まずは両腕が動き、前に出る。次に、足も動き出した。
それにより、ディオガノイドは岩壁から出て、自由の身になった。
ディオガノイド「・・・・・・・・!」
ディオガノイドはそのまま歩き出し、移動を始めた。
歩くたびに、レッドバロン風の機械音のような音が鳴っていく。
灰間「しまった・・・!ロボット・・・いや、魔獣が動いた!!」
魔獣ディオガノイドは鉄の魔獣であり、
複数の魔族が操作する事で、
動けるのだ。そのディオガノイドを操る魔族は、
さっそく東京を襲おうと進行していた。
魔族A「進め!!ディオガノイド!!まずは、
地球人たちのいる東京を地獄にするのだ!!!」
上川(畜生・・・!どうすれんば、良いんだ・・・!
このロボットが魔獣だったなんて。脱出する方法を考えないと!)
そして、ディオガノイドは東京の街へと来てしまった。
魔獣は夜の町並みを、そして逃げ惑う人々を見た。
ディオガノイド「・・・・・!・・・・・・!!」
魔獣のコントロールルームで、魔族Aが叫ぶ。
魔族A「このディオガノイドには幾つかの、
武器がある!それを見せてやろう!!強力バルカン発射!!!」
ディオガノイドの額にある赤い部分から、ガン○ムであったバルカンに、
似たような紫色の光弾が無数に連射される。
そのバルカンが多くの建物を破壊し、火の海に変えていく。
ディオガノイド「・・・・・!・・・・・!」
ディオガノイドは喜ぶかのように、両腕の刃で自身の胸を何度か叩く。
夜空からバルワンダー2号と3号が飛んで来た。
2号は叶野が、3号は日下部が操縦していた。
日下部「あのロボットがいきなり動き出すなんて・・・!
一体、どう言う事なの!?何があったのかしら・・・。」
叶野「わからんが、これ以上、被害を出すワケにはいかん!!
さっそく攻撃を開始する・・・・っ!」
ディオガノイド「・・・・・・・!!」
ディオガノイドは両腕の刃で近くの建物を斬って、
壊す。そこに、2機のバルワンダーが、
レーザーバルカンでディオガノイドを攻撃する。
ディオガノイド「・・・・・・・!?」
ディオガノイドはこれを受けて、さがる。
それと同時に、コントロールルームが揺れだし、
上川「うわわっ!?」 上川はこれに動揺する。
だが、3人の魔族は全く動じない。
魔族B「来ましたね。BARとやらが。」
魔族C「けど、地球の科学でこのディオガノイドは壊れないわ。」
バルワンダー2号が火薬弾連射で、ディオガノイドを攻撃。
だが、魔獣ロボットには全く通用していないそうだ。
ディオガノイド「・・・・・!・・・・・・!!」
魔獣はバルカンでバルワンダー2号を攻撃するが、
避けられてしまう。
日下部「こちらも行くわよ!!・・・・むっ!?」
その時、3号の通信機が鳴ったので、日下部はそれを使う。
日下部「こちら、日下部!!」
灰間の声『俺だ!!あのロボットの中には上川さんがいる!!
そのロボットを破壊すれば、上川さんが危ねェぞ!!!』
灰間の言葉に日下部は動揺しそうになる。
日下部「な、何ですって!?でも、どうして・・・!?」
灰間の声『落ち着いて聞け!あのロボットは実は魔獣だったんだ。
魔族の奴らが上川さんを捕まえて、
そのロボットを動かしたんだよ!!』
日下部「ロボットが魔獣だったなんて・・・。しかも、
上川さんが中にいるのでは、攻撃できようがない!!」
灰間の声『叶野さんも攻撃を止めてください!!』
叶野も灰間の通信を受けて、動揺していた。
叶野「上川を人質にするとは・・・!卑怯者の魔族め!!」
日下部「灰間!!どうすれば良いと思うの!?」
灰間の声『・・・・とりあえず、ティアーズが来てくれるって!!』
灰間は通信を終えて、街中を走っていた。そして、
誰もいなく、とても暗いところでティアーズに変身する。
灰間「ティアーズ!!!!!」
灰間はウルトラマンティアーズに巨大変身して、魔獣の前に立つ。
上川「来てくれたのか!!」
ティアーズの姿を見た上川は喜ぶが、
魔族たちは怒りそうな表情をする。
魔族C「ウルトラマンティアーズが現れたわよ!!」
魔族B「愚かですね。こちらには、人質がいると言うのに・・・。」
魔族A「だが、人質さえいなくても、このディオガノイドに、
ティアーズごときでは勝てやせん!!
ディオガノイド!!ティアーズを倒せ!!!」
ディオガノイド「・・・・・・・!・・・・・!!」
ディオガノイドは走りだし、ティアーズに迫る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・・・!!」
ティアーズも走って、両者は接近した。ディオガノイドが、
右腕の刃で斬りかかるが、ティアーズはこれを避けて、
パンチを繰り出す。魔獣はこれを受けて、さがる。
ウルトラマンティアーズ「シュワッ!!!」
ティアーズは次にキックでディオガノイドに追加攻撃した。
ディオガノイド「・・・・・!?・・・・・!!」
魔獣は両腕の刃で胸を叩きながら、さらにさがった。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!」
ティアーズはさらに接近するが、ディオガノイドはバルカンで迎撃する。
ティアーズはこれに驚き、バック転で回避した。
魔族A「ぬうぅぅ・・・!ティアーズめ。なかなかやるな。
シールドを使え!!ディオガノイドの魔力を見せてやれ!!」
上川「・・・・・っ!」
上川は縄で縛られている両手を必死に動かそうとしていた。
ウルトラマンティアーズ「・・・・!タアアアアァァァァァ!!!」
バック転を終えたティアーズは一気に走りだし、
ディオガノイドにチョップを繰り出す。だが、そのチョップが、
魔獣に近づいた瞬間に、緑色の閃光に弾かれてしまう。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・!!」
チョップを防がれたティアーズはキックを使う。だが、
その蹴りも緑色の閃光に弾かれて、攻撃できない。
ディオガノイド「・・・・・・!・・・・・・・!!!」
ディオガノイドは左腕の刃でティアーズを斬った。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・!!」
攻撃を受けたティアーズはさがり、動揺する。
ウルトラマンティアーズ『俺の打撃が通じない・・・!魔獣は、
見えないバリアを使っていると言うのか・・・・!?』
魔族B「その通りです。ディオガノイドは見えない魔の壁で、
いかなる攻撃をも跳ね返してしまうでしょう。魔の壁がある限り、
ディオガノイドは絶対に無敵なのです。」
魔族C「ここからディオガノイドの反撃が始まるわ。
ティアーズ。ゆっくりと痛がりなさい。」
ディオガノイドは右腕の刃でまたもティアーズを斬る。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!」
ティアーズは痛がって、さがった。
ディオガノイド「・・・・・!!・・・・・・・!!」
さらに魔獣は両腕の刃をティアーズに向ける。そして、
その二つの刃から緑色のビームが発射された。
つづく
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