モモ「う~ん・・・。それは、とっても冒険的だったわ。
私が子供の頃にいろんなアンバランスゾーンに行ったわ。」
シュドー「そりゃ、すげーですね。子供の頃から、
多くのアンバランズゾーンを乗り越えるなんて・・・!」
テブリッシュ「でも、
それはかなり過酷な出来事だったのでしょう?」
モモ「ええ・・・。色々と。
辛い事もあったけど、楽しい事もあったわ。
私は決して多くのハプニングに負けないつもりだった。そう。
人間たちが夢と希望を再び取り戻してくれる事を信じて・・・・。」
サキ「それが、隊長の信念ですね・・・。」
モモ「・・・そうだ!皆にも、夢があったよね?」
サキ「はい。私は歌を歌える歌手になりたいんです。」
シュドー「俺は、アメフト選手になりたいです!」
テブリッシュ「僕は、漫画家になって皆を喜ばせたいんです。」
3人の隊員たちにも夢はあった。だが。
サキ「でも、なかなか叶えられない・・・。叶えたいと思えば、
思うほどにいつの間にか、このようになって・・・。ですが、
思うんです。この隊で他人の夢を守りたいと・・・。
私たちが夢を実現できなくても、他の人たちの、
夢は壊れてはいけないと思いまして・・・。」
3人の隊員はそれぞれの夢を実現できなくて、
代わりの職業を探そうと、このDGCに入ったそうだ。
モモ「・・・・でも、皆は夢があれば生きていける。
希望さえあれば、いつかは叶えられる。
それを信じて、日々、戦っているんでしょ?」
テブリッシュ「では、モモ隊長はどんな夢ですか・・・・?」
モモ「え・・・・?」 そう聞かれたモモは不安そうな顔をする。
サキ「そうですよ。あなたにも夢が・・・・。」
モモ「それは・・・・まだ言えないわ・・・・・。」
モモは暗そうにそう言う。どうやら、
人に言えない程の出来事があるみたいだ。
シュドー「そうですか。じゃあ、また聞きますわ。」
モモ「・・・・・・・・・っ。」
だが、3人の隊員は気づいていなかった。
モモが普通の人間とは違う事に。
火山から飛ばされた少年は、ふもとの町に落とされた。
今は気を失っているため、多くの人が、
彼に近づいている事に気づいていない。
そして、あの青年も騒ぎに駆け付けた。
青年「どうしたんだ!?」
男「おお!見ろよ。子供が何故か倒れてるぞ!?」
青年「子供・・・・?あっ!?」
青年は少年の方を見て、彼に近づく。
青年「おい!大丈夫か!?君!!」
青年は少年を抱えて、顔の方に近づく。
少年「・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・。」
少年は意識を失いながらも、呼吸をしていた。
青年「・・・・っ!まだ生きている!よぅし!!」
青年は少年を抱えたまま、どこかへ行こうと走る。
ここは、どこか貧しそうな民家であった。
だが、ここは青年の家であった。そこの、
とある部屋のベッドの上で少年が眠っていた。
少年「う・・・うう・・・・ん。はっ!」
少年は目を開けて、起き上がった。
そこは本棚など、机だのと、いろんな物が置いてあった。
その光景を見た少年は少しだけ感心しそうになる。
少年「こ・・・・ここが・・・・。に・・・。」
青年「ようやく気づいたか?」
少年が言おうとした瞬間に、
近くにいた青年に話しかけられて驚く。
少年「っ!?あ、あなたは?あの時の・・・?」
青年「そうだよ。さっき会ったばっかりだろう?」
少年「・・・あの。名前は・・・・・。」
青年「名前か?俺の名前【ハリー】って言うんだ。
君の名前は何だぃ?」
少年「名前・・・。・・・・・コリスです。」
そう。青年の名はハリーで、少年の名はコリスと言う。
ハリー「コリス。今度はこっちから質問したいが・・・。」
コリス「・・・っ?何でしょうか?」
ハリー「お前・・・・。もしかして、あの火山に行ったな?」
コリス「・・・・・っ!」
コリスはドキッとした。何故、彼が自身のやった事を知ったのか。
ハリー「・・・どうなんだ?」
コリス「・・・・・ごめんなさい。行ってしまいました。」
コリスは落ち込んで謝る。すると、ハリーは微笑んでこう言う。
ハリー「そうか・・・。昔、
俺もお前と同じ行動をしたんだよな・・・。」
コリス「え・・・・?」
ハリー「オレさ。昔、ある老人に言われたんだよ。
『あの山へ来てはいかん!
あそこは恐ろしい魔物が住んどるんじゃ。』とね。
でも、結局、興味津々な俺は、とうとう山へ来てしまった。
そこへ見たのは、本当に魔物がいた。
ガオ~!っと吼えながら俺を、
襲いかかったけど俺は全力で逃げた。」
ハリーもかつてはコリスと、
同じ無茶な事をしていた事を語っていた。
コリス「それで?どうなったのですか??」
ハリー「うむ。走りすぎた俺はもう体力が限界だというのに、
魔物は余裕だった。魔物は俺を襲い掛かった。
その時、防衛隊が駆けつけて、その魔物を退治した。
もしかすると、君、DGCに助けられた?」
コリス「いえ・・・。何も知ってません・・・・。」
ハリー「そうか・・・・・。ところで、
お前は何であんな事をしたんだ?」
コリス「それは、邪悪な感じがしたからです。」
ハリー「邪悪な感じィ?ホット山からか?」
コリス「ええ。何やら獣のような声も聞こえました。」
ハリー「獣のような声・・・・。もしかして、
ホット山に怪獣がいるんじゃねーだろうな?」
コリス「か、怪獣・・・・?」
つづく
[0回]
PR