開始した。
村人A「なんだ!?」
村人B「か・・・・・怪獣だ!!!」
村人C「逃げろ~!!!」
怪獣の姿を見た村人たちは恐れと共に逃げた。
怪獣の出現の情報がさっそうとDGCに届いた。
通信機でそれを知ったサキが焦ってモモに報告する。
サキ「隊長!!ホット山より怪獣が出現!!
町へ進行して行きます!!!」
モモ「なんですって!?」
モモと隊員たちは怪獣の出現を知って、驚く。
テブリッシュ「いよいよ出てきたか・・・!怪獣が!!」
シュドー「隊長!指示を・・・・!」
モモは険しい表情と共に隊員たちに命令を出す。
モモ「よし!シュドーはスカイラッシュ1、
テブリッシュは2で出撃!!
私とサキは地上で迎撃するわ!!」
テブリッシュ「よし、行こうシュドー!!」
シュドー「了解!!」
こうして、DGCは出撃した。怪獣から人類を守るために。
一方、ハリーの宅では、部屋にある電話が鳴り出した。
ハリー「む。電話だ。」 ハリーは電話をする。
ハリー「はい・・・。もしもし・・・・うん・・・・・・。
・・・何だって!?それは本当か!?」
いきなり驚いたハリーは電話を思いきり切った。
コリス「どうしたんですか?ハリーさん。」
ハリー「怪獣がこの町を来やがった・・・・・!!」
コリス「え!?」 コリスは怪獣がこの町に来たと聞いて驚く。
そう。ハリーやコリスのいる町でも、
怪獣ギルゾングが大暴れをしているのだ。
町の住人達は暴れる怪獣に恐れて、逃げ惑っている。
ギルゾング「ガアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ」
ギルゾングは口から赤い炎のような光線で、
建物を次々と燃やしていった。そこへ、
DGCのスカイラッシュ1(シュドー)と、
2(テブリッシュ)が駆けつける。
シュドー「怪獣発見!!」
テブリッシュ「よし!ミサイル発射!!!」
スカイラッシュ2はミサイルでギルゾングを攻撃する。
シュドー「発射!!」
続いてスカイラッシュ1もミサイルを発射させる。
ギルゾング「ガアアアァァァァァァァァァ」
無数のミサイル攻撃を受けたギルゾングはさがる。
テブリッシュ「やったか!?」
ギルゾング「グエエエエェェェェェェェェェェェェェ」
怒り狂ったギルゾングはスカイラッシュ1を叩き落そうとする。
シュドー「うわっ!?」
しかし、間一髪、攻撃を避けることができる。
テブリッシュ「大丈夫か!?」
シュドー「問題なしだ!!」
テブリッシュ「うむ!!今度は連続攻撃だ!!」
スカイラッシュ1とスカイラッシュ2は、
バルカン攻撃でギルゾングを再び攻撃し続ける。
その戦場となった町にコリスとハリーがいた。
二人はギルゾングの巨大な姿を見て、緊張する。
ハリー「コリス。怪獣だぞ。」
コリス「はい・・・・・・・。」
そこへ、モモとサキがコリスたちの所へ走った。
モモ「あなたたち!!ここは非難した方がいいわ!!」
サキ「怪獣は私たちが食い止めますから!」
コリスとハリーはモモとサキの姿を見て、驚く。
ハリー「おっ!DGC隊員か。」
コリス「・・・・・っ!!あ、あなたは・・・・・!?」
コリスはモモを見た途端、いきなり驚いて、モモにそう言う。
モモ「え・・・・・?」
しかし、
モモはいきなりコリスの言葉にわけのわからなかった。
サキ「知ってるのですか?モモ隊長。」
モモ「い、いえ!!知らないわよ!この子供は・・・。」
モモはコリスの事を知らないと思っている。
だが、コリスはモモを知っているそうだ。
これは一体、どう言う事だろう。
モモ「あんた・・・・。誰よ?」
モモはコリスに聞く。そして、コリスはハッキリと答える。
コリス「・・・・僕はコリス。あなたと同じ国の子です!!」
つづく(パート6で終了)
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