コリスはクリスタルに変身した。そして、
クリスタルはすぐに光と共に巨大化したか、本部の外に現れた。
ウルトラマンクリスタル「・・・・・はっ!!!」
クリスタルは空を飛び、戦場へ向かった。
海岸では、海で燃えるオーシャンに近づきパルギラス。
パルギラス「ヂュギイイイイィィィィィィィィィン」
その怪獣を攻撃しているコプターだが、パルギラスは全くそれに動じない。
シュドー「このままでは、オーシャンが・・・・!」
サキ「・・・・・っ!!あっ!!クリスタル!!!」
サキとシュドーは空からクリスタルが飛んできた事に気づく。
ウルトラマンクリスタル「えい!!」 クリスタルはパルギラスの前に着地し、
燃えているオーシャンを見て、動揺する。
ウルトラマンクリスタル「・・・・っ!!はっ!!」
パルギラス「ヂュギイイイイィィィィィィィン」
その時、パルギラスが迫る事に気づき、クリスタルはバック転で避ける。
ウルトラマンクリスタル「でやっ!!!・・・とぁ!!」
クリスタルはすぐさまメガトンパンチで怪獣の顔を痛めつける。
怪獣は痛みでさがるが、クリスタルは攻撃をやめない。
ウルトラマンクリスタル「シュワアァァァァッ!!!!」
クリスタルは強烈なキックでパルギラスを横に倒した。
パルギラス「ヂュギイイイィィィィィィィィィィン」
ウルトラマンクリスタル「今だ・・・・っ!!」
クリスタルは燃えるオーシャンの方へ近づこうと走る。
その時、パルギラスは立ち上がり、
4つの足をバネ状に縮め、一気に元に戻すと、
怪獣がその4つの足で、高いジャンプをして、クリスタルの前に着地した。
パルギラス「ヂュギイイイイイイィィィィィィィン」
ウルトラマンクリスタル「あっ!!うわっ!!!」
そして、怪獣はすぐに頭突きでクリスタルを倒す。
ウルトラマンクリスタル「く・・・っ!!ぐはっ!!うっ!!」
パルギラスは走りながら、クリスタルを蹴って転がせた。
パルギラス「ヂュギイイイイイイィィィィィィィィィィン」
パルギラスはクリスタルの胸を踏みつけようと足をあげるが・・・。
ウルトラマンクリスタル「っ!!ショア!!!」
クリスタルはその足を両手で掴み、怪獣を思い切り投げた。
パルギラスは岩山に叩きつけられると思いきや、
4つの足でその山の壁を蹴り、思い切り跳んだ。猛スピードでクリスタルに迫る。
ウルトラマンクリスタル「ぐああぁぁぁぁっ!!!」
立ち上がったクリスタルは怪獣の頭突きをまたも受けて倒れる。
ウルトラマンクリスタル「ちぃ・・・っ!!ぎゃっ!!!」
すぐに立ち上がるクリスタルだが、
パルギラスは電撃光線でダメージを追加した。
燃えているオーシャンのブリッジで、
モモたちがクリスタルがパルギラスの猛攻に苦しんでいるところを見た。
テブリッシュ「隊長・・・!クリスタルがピンチです!!」
モモ「わかってる!!でも、こちらは、
援護しようにも脱出しようにもできっこない・・・・っ!!」
その時、ドアが爆発し、そこから炎が広がってくる。ブリッジも危ない。
イチゴ「わわっ!!ついにこのブリッジにも火がっ!!!」
モモ(コリスは怪獣との戦いでオーシャンを助けられる余裕がない。
魔法を使いたいけど、テブリッシュやイチゴに見られるワケにはいかないし。
一体、どうしれば・・・・?)
その時、ウォータームーンが燃える出入り口から、このブリッジに入って来た。
モモ「っ!!ウォータームーン!!!」
ウルトラマンクリスタル「クリスタルレーザー!!!!!」
クリスタルはクリスタルレーザーで怪獣に攻撃した。
パルギラス「ヂュギイイイイイイィィィィィィィィン」
ひるんだ怪獣を倒そうと、クリスタルが走るが、怪獣はまた反撃した。
パルギラスは口から白い光線を出して、クリスタルがそれに浴びてしまう。
ウルトラマンクリスタル「ぐああああぁぁぁぁ・・・・・っ!!!!」
すると、クリスタルは苦しみ倒れそうになる。パルギラスの口から吐く、
白い光線は水を毒水に変えるだけではなく、生物に毒を盛る事も可能なのだ。
ウルトラマンクリスタル「う・・・ぐ・・・・!!(く、苦しい。息ができない・・・。)」
倒れたクリスタルはあまりの苦しみで、うまく立ち上がれない。
パルギラス「ヂュギイイイイィィィィィィィン」
怪獣は蹴り上げで、クリスタルを蹴り飛ばす。
クリスタルは海に近い岸にまで倒れる。
もし、クリスタルが毒の海に落ちたら、地獄の苦しみと共に死ぬ確立が高い。
モモ「えっ!?ウォーターエネルギーでこの炎を消すって!?」
ウォータームーン「・・・・・・」 星人は頷く。
ウォータームーンは、ウォーターエネルギーで今まで、
怪獣の毒を取り除いて来た。だが、それは命の源である水の中にいてからこそ。
今回は水の中ではないので、エネルギーを補充できそうにないらしい。
モモ「私たちを救って、あなたは一体、どうなるの!?」
ウォータームーン「・・・・・・・・」
モモ「き、消える・・・!?そんな!!
あなたが消えたら、意味ないじゃない!!」
モモはウォータームーンが消えるのを拒む、涙目になる。
ウォータームーン「・・・・・・・・・・・・」
モモ「え・・・・?大丈夫って・・・?あ!待って!!」
ウォータームーンはブリッジから出て、オーシャンの上空に浮かぶ。
そして、ウォータームーンは水色の光を発し、その光がオーシャンを包む。
その光が消え、オーシャンを蝕んだ火は消えた。だが、ウォータームーンも・・・。
イチゴ「す・・・凄い。全ての火が消えた・・・。」
テブリッシュ「星人が全てをかけて、この船を救ってくれたんだ・・・。」
そう。ウォータームーンの命がけにより、オーシャンラッシュの船体に、
火は全くなくなり、救われたのだ。だが、
隊員たちは仲間を失った気持ちで悲しむ。
モモ「ウォータームーン・・・・・。」
ウルトラマンクリスタル「ウォータームーン・・・!!
あああああぁぁぁぁぁ!!!!」
クリスタルもウォータームーンがオーシャンを救ったところを見て、
怒りが爆発し、立ち上がった。だが、カラータイマーが赤く点滅している。
シュドー「いいぞ!!敵に対する怒りで毒に耐えたんだ!」
ウルトラマンクリスタル「はああぁぁっ!!ふん!!でや!!たぁ!!!」
クリスタルは怪獣の首?に手刀を打ち、次にストレートパンチ。
パルギラス「ヂュギイイイイイイィィィィィィィィィィン」
ハイキック、右回転キックで痛めつけ、さらにラッシュで殴り続ける。
ウルトラマンクリスタル「どああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
パルギラスはクリスタルの連続打撃で倒れそうになる。
ウルトラマンクリスタル「クリスタルボマー!!!!!!」
クリスタルはクリスタルボマーでパルギラスにとどめをさした。
怪獣は爆発により、上半身が粉々に吹き飛び、
次に下半身も粉々に吹き飛ぶ。
パルギラスは死亡し、クリスタルは今日も悪を倒したのだ。
戦いの後、海岸から海を見つめる隊員たち。
イチゴ「パルギラスは死んだので、全ての水から毒が消えました・・・。」
モモ「そうね・・・。見せたやりたかったな。
ウォータームーンに・・・この綺麗な海を・・・・。っ!!」
その時、モモは何かの気配を感じる。
サキ「どうしたのですか!?」 モモ「聞こえる・・・。」
コリス「聞こえる・・・!?もしかして・・・・!」
隊員たちは空を見上げる。そこからウォータームーンが降りていた。
隊員たち「ウォータームーン!!!!!」 隊員たちは喜んだ。
そう。ウォータームーンが生きていたのだ。星人がモモの前に止まる。
モモ「ウォータームーン!!生きていたのね・・・・。」
モモは嬉し涙を流しそうになるが、それを拭いて笑顔になる。
ウォータームーン「・・・・・・・・・」
モモ「・・・そう。もう帰るのね。」
モモは少し寂しそうな表情をする。そして、隊員たちも。
モモ「・・・・でも、また戻ってくれるよね?その時は、
私たちがこの星の海を綺麗にして、あなたたちを歓迎するわ!
いつまでも、私たち地球人とあなたたち水の惑星が仲良くできるように・・・。」
モモは笑顔にそう言うと、ウォータームーンは空へ消えていった。
コリス「・・・行っちゃいましたね。」
モモ「でも、ありがとう、そして、また会おうって言ってた・・・。
ウォータームーン。またいつか会おうね・・・・。」
こうして、ウォータームーンは再び地球から去りました。
ウォータームーンは水の惑星から、地球を救いに来たのです。
地球人と水の惑星の住人は、いつかは必ず共存できるでしょう。
次回につづく
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