黒いローブの者A「いよいよ、時が来た!!
我ら魔族がこの地球を占領せり時が!!」
黒いローブの者B「地球を我が物にするためには、
人間どもを殲滅させる必要がある!!そのために、
我らは魔獣を呼び出したのだ!!その魔獣がついに来た!!」
黒いローブの者A「行け!!!魔獣・ガブダロン!!!!!
この星を、我ら魔族の支配下にするために!!!
我ら魔族のために、戦えええぇぇぇぇ!!!!」
黒いローブの者Aがそう叫ぶと、空から紫色の霧が発生し、
その霧が町はずれの山で集めっていき、
獣の姿に変わっていくように集まって来る。そして、
その霧が別の物質となり、獣の形をした霧が、
本物の獣へと変わった。これは、怪獣の姿だ。
その怪獣は顔と両腕、尻尾が灰色で、
足が青く、胴体が黄緑に近かった。緑色の目と、水色の角。
角は頭が1本、両腕に3本ずつ、背中に2本生えていた。
この異形の怪獣こそが、魔獣・ガブダロンだ。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイィィィィ」
ガブダロンは遠くに見える町へ近づこうと歩く。
地球防衛軍基地の司令室では、
一人の隊員が大神に報告して来た。
防衛隊員「大変です!!怪獣が大鳥町付近に出現しました!!
町へ向かおうと暴れています!!!」
大神「何ィ!?何故、こがァな時に怪獣が・・・・!!
きっと、何かあるらしいの。出撃する!!
怪獣を殲滅するんじゃ!!!」
隊員たち「了解!!!!」
大神「それと、町の市民にも避難させた方が良い。
市民を守るんが、我ら防衛軍の使命だからな。」
そして、学校。灰間のクラスでは、
野口、森下、徳丸が灰間の席に集まって、彼と会話をしていた。
3人とも何か話しているそうだが、灰間は何故か嬉しくなかった。
灰間「何で俺のところで・・・・。」
灰間は皆が自分の席で会話しているところを鬱陶しいそうだ。
そして、灰間は窓辺から外を覗く。すると・・・。
灰間「・・・・ん?おい!見ろ!!」
外で何かを見たか驚く灰間は3人にそう言う。
野口「ん?どうしたの・・・?はっ!」
3人も窓辺から外を覗き、そこから何かを見て驚く。
その何かとは、学校の入り口の前の道路で、
何故か必死に走っている人々であった。
森下「何かあったのかしら・・・?」
徳丸「まるで、何かに恐れて逃げているみたいだ・・・。」
その時、学校中にサイレンが鳴り出した。
生徒たちはこれに驚く。
サイレンと共に女性の声が響き、生徒たちに語りだす。
女性の声『大鳥町付近で怪獣が出現しました!!
生徒たちは先生方の指示に従って、
速やかに避難してください!!繰り返します!!
大鳥町付近で怪獣が出現しました!!!』
生徒たちはそれを聞いて、動揺する。
灰間「怪獣だと・・・・!?」
野口「そんな・・・!この町に、怪獣が来るなんて!?」
徳丸「な、何だか久しぶりって感じ!?
凄くヤバそうだけど。」
森下「あわわわわわわ・・・!早く逃げないと!!」
その時、この教室に教師のような男が慌てて入って来た。
野口「あっ!柏先生!!」
そう。この男性の教師が【柏稔(かしわ・みのる)】である。
柏「皆!!アナウンサーの言葉は理解できているか!?
怪獣がこっちに来る!!
早く私についてきて、非難するんだ!!」
柏がそう言って、教室から出ると、生徒たちも、
声をあげて、まるで教師に続くように、教室から出た。
野口「灰間君!!私たちも!!」 灰間「わかってるよ・・・!」
野口や灰間も怪獣から逃げようと走った。
一方、ガブダロンは大鳥町へ段々近づきつつあった。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァァイイイイィィィィィ」
だが、そんなガブダロンの前には、無数の戦車があった。
さらに、空中から無数の戦闘機も飛んで来た。
先頭に飛ぶ戦闘機は大神が操縦していた。
大神「怪獣を何としても町に入れてはならん!!
市民を守るために、何としても怪獣を倒すんじゃ!!!」
そして、戦車部隊が一斉砲撃を開始し、
ガブダロンを攻撃した。
ガブダロン「ガヒャアアアァァァァァイイィィィィィ」
全ての砲弾がガブダロンに命中。だが、ガブダロンは、
何故か余裕な表情でそのまま前進していた。
戦車部隊はそのまま砲撃を続けるが、
ガブダロンはひるまず歩き続ける。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイイィィィ」
そして、ガブダロンは口から火炎を放射した。
その火炎で複数の戦車が爆発してしまう。
隊員の声『隊長!!戦車部隊の砲撃が効きません!!!』
隊員からの通信を受けた大神は悔しそうにそう言う。
大神「ほなら、戦闘機部隊も一斉攻撃するぞ!!
戦車部隊との連携攻撃で、怪獣を粉砕せぃや!!!」
そして、戦闘機部隊も一斉にミサイルを連射して、
ガブダロンを攻撃する。
その攻撃をまともに受けたガブダロン。だが。
ガブダロン「ガヒャアアアアアァァァァァイイイイイィィィィ」
戦闘機の攻撃も、魔獣には通用できない。
大神「全く効いとらんやと!?だが、攻撃を続ければ!!!」
戦闘機部隊は攻撃を続け、戦車部隊も砲撃を続けていた。
だが、その無数の攻撃を浴びても、魔獣は全く通用せずに、
そのまま町へと進んでいた。攻撃はガブダロンに通じないのだ。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァイイイイィィィィィ」
ガブダロンはまたも火炎を吐いて、
複数の戦闘機を撃墜した。
隊員の声『隊長!!
あらゆる攻撃も、この怪獣には効きません!!』
大神「くぅ・・・っ!こうなれば、ありったけの戦力を、
この怪獣にぶつけるんど!!多くの攻撃で敵を圧倒するど!!!」
隊員の声『全ての兵器の投入や、
他の部隊全てに要請すると言うのですか!?』
大神「そうじゃ!!!何が何でも、
この怪獣を倒さにゃあかんのじゃ!!」
大神がそう言ってる間に、魔獣を攻撃し続ける部隊。
ガブダロン「ガヒャアアアアァァァァァイイイイィィィィ」
ガブダロンは口からの火炎で戦車や戦闘を多く破壊していった。
その頃、大神たち大鳥学園の皆さんは、
町の人々と共に避難できる場所を目指して走っていた。
ガブダロンと戦闘機部隊が戦っているところが、
遠くで見える。灰間、野口、森下、徳丸の4人がそれを見ている。
つづく
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