そう。バンジョーたちの前には、沼の住人たちが探している、
	
	ジグソーの眠っている卵である。
	
	カズーイ「じゃあ、この卵の中にジグソーが入ってるの!?」
	
	アシナガ「ああ・・・。間違いねェ。白いバッテンらしい部分が印だ。」
	
	バンジョー「白いバッテン・・・・?」
	
	プルレスが巨大な卵の周りを歩いてみる。
	
	プルレス「白いバッテンなんてないんだけど・・・?」
	
	アシナガ「その部分なら、卵の天辺の部分にある。」
	
	カズーイ「そっか。バンジョー。その天辺に行ってみる?」
	
	バンジョー「うん・・・。」
	
	カズーイ「そんじゃ!行くわよ!!」
	
	カズーイはリュックから両足を出して、地面に突く。
	
	カズーイ「ショックジャンプ!!!!!」
	
	バンジョーとカズーイはショックジャンプで、
	
	一気に巨大な卵の天辺へと目指し、そこへ着地した。
	
	バンジョー「よっ!おお!確かにあるな・・・!」
	
	バンジョーとカズーイの前には白いバッテンがあった。
	
	カズーイ「ねェ!長靴君!!バッテン見つけたけど、
	
	それをどうすれば良いの!?」
	
	アシナガ「そのバッテンを壊せ!!!」
	
	バンジョー「わかった!!えぃ!!!」
	
	バンジョーは高くジャンプする。そして、
	
	カズーイが嘴をバッテンの部分を向ける。
	
	バンジョーとカズーイ「くちばしバスター!!!」
	
	二人はくちばしバスターでそのバッテンを突く。その時。
	
	巨大なタマゴが一気に粉々になった。
	
	ユミ「おおっ!!卵が壊れたわ!!」
	
	ボトルズ「ジグソーが出てくるでしょうか!?」 
	
	アシナガ「いや。まだだ。」
	
	バンジョーとカズーイの攻撃で卵が壊れた。その中には、
	
	オレンジ色の卵があった。
	
	その卵は少しだけ大きさが減ったように見えるが、
	
	5メートル大きさになっている。これを見た一同は。
	
	バンジョー「嘘・・・!?」 カズーイ「卵の中に卵だって!?」
	
	アシナガ「ジグソーの眠る卵には、
	
	二つの殻がある。二人が破壊したのは、
	
	一つ目の殻だ。次の二つ目を割らないと、ジグソーは現れねェ。」
	
	バンジョーが着地すると、カズーイは不満そうに言う。
	
	カズーイ「けど、バッテンを攻撃しないと壊れないでしょ!?」
	
	ボトルズ「横の方にあります!」 バンジョー「え・・・!?」
	
	バンジョーとカズーイは卵の前の部分を見る。
	
	そこに白いバッテンがある。
	
	カズーイ「そこを打てば・・・・!」
	
	バンジョーとカズーイ「くちばしアタック!!!!!」
	
	バンジョーとカズーイはくちばしアタックで白い部分を打つ。
	
	卵がまたも粉々に吹き飛ぶ。そこから黄金の輝きが増す。
	
	アシナガ「いよいよジグソーが出た!!」
	
	そう。いよいよ黄金に輝くジグソーが出たのだ。
	
	バンジョー「本当にジグソーが入っていたなんて・・・。」
	
	ボトルズ「早くリュックに入れた方が良いです!
	
	他の種族に見つかったら・・・。」
	
	バンジョー「そうだね・・・!」
	
	かくして、
	
	バンジョーとカズーイは29個目のジグソーをリュックに入れた。
	
	ミクス「あの・・・。早くカメ族の住み処へ・・・。」
	
	ユミ「そうね。こいつの治療も早くした方が良いし。」
	
	ユミは自分が抱えているコッパの方を見る。
	
	一同はカメ族の住み処へ急ぐ。
	
	
	一方、カエル族のイエローボスのアジトでは、
	
	エスメラルダが一人だけいた。
	
	エスメラルダ「・・・・イエローボスも出撃したそうね。危機が、
	
	訪れないと良いけど。でも、心配する必要がないわ。
	
	彼は私に近い程に強いから。ラミジャもうまくやってるかな・・・。
	
	この戦いで一気に私の仲間が減ってしまった・・・・。
	
	それは何もかも、あの熊と鳥のせいでしょうね。あの2匹は、
	
	必ず私の手で倒して見せる・・・・っ!
	
	グランチルダ様の幸福のために。
	
	そして、私の理想した世界を創るためにっ!他種族の、
	
	住み処も間もなくカエル族の攻撃を受ける事だろう・・・。」
	
	エスメラルダは拳をしっかりと握りしめ、呟いていた。
	
	
	こうして、バンジョーたちはいよいよカメ族の住み処に来た。
	
	ボトルズ「ここが、カメ族に住み処です。」
	
	カズーイ「へぇ・・・。カメたちがいっぱいいるわ。」
	
	バンジョーとカズーイ、アシナガはカメが大勢いる事に関心する。
	
	アシナガ「ここには、カメがいっぱい住んでんだなァ・・・。」
	
	テル「カメたちの住んでいるところだからな。」
	
	ミル「でも、良いんじゃない?平和っぽくて。」
	
	ボトルズ「でも、ここにとって僕らは異人のような者たちですよ?」
	
	そう。ボトルズの言う通り、ほとんどのカメたちが、
	
	バンジョーたちを見知らぬ者たちとして少しだけ恐れを感じている。
	
	つづく
 [0回]
[0回]
PR