灰間は今、デトロイトメダルキティーと言う、
デスメタルアニメのサイトを見ていた。
灰間「・・・・・・・っ。」
灰間は何故か険しそうな表情をしていた。彼の脳裏には。
徳丸の声『スポーツだけじゃなくて、
勉強もすっごく得意らしいもんな。』
森下の声『何でもできる、ミラクルマンだから。』
二人の声が聞こえて来る。
灰間「ミラクルマンねェ・・・。確かに俺は、
そんな奴になちまったのかも知れねーな・・・。」
灰間は自分の胸にかけているペンダントを見る。
そのペンダントは、赤い色をした石のようで、
形がカービィ64のクリスタルに似ているらしい。
灰間「この変なペンダントのおかげで・・・・。
ただの石ころに見えているだけどな。何だって、
俺にこんなもんを・・・・・・。」
その頃、この町では黒いローブの集団が怪しく動いていた。
そして、何故かすぐに動きを止め、
数人がそれぞれ辺りを見回して、一人の者が呟く。
黒いローブの者A「・・・感じる。」
黒いローブの者B[何がだ・・・・?」
黒いローブの者A「気配がどこからか、わからぬが・・・。
何やら我らにとって悍ましき何かが、かすかに感じる。」
黒いローブの者C「ならば、その何かを探し・・・。」
黒いローブの者D「その何かを消さねばなるまい。」
黒いローブの者A「待て。今は派手にやってはいけない。
じきに、我らの魔獣が。ガブダロンがこの町に来るだろう。
そうすりゃ、悍ましき何かもきっと潰えるハズだ。
我ら【魔族(まぞく)】の侵略の妨害は、
いかなる者であろうと許さん!」
黒いローブの者たちは頷き、
再び走った。彼らは魔族と名乗っているそうだ。
魔族とは何者だろうか。何やら、恐ろしそうな集団で、
ある事には間違いない。魔族。
一体、どこから来た者たちだろう。
次の日。今日も学校へ行こうと歩く灰間。だが、
そんな彼の前に一人の男性の老人が歩いている。その時。
老人「・・・・ん?君。ちょっと待ちたまえ。」
灰間「ん?何だよ。おっさん。」
灰間は老人に呼び止められて、彼の方に向く。
老人「このペンダント・・・少し見せてくれんか?」
老人は灰間の胸にかけているペンダントに目をつけたそうだ。
灰間「ん?まあ、良いけど?」 老人「おお・・・!」
老人は上がりそうなテンションで灰間のペンダントに近づいた。
老人「間違いない・・・・!これは、伝説のアイテム!
神秘の宝石。ウルティメイトペンダントじゃ・・・・!」
灰間「宝石?これ、ただの石ですけど?」
老人「いーや!この形、この色・・・!これは真に、
太古より存在せり、聖なるペンダントじゃ!!
この様子じゃと、今は封印をしとるようじゃな・・・。」
灰間「何ぶつぶつ言ってんだ?意味わかんないけど。」
老人「・・・・太古より昔、この世に悪魔のような獣が、
無数に現れ、古代の民を苦しめた。その魔物たちから、
民を守るべく、一人の男が赤き宝石を輝かせ、
紅の勇者となり、魔物たちを蹴散らしたと言う伝説がある。
その赤き宝石こそが、このペンダントなのじゃ!!」
老人は灰間のペンダントに指をさして、叫ぶ。
灰間「な、何を言ってんの?このおっさんは・・・。」
だが、灰間は気づいていなかった。
自分の持ってるペンダントが、
真の聖なるアイテムである事に。そして、自身も・・・。
場所は変わって、ここは軍隊基地のようなところであった。
そこにあるビルにある司令室らしき部屋では、一人の男がいた。
その男は中年的な感じがして、顔では髪は凄く短そうで、
髭が少しだけ生えていた。ちなみに、毛は黒色であった。
そんな男の前に、複数の軍隊服を着た男たちがいた。
男「我ら地球防衛軍は、
いかなる外敵から地球を守らねばならん。
そこへ、今回もその外敵が現れたらしいそうじゃき。」
そう。彼らは地球防衛軍の部隊である。この男の名は、
【大神勝男(おおがみ・かつお)】。部隊のリーダーである。
大神「調査隊の報告によれば、
大鳥町で黒いローブを身に纏った、
怪しい連中がいて、連中から未知の放射能が反応しとるらしい。
その連中は人間ではないそうじゃ。
ただちに捕獲にかかる!ええの!!」
隊員たち「了解!!!!」
そして、灰間は学校に来て、
クラスで席の前の椅子に座っていた。
灰間「見るからにただの石ころ。こんなんが、
聖なるペンダントかねェ・・・・。」
灰間はペンダントを持って、見つめていた。
野口「でも、私から見れば聖なるペンダントじゃない?
そのペンダントのおかげで強くなったもんね。」
灰間「だろうな・・・。」
その頃、黒いローブの集団はとある山の方に来ていた。
つづく
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