今回は実験で大きくなる怪獣や、
それを優しさで救う城野隊員が活躍します。
たぶん、個人的に名作です。
ウルトラマン80 第15話・悪魔博士の実験室
赤子怪獣・ミュー登場
UGMの巨大マシーン・スペースマミーが、
六ヶ月の宇宙巡航から帰った来たそうです。サラマンドラ戦以来、
もう六ヶ月か・・・。この間にザルドンだけ出現したワケじゃないだろうね?(
そして、UGM基地もこの間に変わったそうです。
外見がUGMのアルファベット型による3つの建物になっているそうです。
これは、一部のアニメとかでよくありそうな展開です。
宇宙巡航をしていた一人であるセラ広報担当員が宇宙から持ち帰ったのは、
とってもミクロな宇宙怪獣の赤子・ミュー。その怪獣は宇宙で、
母親怪獣と逸れたかとても弱っているらしくて、助けてあげたいと言うセラ。
決して、バスカッシュのセラではないので、注意(
ちなみに、この男セラも今回から新しい仲間として登場する新キャラです。
あと、スペースマミーは怪獣墓場へ行ったそうです。
いろんな隕石なのか怪獣の死体なのかわからない物体が多く漂っています。
前回から登場した新しい仲間のイトウチーフは、
小さくても未知の宇宙生物を安易に持ち込むのは危険だと説教します。
それでも、何とかミューを助けたいと言う城野隊員は、
宇宙生物でも生き物であると判断。確かに、生物=生き物ですからね。
そこへ、オオヤマキャップは城野隊員の父にして、
宇宙生物の権威である城野博士に預かる事を提案します。
その博士のところへ行く矢的先生、城野隊員、セラのトリオ。
城野博士はミューは巨大化しない安全な生き物だと言います。
ですが、彼の助手である中川博士はミューを見て、
小動物にある薬品と電気的刺激を与える事で巨大化させると語ります。
この男もUGM関連の科学者ですが、正義はただの偽りで、
本当は愚かしい偽善者ですね。はい。
ミューを看病する矢的たち。どうやら、怪獣は寒がっているそうですが、
セラが火炎バーナーで暖めようとしますが、それが怪獣を怖がらせてしまいます。
もし、当たったら確実に灰となって死んでしまったでしょう(
それを見た城野隊員は怖がって泣きそうなミューを優しく抱き、
母性と共にとある子守唄を歌い始めます。これは怪獣レクイエム。
ザ☆マンで流れたあの切なきBGMが今回、城野隊員が歌い出しました。
歌詞は・・・・あえて教えません(´・ω・`)
とにかく、何かと切ない歌詞と共に流れる子守唄を聞いて静かに眠るミュー。
・・・・これを見て心が温まった気がしました。当時は・・・。
今の城野隊員はまるで赤子を抱いている様子。彼女曰く、
子守唄は死んだ母が歌ってくれたそうです。たった一人で宇宙を出た、
ウルトラマン80こと矢的はそれを見て、ミューの寂しさを知ったのです。
このシーンを見て、独りになった切なさを感じる人はいるでしょうか?
私は少し・・・。寂しさに対抗できるのは優しさなのです。
その後、中川博士はついにミューをどうやったか知らないが(ぇ)捕らえて、
小動物にある薬品と電気的刺激を与える事で巨大化させて、
石油や原子力以上の力を持つ家畜にする実験を開始します。
嫌がる赤子?相手無理やり薬を飲ませ、電気を流します。物凄い鬼畜だ(
ついに、実験の成功と共にミューが等身大に巨大化。
もっと巨大ではないと納得できない中川博士を振り切って施設から逃げる怪獣。
次の日。森で行方不明となったミューを探す矢的たち。そこへ、
城野隊員のもとに来る等身大ミュー。
城野隊員とミューは再会を喜び、抱き合います。
こうして、彼女たちに保護される・・・・ワケには行かず。
またも中川博士に連れ去られます。そこまでしたいのか!?
一体、どうやって浚われたんだ?・・・と言う質問は置いといて、
これまた嫌がる怪獣に容赦なく薬を飲ませるバカ川博士。
ミューを石油や原子力以上の力を持つ家畜にしようと実験しまくります。
危険な実験の連鎖により、ついにミューが巨大怪獣になってしまいます。
マンモスのように大きくなったミューを見て喜ぶ中川博士。ところが、
流石に家畜にまではなれず、ミューは自分をこんな目にした中川博士に、
激しい怒りを向けます。それを見た中川博士は焦ります。
中川博士「この俺がわからないのかあああぁぁぁぁぁ!!!??
私はお前の生みの親なんだぞ!!?お前は私の奴隷になるんだ!!!!!」
ミューはてめーなんか知るかと冷たい怒りで、ついに中川博士を踏み殺しました。
ですが、まだ終りません。実験の副作用か、ミューは夜の街で暴れます。
まるで夜泣きをする赤子が怒りを込み上げて狂った暴徒の子供のように。
この事を恐れたか最初から射殺すれば良かったとイトウチーフ(でしたっけ・・・?;)
矢的はミューのせいではなく、悪い人間の利益のための実験のせいだと言います。
出撃するUGM部隊。今回初登場となるエースフライヤーは、
普通の戦闘機と似てますが、イトウチーフ専用の機体だそうです。
さっそく巨大な悪の怪獣と化してしまったミューを攻撃しようと、
ファイヤーストリーム(ただ、レーザーバルカンを赤くしただけ)で攻撃します。
ですが、ミューを想っている矢的先生はためらい、城野隊員だけ攻撃できず。
ミューは両目からの光線で次々とUGMメカを破壊し、
城野隊員や矢的まで。そして、矢的はウルトラマン80に変身して、
ミューと激しい抗争を開始します。敵をビームを避ける80が、
凄い。ですが、一度は受けてしまうもなんとか耐えてミューと格闘する80。
そこに、城野隊員が目覚め、80が怪獣にサクシウム光線をくらわそうとします。
それを見た城野隊員はそんな80を止めます。ミューが死ぬからだ。
元々悪いのは怪獣ではなく、畜生的な人間だからです・・・。
城野隊員「ウルトラマン80!お願い!!ミューを殺さないでっ!!
・・・ミュー。もう一度・・・私の可愛いミューに戻って・・・!」
80は攻撃をやめ、城野隊員は涙しながら怒れるミューに向かいます。
完全に悪の怒りに支配されたミューは城野隊員をも襲うのか。
だが、そんなミューに城野隊員は子守唄を歌い始めます。
それを聞いたミューに異変が。
まるで怒りと悲しみと悪意が消えるようです・・・。
歌い続ける城野隊員。彼女とミューが見つめ合うシーンも美しい。
そして、ついにミューは彼女の優しさに触れ、おとなしくなりました。
泣きながら怒る赤子が再び正気に戻ったのです。それを見た80は、
カラータイマーから発射する縮小光線で怪獣を元の赤子怪獣に戻しました。
もし、サクシウム光線なんか撃ったら、
ミューは死に地獄で永遠に苦しんでいたでしょう。
赤子に戻ったミューを優しく抱く城野隊員は80に怪獣を託します。
そして、80はミューを連れて宇宙へ飛びました。
城野隊員は切なく怪獣の名を叫びます。
ミューが自身の母と再会できて幸せに暮らす事を信じましょう・・・。
事件は終わり、セラはミューを連れてきた事が間違いだったと言います。
そこへ、オオマヤキャップはこう言います。
オオヤマキャップ「宇宙に住んでいるのは我々だけじゃない・・・・。
我々は宇宙の主人でもない。宇宙を我々の利益のままに、
動かそうとしてはいけない。しかし、たった一つ、共通したものがある・・・。
それは・・・・・愛ってものだ。」
そう。愛。その愛があればある程、宇宙は平和に満ちる事でしょう。
ミューもきっと、地球人の愛に触れてそれを知ったのかも知れません・・・。
今回はそんな地球人の少女が寂しき赤子怪獣を救うと言う感動話でした。
当時、これを見て泣きそうになりました。
やはり、今我々に必要なのは優しさですよね・・・。
時に倒さなきゃいけない敵もいるのですが・・・。
次回はその敵が宇宙の悪魔として登場します。
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