桜「悲しみは・・・・・増えてはいけない!!」
桜機は他の戦闘機より先にミサイルを連射し、アドゥス・サイルドやガンズ・スライドを攻撃した。
アドゥス・サイルド&ガンズ・スライド「・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・!!」
続けて、他の戦闘機隊もミサイルを一斉連射して、攻撃。
ガンズ・スライド「・・・・・・・!!・・・・!」 ガガガガガガガ ズガァァァンドドォォン
ガンズ・スライドは両手の機関銃で撃ち、戦闘機を次々を撃ち落した。
桜「くっ・・・・・!このおおぉぉぉぉぉ!!」
残った桜機はガンズ・スライドにスパローミサイルを撃った。敵はそれを受け、ひるむ。
ガンズ・スライド「・・・・・・!?・・・・・・・・・・・・・・!!」
桜機がガンズ・スライドに近づいた時、ガンズ・スライドが機関銃を直接振り回し、桜機を叩こうとした。
桜「はっ!!機関銃で殴るつもり!!?」 ドカァァァァァン
間一髪、ランド・バーナーの砲弾がガンズ・スライドの腕を攻撃、それによって、
桜の戦闘機はガンズ・スライドの攻撃を避けることができた。桜の操縦席に花園から通信が入る。
花園『大丈夫!?桜ちゃん!!』
桜「理子ちゃん!ありがとう・・・・・・・。」
花園『ジャンボ・ロイドは二人いる!私たちはアドゥス・サイルドと交戦します!』
桜「うん!!ガンズ・スライドは任せて!!」
ランド・バーナーは機関砲でアドゥス・サイルドを攻撃。アドゥス・サイルドはひるむ。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・・・!!・・・・・・・・・・・!!!」 ビュン ビュン ズガァァドカァァン
アドゥス・サイルドは鞭を振るう。それによってランド・バーナーの近くの地面が爆発した。
花園「あう!!」
第4分隊員「敵の攻撃距離から離れる!!」
花園「りょ・・・・了解!!」
ランド・バーナーは後方へバックした。しかし、アドゥス・サイルドはゆっくりとそれを追う。
花園「追ってくる・・・・!?機関砲を!!」
第4分隊「よし!!」
ランド・バーナーはバックしながら機関砲を連射する。
しかし、アドゥス・サイルドはそれを受けながらも歩いてくる。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・・・・!」
アドゥス・スライドは再び鞭をランド・バーナーに向かって振るう。
すると、鞭はランド・バーナーがバックした跡の地面にあたり、その地面が爆発した。
花園「あの鞭をなんとかしないと!!」
野沢「4分隊が苦戦しているわ!!でも、私たちはあの銃使いを!!」
清水「私はこのジープに搭載されたランチャーを使うわ!あなたはE-バズーカを使いなさい!」
野沢「了解!!」
ジープに乗っている清水と野沢も攻撃にかかった。
清水はジープに搭載されていたロケットランチャー、野沢はバズーカで攻撃した。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・!!・・・・・・・・・・・・・!!」 ドカァァァンドカドカァァァァ
ガンズ・スライドは地上からの攻撃を受けたため、機関銃を地上の第6分隊用のジープに向ける。
ガンズ・スライド「・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」
ガンズ・スライドは機関銃を撃ち続けた。しかし、ジープにはあたらず、
周りの地面が、さらに近くのビルまでも次々と爆発するだけだった。
清水「このぉっ!!」
清水と野沢は再び砲撃する。しかし、ガンズ・スライドが機関銃を撃って、
その弾でランチャーとバズーカの砲弾を次々と相打ちさせ、自身の身を守った。
ドゥンドゥン ガガガガガガガ ドカァ ズドン チュドォォドガァァァン ドカァァアン
野沢「攻撃を攻撃で防いだ!!?」
ガンズ・スライド「・・・・・・・・・!・・・・・・・・・!?」 ドカァァァァン
ガンズ・スライドはジープに迫る途中に、いきなり右肩を桜の戦闘機のミサイルに攻撃されたため、
怒って再び桜機に機関銃を向ける。
桜「えぃっ!!」
桜機がミサイルを連射すると、ガンズ・スライドは機関銃を撃ってまたもミサイルを掻き消す。
桜「ああ!!」
野沢『気をつけて!!奴は機関銃の弾で私たちの砲撃を防いだのよ!!』
桜「わかりました!!だったら・・・・・・!!」
桜機は一気に速度をあげて、ガンズ・スライドに接近する。
清水「・・・・・!?月野!!何するの!!?」
桜「こいつを倒さないと・・・・・・・・・・・!!」
桜の脳裏に・・・・・とある残酷な風景が浮かび上がってきた。
それは、幼い自分の目の前に、まるで嫌っているかのように睨む男性と女性の姿であった。
男性は桜の父。しかし、父は幼い桜を押し倒し、服を脱がそうとした。
桜の母である女性はその娘である桜が父から虐待を受けるところを冷たく見ていた。
桜「私は・・・・・・!!」 桜機がガンズ・スライドに近づいた時、
いきなり、アドゥス・サイルドドの鞭が桜の戦闘機を打った。
桜「きゃあああああっ!!!」 ドカァァァァン
桜の戦闘機の右の羽が鞭によって砕けたため、うまく飛べない。
清水「脱出しなさい!!!」
桜は戦闘機から脱出した。その後すぐ、アドゥス・サイルドは鞭で戦闘機を打ち、大破させた。
アドゥス・サイルド「・・・・・・・・・・・!!」
ガンズ・スライド「・・・・・・・そろそろいいだろ?」
アドゥス・スライド「ふふふふ。そうね・・・・・・・・・。」
ガンズ・スライドとアドゥス・サイルドは光となって消えた。
花園「逃げたわ・・・・・・・・。」
清水「二人のジャンボ・ロイド・・・・・・強敵だわ・・・・・・!」
野沢「・・・・桜ちゃんを探さなきゃ・・・・・。」
高町邸
光次郎は相変わらずパソコンをしていた。今日も悲しそうな表情で真奈美のサイトにいた。
光次郎「・・・・・今日、真奈美ちゃんが生きてれば・・・・・・・・・。それに・・・・・。
桜ちゃん・・・・・・あの時、ブリザード・エクシア戦で僕に弓矢を持たせたのは・・・・・・・。」
光次郎はブリザード・エクシアと戦っていた事を思い出した。
光次郎は何者か(本当は桜)が置いてきた弓矢でジャンボ・ロイドを攻撃、
マリオネット・ライターがその敵にトドメをさした。光次郎はその弓矢が誰が置いたのかわからなかった。
その時、彼の目の前に桜がいた。
桜の声『・・・・・・・・あなたも・・・・・・戦ってたんだね・・・・・・・・・。私と同じように・・・・・・・・。』
光次郎「・・・・・・まさか・・・・・・桜ちゃん・・・・君はやっぱり・・・・・・!!」
その時、部屋のドアからトントンと音がした。光次郎はそれに気づく。
光次郎「む!?(・・・・・・またか・・・・・・でも・・・・・・・。)」
光次郎は予想した。またもあかりが来る。その予想があたり、あかりが部屋に入ってきた。
あかり「買い物してきますが、光次郎さんは何が欲しいですか?」
光次郎「・・・・・・・じゃあ、ペットボトルのコーラとクリームパン3個、チョコフレークをお願い。」
あかり「わかりました^^」
光次郎「・・・・・・・あかりさん。」
あかり「なんでしょう?」
光次郎「・・・・・・もし、買い物から帰ったら・・・今日はもう勝手にこの家から出ないでくれる?」
あかり「え?」
光次郎「・・・・僕はあの事件からずっと独りぼっちなんだ。だから、あかりさん・・・・・。」
あかり「くすっ。わかってます。私はこれからもあなたの側にいますよ。」
あかりはそう言って光次郎の頭を撫でる。光次郎は辛そうな表情でまたあかりにこう言った。
光次郎「・・・・・今日、見せたい物があるんだ。帰ったら和室に来てね・・・・・・。」
あかり「・・・・・・はい。」
あかりは優しい声で返事して、部屋から出た。
光次郎「・・・・・・・・・桜ちゃん・・・・・君は・・・・・・幼い頃からどんな経験をしたの?僕は・・・・・・・。」
SSP第6分隊支部・司令室
清水「なぜ、あんな無茶な事したの!!?」
桜「ご・・・・・ごめんなさい・・・・・。」
清水「反省するつもりならさっきの勝手な行為は慎みなさい!!」
野沢「待って!清水さん!」
野沢は怒る清水を止めて、桜を見る。桜の表情はいかに辛いそうだ。
野沢「・・・・・・・桜ちゃん。一体・・・・どうしたの?」
桜「・・・・あ!ご・・・ごめんなさい・・・・・・。」
野沢「ううん。次は気をつけようね。・・・・・桜ちゃん・・・・・まさか・・・・・・。」
春日「・・・・・・・昔の事を思い出したそうね。」
春日が桜に近づいて、そう言う。隊員たちは驚きの表情で、春日と桜を見た。
春日「・・・・・そうでしょ?」
桜「・・・・・・・・・・・・。」
春日「・・・・・・・・黙ったままじゃ解決にはならないわよ。」
桜「・・・・・・すみません・・・・・たぶん、そうかも知れません・・・・・・。」
春日「あなたは・・・・・・まだ昔のトラウマに捕らわれているそうね・・・・・・。」
つづく
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