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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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灰間があっさりと答えると、美由紀は悲しそうに言う。

美由紀「何て事を・・・・!何で子供に手を出したの・・・!?

今まで子供には一切、手を出さなかったお前が・・・・。」

灰間「・・・・・あのガキが、魔族だからさ。

・・・つっても、信じてもらえないだろうね・・・・・・。」

灰間が暗そうにそう言うと、美由紀は急に驚く。

美由紀「魔族・・・・っ!?」

灰間「悪いけど、一人にしてくれ。気分が悪いんだ。」

灰間はそう言って、階段を上って自分の部屋へ向かった。

美由紀「まさか・・・!あの魔族が・・・・!

あなた・・・・。私たちの息子が、魔族と・・・・。」

美由紀は震えながら呟く。過去が何があったのだろう。


自分の部屋に戻った灰間はベッドの上で横たわった。

灰間「ち・・・っ!どいつもこいつも・・・・。

何で俺の言う事を信じてくれねェ・・・!俺は確かに見たんだ。

あのチビが魔獣なのがよ。まさか、あの野郎。

俺には正体を見せて、他人には見せない事で、

俺を陥れようってのか!?ふざかやがって・・・・!!」

灰間はあの魔族の少年の事を思い出して、苛立っていた。

ちなみに、BARの隊員服から一般の私服に着替えている。

その時、彼の脳裏に日下部の言葉がよぎる。

日下部の声『あんな子供に暴力振るう奴なんか、信用できません。

BARの隊員に相応しくはありません。』

灰間「・・・・そうだよ。俺みたいな中学生が、

軍人としての務めができるワケがねーぜ。

だから・・・・!む!?」

その時、灰間のペンダントがまた輝き出した。

灰間「また光った・・・!?っ!!やはり、そうか・・・・!!」

灰間はそう言って、表情がさらにキツくなる。

ペンダントは灰間に何を語ったのだろうか。


BAR基地の司令室で、日下部もまた苛立っていた。

日下部「全く、何であんな暴力的な人がいたなんて・・・!

でも、良かったわ。あいつが防衛隊を辞めてくれて。」

大神「まだ、完全に辞めたワケではない。」

日下部「え!?で、でも。彼は自ら・・・。」

大神「灰間は自らBARを抜けた。じゃが、

わしはまだ彼にBARを辞めさせとらんけ。灰間にはまだ、

BARの隊員として戦ってもらいたい。わしの感が、

正しければの・・・・。」

日下部「正しくなんかありません!あいつは、

私と同じ学生のクセして、喧嘩っ早い。

とても、軍人として働けるとは思えません・・・!」

大神「じゃが、わしは信じているき。彼なら、

きっと我々と一緒に戦ってくれる事を・・・・。」

その時、叶野と上川が入って来た。上川が笑顔でこう言う。

上川「隊長!!ついに完成しました!!!」

大神「何!?いよいよできたのか!?

対魔獣メカ、バルワンダーシリーズが!!!」

叶野「はい!!これで、魔族と互角に戦えます!!」

バルワンダー。それは、BARが完成した、

対魔獣用の戦闘機である。3機が存在し、

小型に近いが、機体が正統派に見える1号、

少し大きく大砲らしき武器が2問あるのが2号、

小型で機体が少しだけ細そうに見えるのが3号である。

3機は魔獣との戦いを待つように格納庫で待機している。

上川「これで、魔獣なんか怖くありませんよ!!」

叶野「地球人の科学を、魔族どもに見せてやる・・・!」

大神「おっしゃ!ここからが、本当の戦争じゃき!!」


その頃、ここは夜の東京湾では、

一人の警察が港を警備していた。

懐中電灯を使っていた警察の男が立ち止まる。

警察「・・・・ふむ。うむ。よし。異常はないな!おや?」

警察は懐中電灯の明りで一人の子供を見つける。

その子供は灰間に襲われていた少年であった。

少年「・・・・・・・っ。」

警察「君。ここで何をしているんだぃ?お家は?」

少年「ないよ。それより、飲みたい。」

警察「そうか。じゃあ、ジュースを買ってあげるよ。」

少年「それはいらない・・・・。」

警察「え・・・!?じゃ、何が良いんだ?」

少年「それはね。この港にあるオイルが欲しいの。」

少年は不気味な笑みを浮かべて、そう言った。目が赤く光る。

警察「ひっ!?な、何だ!?君は・・・・!!」

少年「ガアアアアアァァァァァァァァウ!!!!!!」

少年が警察に襲いかかるように、跳びだした。


次の日。朝日が昇ろうとしていた。

灰間は街を走っていた。まるで、何かを探すように。

灰間「あのガキ・・・!やはり、そうだったか・・・・!!」

灰間はウルティメイトペンダントに、

昼間に自分が殴った子供が、魔族である事を伝えられ、

その魔族が暗躍を始めた事をも伝えました。

灰間「何がBARだ・・・!

俺一人だけで魔族どもを倒してやる・・・!!」

灰間は走り続ける。そう。あの少年は魔族であったのだ。


東京湾ではまだ誰もいない。朝が始まったばかりだからだ。

魔族である少年は、

不気味に笑いながらある建物の中へ入って行った。


そこには多くのドラム缶があった。その缶一つ一つには、

オイルが詰まっているのだ。少年はそのドラム缶を掴み、

それに入っているオイルを飲み始めた。

少年「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ、んぐ・・・・!べはぁ!!」

少年は全て飲み終えたか、一つのドラム缶を投げ捨てた。

その中にはもうオイルがない。

少年「ああぁぁぁぁ・・・!美味しかった。さて、次は・・・!」

少年はまたドラム缶を掴み、オイルを飲もうとする。その時。

灰間「見つけたぜ!!魔族野郎!!!!」

灰間が入って来た。だが、

少年は気にせず、オイルを飲み続ける。

そして、飲み終えたかオイル缶を投げ捨てた。

少年「ふぅ・・・。ん?あんた、昨日僕をいじめた地球人だね?」

灰間「ああ、そうだよ。あの時はお前のせいで、

酷い目にあったぜ・・・!今度は容赦しねェ・・・・!!」

少年「やってみろよ・・・・!しゃあああぁぁぁぁっ!!!」

少年は口から火炎を吐き出した。

つづく

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