灰間「もっと攻撃だ!!」
バルワンダー1号はレーザーバルカンを連射し続ける。
ヂグロンの背中にまたも命中するが、通用できず。
ヂグロン「グオァァッグオアアアアアァァァァァァ」
魔獣は気にせずに、岩山を岩を崩している。
日下部「き、効いてない・・・・・!?」
叶野「サイドを変えろ!!魔獣を正面から攻撃する!!」
灰間&日下部「了解!!!!!」
3機のバルワンダーは移動し、ヂグロンの正面に飛んだ。
灰間「何っ!?」 日下部「こ、これは・・・・!」
隊員たちは魔獣の方を見て、驚く。
ヂグロンは何をしているのか。
上川「岩を・・・食べている・・・・・!?」
そう。ヂグロンは岩を食べていた。それも、
普通の岩ではなく、鉱石を手に取り、
それを荒っぽく食べていた。
灰間「好物が岩ってか・・・・!ふざけやがって!!」
日下部「でも、魔獣は倒すわ!!攻撃!!!」
3機のバルワンダーは一斉にレーザーバルカンを発射した。
そのバルカンがヂグロンの顔辺りに命中し、
魔獣の前にあった岩山も爆発させた。
敵はこれにひるみ、さがる。
ヂグロン「グオァッグォアアアアアアァァァァァァァ」
日下部「効いたわ!!奴は正面の部分が弱いのね!」
灰間「そうとわかりゃ、そこを徹底的に攻撃だ!!!」
バルワンダー1号はレーザーバルカンをまたも連射。
攻撃がヂグロンの顔と胸に命中する。
ヂグロン「グオアァッグオアアアアアアァァァァァァァァァ」
魔獣は痛がって、さらにさがる。
続いて2号や3号も攻撃する。
ヂグロンはまた攻撃を受けて、ダメージを受け続ける。
上川「このまま行けば・・・!」 叶野「勝てる!!」
その時、ヂグロンは3機のバルワンダーを顔に向けて、
口を開ける。そこから紫色の光線を発射した。3
機のバルワンダーは急いで避ける。
灰間&日下部「うわ!?」
上川「こ、光線を吐いた・・・・!?」
ヂグロンはさらに口から光線を吐く。
1号を狙うが、また避けられる。
叶野「魔獣め・・・!やはり簡単には負けないか!!」
ヂグロン「グオァッグオアアアアアアァァァァァァァァァァ」
そして、ヂグロンは自身の身体を丸め始めた。
その姿はまるで、
巨大な針だらけのボールであった。
上川「何をする気だ!?あいつ・・・・!」
その時、丸くなった魔獣の身体についている、
無数のトゲから一斉に、
無数の白いレーザーバルカンを連射した。
日下部「全てのトゲからレーザーを連射するなんて!!」
灰間「畜生・・・!避け切れねェ・・・・!!」
3機のバルワンダーは必死に無数のレーザーを避け続ける。
そして、攻撃を止めるとヂグロンはそのままの姿で、
地面を掘っているか、その下の中へ消えていった。
上川「怪獣が逃げて行きます!!」
叶野「仕方がない。帰還しよう。」
灰間「あのトゲ野郎・・・・!!」
こうして、BARは魔獣を倒せずに、基地へ帰還した。
司令室で、叶野と上川が大神に魔獣に報告していた。
大神「魔獣が岩を食べたじゃと!?」
叶野「ええ。正確に言えば、鉱石を捕食しました。」
上川「奴はどうして、鉱石を好んでいるのでしょう・・・。」
大神「・・・そうじゃのぅ。と言う事は魔獣は、
鉱石のある場所に現れる可能性が高いのォ。
鉱石を狙って、何を企んどるんじゃぃ・・・!」
灰間「・・・・なァ。日下部。」 日下部「何よ?」
灰間は日下部に何かを聞こうとする。
灰間「学校の廊下であんたの姿を見たんだけど・・・。」
日下部「えっ!?」 日下部はそう言われて驚く。
灰間「あれって・・・あんた自身じゃねーの?」
日下部は目を閉じて少しだけ黙り込み、
目を開けてハッキリ言う。
日下部「・・・・そうね。教えてなかったわね。私ね。
実はあんたと同じ学園の人なの。クラスが違うから、
わからなかったでしょうね・・・。」
灰間「・・・・そうだったのか・・・・。」
灰間は驚く事もなく理解したそうだ。
日下部「・・・もっと驚けないの?・・・ん?
そう言えば、あんたのそのペンダントの事なんだけど・・・。」
灰間「ん?ああ。このペンダントが何だってんだ?」
日下部「学園でも見かけたけど、いつもそのペンダントを、
かけているわね。何でそれを持ち続けているの・・・?」
灰間「・・・・親父の形見だからさ。」
つづく
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