だが、少年は山中の煙の暑さによってヘナヘナになりそうだ。
少年「うぅ・・・っ。あ、熱いなァ。
このまま意識が薄れていきそうだ・・・。
そうだ!あれを使おう・・・!魔法を!!」
その時、右腕のウルトラウォッチを光り始まる。
いや、少年は光らせたのだ。何をする気だろう。
少年「魔法よ。涼しき現象となり、
僕を囲んでくれ・・・!フリズシルド!!!」
少年がそう叫ぶと、自身の周囲に、
水色のドーム状のバリアが現れ、彼を包む。
少年「・・・涼しい。暑さが消えた。このまま進もう!」
少年は走り出して、山の頂上へ目指す。
バリヤも少年の移動に合わせて移動する。
フリズシルドと言う魔法のバリアが少年を熱さから守っているのだ。
少年は魔法を唱えて、そのバリアを作ったのだ。
そう。少年は魔法使いなのだ。何故、彼は魔法を使えるのか。
彼は一体、どんな者なのだろう。
噴火口に近づきつつある少年。だが、その噴火口から、
物凄い量の熱い煙が湧いてくるが、
少年は青いバリアに守られているので、何ともない。
その頃、2機のスカイラッシュはホット山の噴火口に近づいて、
移動を止めていたか、浮遊していた。まるで、
異常な事が起こるのを待っているように。その時。
山が急に揺れ出した。少年はまたこれに驚き倒れそうになる。
少年「うわわわっ!!ま、またか・・・!?」
そして、どこからか獣のような声が響き始めた。
獣のような声「グエエエエエエェェェェェェェェェ」
少年「っ!?こ、これは・・・・!やはり!!」
その声を聞いたコリスは急に怒りに近い表情をする。
少年は知っていたのだ。その声の正体を。その正体は。
その時、突然、噴火口から突然、物凄いマグマが噴火をし始めた。
少年「っ!うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
少年は火山の噴火による衝撃にどこかへ吹き飛んでしまった。
ホット山が噴火したところを、
スカイラッシュに乗っている隊員たちも見ていた。
シュドー「ふ、噴火しやがった・・・・!!すげェ迫力だ。」
テブリッシュ「・・・・むっ!?な、何かいるぞ!!?」
テブリッシュとシュドーは噴火したホット山の方を見て驚く。
その噴火口には何かがいるからだ。その何かとは。
獣のような声「ガアアアアアアアァァァァァァァァァァ」
そして、またも例の声が。その声は、
ホット山の噴火口にいる何かが発したのだ。
シュドー「っ!?ま、まさか。本当にいやがったか・・・・!!」
その何かの正体は煙で見えないが、姿だけなら見えた。
その姿はまるで巨大な獣のようであった。
巨大な獣「グエエエエエェェェェェェェェ」
テブリッシュは慌てて、通信機で基地に連絡する。
テブリッシュ「す、スカイラッシュより本部へ!!
スカイラッシュより本部へ!!!」
モモの声『どうしたの!?テブリッシュ隊員!!」
テブリッシュ「ホット山の噴火口に謎の物体を発見しました!!」
モモの声『なんですって!?
もしかしたら例の怪獣かも知れないわ!
即座に冷凍弾を使いなさい!!!奴を封印するのよ!!!」
テブリッシュ「了解!!!シュドー!!」
シュドー「了解!!!冷凍弾、発射!!!」
2機のスカイラッシュはそれぞれ水色のミサイルを発射する。
これが、冷凍弾だ。2発の冷凍弾が爆発すると、
そこから大量の冷凍ガスが散って、ホット山に降り注ぐ。
これにより、巨大な獣ごと噴火口の辺りを凍らせた。
これにより、ホット山は噴火する事はないのかも知れない。
シュドー「おっしゃ!!カッチンコッチンに凍らせたぜ!!
これでホット山は火山じゃなくなるな。任務完了です!!」
モモの声『よくやったわ。帰還しなさい。』
テブリッシュ&シュドー「了解!!!!」
こうして、2機のスカイラッシュは基地へ向けて飛んだ。
こうして、シュドーとテブリッシュは本部の司令室に戻った。
そこで、サキが微笑みで温かいお迎えをする。
サキ「シュドーさん、テブリッシュさん。
作戦成功、おめでとうございます。」
彼女の言葉を聞いたシュドーとテブリッシュは笑顔になる。
シュドー「ありがとう、サキちゃん!でも、
俺たちの活躍はまだ続くんだぜ。」
テブリッシュ「みんなの夢を守るためにね。」
モモ「そう。私は昔の頃からそう言う事をしていたのよ。」
そして、モモも笑顔でそう言い、
そんな彼女を3人は注目する。
シュドー「昔・・・?」
モモ「ええ・・・・。私は昔から人々に夢と希望を、
取り戻させるために冒険したの。この組織に入る前にね。」
テブリッシュ「冒険ですか・・・。」
サキ「どんな冒険をなさったのですか・・・・?」
つづく
[0回]
PR