サオリ「・・・・ごめんなさいね。こんな事になってしまって・・・・。」
シュドー「いえ、いいんです。この事件の原因がわかったと思って。」
テブリッシュ「ところで、ロード・ラッシュの強化プランはどうですか?」
サオリ「それが・・・・何日かかかると思います。」
コリス「・・・・・・・サオリさん。」
サオリ「はい?」
コリス「バンの格納庫はどこですか?」
サオリ「え?」
コリスはサオリからバンの居場所を聞いた。そして、居場所を知ったコリスは、
バンの眠る格納庫へ向かい、そこに着いた。
コリス「ここがバンの格納庫か。なんか古そうだな。」
コリスは格納庫に入った。するとそこにはバンがいた。
バン「・・・・あん?なんだい、君は?」
コリス「はじめまして。僕、コリス。バン、君は車なの?」
コリスは笑顔でバンに話した。バンは退屈そうな目で返事した。
バン「ああ車だよ。悪いか?」
コリス「ううん。悪くないよ。」
バン「どこが?僕は車なのに、走っちゃいけないんだよ!なぜか・・・。」
コリス「じゃあ、なぜ、君は作られたの?」
一方、テブリッシュたちは・・・・。
サオリ「バンは・・・・・我々が造ったのです。」
シュドー「あんな生物を造れるなんて・・・全く優れた科学を持ってますなぁ・・・・。」
シュドーはそれを聞いて驚いた。
テブリッシュ「しかし、なぜ、あの車が?」
サオリ「それは私にもわかりません。ですが、私があの車の事を知っています。
でも、私は開発者たちの一員ではないので・・・・・。」
シュドー「なぜ、バンが生まれたかはわからない・・・・か。」
テブリッシュ「管理人に聞いてはどうですか?」
サオリ「管理人は・・・・・バンの事を他の人たちに知らせるな・・・とおっしゃってるので・・・・。」
シュドー「うーむ・・・・。それじゃ・・・なぁ・・・・。」
コリス「うわああああぁぁぁぁぁあ!!!!!」
三人が会話中の突然、コリスの声がした。三人はそれを聞いて反応する。
テブリッシュ「その声・・・・コリス?」
シュドー「あ!あれを見ろ!!」
シュドーが指差してるところにバンに追われて、逃げているコリスがいた。
サオリ「バン!?何をしているの!」
バン「まてぇぇぇぇこのおおおおぉぉぉ!!!」
コリス「違うよ!バン!ちゃんと聞いてよ!!」
シュドー「あの車・・・なんか怒ってるけど、コリスを轢こうとしてるのか!?」
テブリッシュ「コリス!バンと何を話した。」
コリス「知りません!ただ、励まそうと思ったら・・・・・。」
バン「お前に僕の何がわかる!!僕は失敗作扱いされるのが嫌なんだ~!!!」
バンはさらにスピードを上げて、コリスに迫る。
コリス「あ・・・・!!」
サオリ「バン!!!!」
バン「・・・!?サ・・・サオリ・・・?」
バンはサオリの叫びを聞いて一瞬に動きを止めた。
コリス「はあ・・・・はあ・・・・・・。」
コリスはバンから逃げるのに散々走ったため、疲れていた。
サオリ「あなたが・・・・走りたいのはわかるけど・・・・。
もし、あなたが人々の前で走ったらどう思う?きっと・・・怪獣だと思うわ。」
バン「じゃあ、君が乗ったフリすればいいじゃないか!」
サオリ「でも・・・・・。」
バン「もういい・・・・・僕はこのターボ・タウンをおさらばする!!自由に走りまくってやる~!!!!」
バンはそう言ってターボ・タウンを去るべく、走った。
サオリ「バン・・・・・。」
コリス「サオリさん。ごめんなさい・・・・。」
サオリ「ううん。いいの。元後言えば私のせいで・・・・・。」
コリス「そうじゃありません!あなたは・・・・バンの事・・・・どう思ってましたか?」
サオリ「・・・私・・・・バンに乗ってみたかったの・・・・・。
彼は誰かが運転してるのに勝手に走り回って・・・・・。」
サオリは悲しそうな顔をしていた。それを聞いたコリスも辛い顔をした。
シュドーにテブリッシュも・・・・。
テブリッシュ「・・・・本部に戻るぞ。」
シュドー&コリス「・・・・了解。」
DGC本部・司令室
コリス、シュドー、テブリッシュは司令室に戻った。
サキ「おかえりなさい。皆さん。」
モモ「お疲れ様。事件は・・・どうだった。」
テブリッシュ「はい。バンという名の車がどこかへ消えてしまったと・・・・。」
シュドー「たぶん・・・ターボ・タウンにはもういないんです。」
モモ「そう・・・・・面倒な事にならないように・・・・支援部隊にパトロールさせておくわ。」
コリス『姉さん・・・・・。』
コリスはモモにテレパシーで話しかけた。
モモ『・・!?何よ。いきなり!』
コリス『あの車は・・・バンは・・・・生きた車です。感情もあって言葉もしゃべれる・・・・。
でも・・・・そのバンが何故、生まれたのか・・・・管理人さんはそれをしゃべるなと・・・・、
僕にはわかりませんでした・・・・。』
モモ『バン・・・・・。ああ、知ってるわ!』
コリス『・・!?本当ですか?姉さん!』
モモ『私も、昔、ターボ・タウンに寄った事あるわ。
その日にちょうどあの計画が行われてたの。』
コリス『あの計画・・・・・?』
同じころ、バンは・・・・・・山の道路を走っていた。
バン「・・・・・・・!」
バンはとてつもないスピードで走った。そこにバンとは違うもう一台の車が走っていた。
「・・・・ん?」
車を運転している男は窓を除いて隣を見た。そこにはバンがいた。
バンには誰も乗ってない。そして・・・・男から見れば・・・・・。
男「お・・・・お化け車だあああぁぁぁぁぁ~!!!!」
男は当たり前のように誰も乗ってない車を見て驚き、その感情で車の走りを乱れさせてしまう。
バン「ふん!僕はお化けじゃないやい。」
つづく
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