ブレンチルダはグランチルダの悪意を赦さず、
魔女の組織たるグランティを抜け出した女性である。
おたからザクザクびーちへと向かう前の頃、
バンジョーたちは初めて彼女と出会い、彼女からクラッシャーと言う、
名を教えた。そして、そのブレンチルダがこの恐ろしそうな者たちを、
集めてブレンティと言う部隊を結成した。やはり、ブレンティは、
クラッシャーの仲間であるのだ。
ロドシー「ブレンティはクラッシャーの中から最も優れた戦力を持つ、
クラッシャーで一の最強部隊。私たちはグランティの最強クラスの、
兵士たちを殲滅する事及び他(た)のクラッシャー部隊を援軍にあたる事よ。」
フラエ「そんな奴等に説明しなくてもいいって。部隊長。
いずれ、こいつらは俺たちの手で葬られるのだからよ・・・・。」
フラエはバンジョーたちに向かってそう言った。カズーイはむっとした。
カズーイ「何よ!!喧嘩ならいつでも買ってやるわよ!??」
フラエ「ああ。そうかよ。ならば、今すぐここで死・・・・・!!!」
フラエはそう言いながら、バンジョーとカズーイに殴りかかる。その時・・・。
少女の声「やめてっ!!!!!」 少女の声が部屋中に響き、
フラエは驚き、打撃をやめる。フラエは少女の方を見る。
フラエ「・・・・ミクス・・・・。」
少女の名はミクス。この少女は髪は青くツインテールであるが、
何故か顔以外の身体を白いマントで包んでいた。
ミクスは何故か悲しげな表情で今でも泣きそうであった。
ミクス「・・・・熊さんと鳥さん、怖いけど・・・・・。喧嘩しないで・・・・っ。」
フラエ「・・・・・ちっ。おい、熊&鳥。」
バンジョー「な、何だ・・・・・!?」 カズーイ「何よ??」
フラエ「この艦で生き延びたけりゃ、俺らを怒らせる真似はやめるんだな。
部隊長もこの2人に余計な事をするんじゃねーぞ?」
フラエはそう言って、部屋から出た。カズーイは生意気なフラエに怒りを感じる。
カズーイ「何よ!!あの怪人・・・・!!ムカツクわ!!!」
ボトルズ「フラエと言う男は今、どこへ行かれたのですか?」
ユミ「たぶん、食堂で何かを食べに来たのかと思うわ。この艦は食事もできるのよ。」
バンジョー「・・・・・あの。ロドシーさん。これからこの艦はどこへ行くのですか?」
ロドシー「後で作戦会議を始まるので、そこで説明をするわ。
それまで、ここでゆっくりくつろいでらっしゃい。」
ロドシーにそう言われたバンジョーはこの部屋の空いている席へ座る。
カズーイ「全く、何なの。この潜水艇。まるで荒くれ者の集まりね・・・・。っ!?」
バンジョー「・・・・っ!」 その時、謎の銃口が2カズーイに向けた。
その銃口を持つ銃器は何故か誰も持っていない。その銃には二つの目がある。
そして、機械状の足が2本ある。この銃器は生きているのだ。
バンジョーとカズーイはそれを見て、驚く。
生きている銃器「我がブレンティの侮辱は許さない・・・・。」
バンジョー「だ、誰だ!?君は・・・・・!!」
生きている銃器「俺の名はガンズ。俺もフラエと同じ気持ちだから覚悟するがいい。」
カズーイ「じゅ・・・・銃器が喋るなんて、随分と生意気ね・・・!」
ガンズ「ふん。生意気で悪かったな。」 ガンズはそう言うと、二人から離れた。
ミクス「・・・・・・・っ。」
プルレスは今に泣きそうにミクスを見て、ユミに聞く。
プルレス「あのミクスって女の子・・・・。なんで落ち込んでいるの。」
ユミ「そうそう。ミクスちゃんはね、昔から臆病者だったそうよ。
けど、彼女には恐ろしい力を秘めているの。だって、普通じゃないもん。」
プルレス「そ、そう・・・・・;」
とある暗い部屋で、一人机の前の椅子を座っている少年がいた。
その少年の前に無数の怪人たちがいた。
怪人たちはそれぞれ鳴き声をあげていた。
怪人たち「キョオオオオォォォォォウ!!!!」
「ググググググ!!グググググググググ!!!」
怪人たちの声を聞く少年は黒く短い髪をし、白衣の服を着ていた。
この少年は普通の人間である。その名も、グランティ独立工作部隊、
ミューティーズの隊長・チャズ男爵である。
チャズ「・・・・・まだ足りないか?血が・・・・。」
怪人たち「ピィピィピィピィピィピィピィピィ!!!!」
「バゥッ!!バゥッ!!」 「オポポポポポポポポポポ!!!!」
チャズ「そうか・・・・。では、次のターゲットとなる地区へ向かい、
そこの人間どもを食い殺せ。そして、そこの資源を奪え。」
怪人「ィエエエエエェェェェェン!!!」 「フオオォォォ!!フォアアアァァ!!」
怪人たちはチャズの命令を受けて喜んだ。
チャズ「・・・・ただし、2時間以内で遂行しろ。グランチルダ様のご報告で、
ブレンティがここに接近してくる。奴等は我々と互角の戦力を持つらしい・・・・。
・・・・・行け。ミューティーズのミュータントたちよ!!!
お前たちをその血に飢えた力を愚かな愚民どもに見せ付けてやるのだ!!!!」
怪人「ギャイイイイイィィィィィィィィ!!!!!!!」
ミュータントと名乗る怪人たちはチャズの命令に従い、一斉にこの部屋から出た。
チャズ「・・・・たとえ、多くのミュータントが死んでも、
あのミュータントたちは殺せないだろうなァ・・・・。クラッシャーよ。」
チャズはそう言うと、不気味な笑みを浮かべた。
あのミュータントたちとは、一体何なのだろう?
とある夜の街では、エゥーラとセイリーが2人で歩いていた。
その同時にこの街の人々の話を聞いていた。人々は何かウワサ話をしているようだ。
男性A「なあ。聞いたか?また得体の知れない奴等が街を襲撃したそうだ。」
男性B「ああ。奴等は人間たちを喰っているらしいわ。」
女性「ねえねえ。その奴等ってミューティーズって組織じゃない?」
セイリー「・・・・エゥーラ様。またミューティーズが・・・・。」
エゥーラ「ああ・・・・。奴等は街を襲撃してはその資源を奪うそうだからな・・・・。
奴等の基地は滅多に見つけにくい場所であるからなァ・・・・・。
他の仲間たちがミューティーズ基地を捜索しているところなんだが。」
セイリー「・・・・一刻も早くミューティーズを叩かねば、大変な事に・・・・っ!」
エゥーラ「そのために、ブレンチルダさんはブレンティを派兵しただろう。
だが、奴等の戦力は恐ろしい。我々も支援に入らないといけないのに・・・・。」
ドカアアアァァァァァン その時、ビルが爆発を起こした。人々は驚き、それを見る。
エゥーラ「な、何だ!!?」 セイリー「何者かの攻撃を受けたそうよ。」
その時、別の方向から大勢の人々が逃げ出した。
人々「に、逃げろおおぉぉぉぉ!!!!」 「グランティが攻めて来たぞぉぉぉぉ!!!!!」
エゥーラ「何!?グランティだと!!?」 その時、一人の男がエゥーラに話しかける。
男「おう!あんたらも早く逃げろ!!ミューティーズの連中らしいぜ!?」
セイリー「ミューティーズですって!?エゥーラ様・・・・!!」
エゥーラ「ちぃ・・・・っ!!グランティめ!!許さん!!」
エゥーラとセイリーは暴れるグランティを倒そうと、燃えるビルの方へ向かった。
ちなみに、他の建物も襲撃され炎上している。
その頃、海中を進んでいるブレンティの潜水艦。そのメンバー控え室では、
ブレンティメンバー全員の前でロドシーが作戦の説明が始まる。
もちろん、バンジョー一行もいる。ちなみに、
メンバー控え室とは前にもバンジョーたちがブレンティメンバーと出会った場所である。
ロドシー「これより、作戦の説明を開始します。まず、我々の目標は、
グランティ独立工作部隊・ミューティーズの殲滅である。
敵部隊の拠点はクランカーのどうくつにある事が判明したわ。」
ボトルズ「クランカーのどうくつ!?もしや、あのクランカーが・・・・!!」
ガムロ「しっ!!!」 語ろうとするボトルズをガムロが静止する。
「ご・・・・ごめんなさい・・・・;」
カズーイ「・・・・って事は今度はどうくつってワケね・・・・・。」
バンジョー「こ、こら!カズーイ・・・;」 ガムロ「貴様・・・・・っ!!」
ガンズ「少しは黙らないか?」 バンジョーたち「はい・・・・;」
ガンズが喧嘩しそうな3人に銃口を向け、3人が驚いて落ち込みながら頷く。
ロドシー「・・・・・敵拠点となったクランカーのどうくつは、
元々は鉄の洞窟と呼ばれているけど、グランティの部隊がそこを制圧して、
鉄の要塞となってしまったわ。なお、クランカーのどうくつは、
通路が複数に分かれていて、敵の大将がどこにいるかわからないわ。」
フラエ「そして、敵は迎撃のために、
その洞窟に様々なトラップを仕掛けたと言うワケか?」
ユミ「でも、私たちの力で乗り越えればいいじゃん!!」
ミクス「・・・・・でも、怖い・・・・。」
ロドシー「恐れる事はないわ。今回の敵拠点の攻略は、
バンジョーとカズーイが不可欠だからよ。」
バンジョー「えっ!?僕らが・・・・!?」
ガンズ「ぬっ!?」 フラエ「何!?」 ガムロ「こやつらが・・・!?」
今回の作戦に必要なのが、バンジョーとカズーイであると聞いた、
ガンズ、フラエ、ガムロの3人は動揺をする。
ガムロ「じょ、冗談ではありません!!何故、この世紀の脅威となること者たちが・・・・!!」
カズーイ「何よ!!あたいたちを信用してないと言うの!!?」
ガンズ「黙れ鳥!!!俺も認めません!!部隊長!!この恐ろしい熊と鳥の力を、
我々ブレンティが扱えると思ってるのですか!?もし、最悪な場合・・・・!?」
プルレス「ちょっと!何を言ってるのですか!?バンジョーさんとカズーイさんが、
この世紀の脅威となるワケないじゃないか!!それに、2人なら、
あなたたちブレンティと一緒に戦える!!戦ってくれる!!!」
フラエ「意味わからねェ事言ってるんじゃねーよ、ガキが。
俺は一緒に戦うつもりはないね。この2人の汚物どもとな。
それから、部外者が俺たちの話に突っ込んでくるな。」
プルレス「で・・・・でも・・・・!!」 そこで、ボトルズがプルレスの肩に触れる。
ボトルズ「落ち着いてください!彼らはまだバンジョーとカズーイを、
まだ知らないだけなんです・・・・!だから、ここはおさえて・・・・。」
プルレス「・・・・・・っ。」 プルレスは落ち着くが、落ち込みそうになる。
フラエ「ふん。やっと静かになったか、ガキども。さっ。
部隊長。騒ぎが終ったところで俺の話を聞いてくれませんか?」
ロドシー「何かしら?」
フラエ「・・・・突然ですが、俺たちブレンティにとって、
この熊と鳥は大きなお荷物と俺は感じます。従って、この2人にはこの作戦は無理です。」
バンジョー「僕らには無理だって!?
戦いは本当に戦ってみなきゃわからないじゃないか!!!」
フラエ「何だよ?じゃあ、お前らは今まで世の中で役に立つ事をしたのかよ?」
プルレス「もちろんしたよ!!グラブリン族やチンピーたちサル族、
それにブラバーの海賊団を救った事があるんだ!!」
フラエ「ふーん。世紀の脅威となる悪魔どもがねェ・・・・。」
カズーイ「あ・・・悪魔って・・・・!あんた!!本当に信用してないのね!!」
フラエ「ああ。してないね。本当の事を言うと、俺はお前らが大嫌いなんだよ。」
ガンズ「俺も同じ意思だ。お前らはグランティと同じくらいに許せん。」
ガムロ「残念ながら私もだ。部隊長。ここはフラエの意見が正しいと思います。」
ロドシー「そう・・・・。実は、私もあまり信じていない・・・・。」
フラエ「・・・・お前もそう思うだろ?ミクス。」
ミクス「・・・・っ。ちょっと・・・・怖い・・・・。」
プルレス「みんな・・・・。信じてくれないんだ・・・・・。」
ボトルズ「やはり、僕らとクラッシャーは仲良くできないのでしょうか・・・・?」
そう。他のブレンティメンバーもフラエたちと同じ気持ちであった。
彼らは疑っているような表情をして、バンジョーとカズーイを睨んでいた。
ユミ「・・・・・あたしは、信じようかな。」
つづく
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