モモ「そっか!!あなたはパルギラス星の水を浄化する科学を手にして、
それで地球を救おうとしたのねっ!!
だから、怪獣は水の惑星を恐れて、襲撃したのね。」
イチゴ「本当か!?ウォータームーン。凄いなァ。」
ウォータームーン「・・・・・・・・・・・」
モモ「それに、パルギラスの弱点は自身の星の真水らしいの。」
サキ「だから、あんな事を・・・!」
シュドー「そうとわかりゃ、その真水で怪獣を倒そうぜ!!」
自信満々に言うシュドーだが、冷静なテブリッシュが不安にこう言う。
テブリッシュ「だが、パルギラスは今でも、
他の水を毒にしているかも知れない・・・。使える水が少ない。」
モモ「大丈夫よ。ウォータームーンが言うには、
パルギラスは昼は就寝するらしい。
それに、この海の水を使えば良いんじゃない?」
イチゴ「そうですね。さっそく作戦を立てましょう。」
モモ「ええ。まずは、怪獣のいるところを探さなきゃ!!」
こうして、DGCはパルギラス抹殺作戦を開始した。
サキとシュドーがコプターで怪獣の捜索。テブリッシュとイチゴは、
パルギラスの弱点たる真水を放射する機械の製作。そして、モモは・・・。
メディカルセンターにて、ウォータームーンと一緒に、
ベッドで眠っているコリスを切なそうに見守っていた。
モモ「・・・・コリス。まだ目覚めないのね。」
ウォータームーン「・・・・・・・・・」
モモ「え?大丈夫。この人は死なないって?そりゃ、そう思いたいよ。
だって、うちの弟。マリンナーサの王子だもんね。・・・はっ!」
モモは急にウォータームーンがヘナヘナになってるところに気づく。
モモ「ウォ、ウォータームーン!!どうしたの・・・・!??」
ウォータームーン「・・・・・・・・・・」
モモ「どうやら、力を使いすぎた上に地球の汚れた空気に、
耐えられないようになったですって!?ずっと、無茶をしてたのね・・・。」
ウォータームーンはゆっくりと降りて、モモの手の平に乗る。
モモ「でも、もう大丈夫。怪獣を倒したら、もう浄化する必要も、
この地球に留まる必要もないから・・・・。今はゆっくり休んで・・・・・。」
ウォータームーン「・・・・・・・・・・」
モモ「眠ったみたいね。・・・・ウォータームーン。本当は、
もっと一緒にいて欲しかったのに・・・・・。」
モモの目から一粒の涙が零れようとしていた。そう。
ウォータームーンは本来、地球の汚れた空気に弱いのだ。
さらにパルギラスの毒を浄化する力を使いすぎたため、
物凄い疲労をしていた。
その時、ドアが突然開いて、そこからイチゴとテブリッシュが来た。
イチゴ&テブリッシュ「隊長!!!!」 モモ「っ!!」
それに気づいたモモは涙を拭き、こう嗜める。
モモ「ノ、ノックしなさいよ・・・っ!」
テブリッシュ「すみません・・・。でも、完成したんです!!」
モモ「完成した!?もしかして、あの兵器が!!?」
イチゴ「はいっ!!これで、パルギラスを倒す事ができます!!!」
そして、モモのシーバーから通信音が鳴り出した。
モモ「こちら!モモ!!」
サキの声『メリーランド東海岸で怪獣を発見!!』
シュドーの声『今、でっけー洞穴で眠ってやがります!!』
モモ「わかったわ!!DGC出撃よ!!!」
オーシャンラッシュでメリーランド東海岸に来た、
モモ、テブリッシュ、イチゴ、ウォータームーンの4人は、
コプターから降りたシュドー、サキと交流した。ちなみに、
この海岸の海もパルギラスの毒に満ちていた。だが、
オーシャンの船体では、そんな毒では、
溶けたりも感染したりもしたりもしなかったそうだ。
モモ「パルギラスは・・・・・!?」
サキ「・・・・っ!あっちです!!」
サキが指さしたところを一同が見る。そこに巨大なほら穴があった。
モモ「・・・・行くわよ!」 一同はその洞穴へ近づく。
その穴の中には、パルギラスが横になって眠っていた。
シュドー「けっ!!でかい図体でグーグー眠ってやがる。」
テブリッシュ「あの兵器はここには届けない。何とか誘き出さねば。」
シュドー「じゃあ、無理やり叩き起こすまで!!!」
シュドーはショットバトラーを眠る怪獣に向けて、すぐさまに発射する。
閃光弾が見事、怪獣に命中して爆発する。
その衝撃でパルギラスが目を覚ました。
パルギラス「ヂュギイイイイイイィィィィィィィィィン」
パルギラスは起き上がって、洞窟が崩れようとした。
テブリッシュ「怪獣が目覚めたぞ!!」 モモ「皆!!逃げて!!!」
隊員たちは洞穴へ離れようと走り、その洞穴のある山が崩れていく。
そこからパルギラスが現れた。
無理やり起こされたため、かなり不機嫌である。
パルギラス「ヂュギイイイイィィィィィィィィン」
モモ「シュドーとサキはコプターで怪獣を足止めして!!
私たちはオーシャンラッシュで戦うわよ!!あの兵器を使ってね!!!」
隊員たち「了解!!!!」 そして、隊員たちはそれぞれに分かれた。
パルギラスは怒っていて、森中を争うと歩き回っている。
サキとシュドーはコプターに乗って、怪獣に向かった。
サキが操縦、シュドーが射撃を担当している。
サキ「怪獣に接近します!!!」 シュドー「攻撃する!!」
コプターはバルカン連射でパルギラスを攻撃する。
敵はコプターの方に向ける。
パルギラス「ヂュギイイイイイィィィィン」
サキ「敵が向かって来ます!!」
モモの声『オーシャンの方へ誘導して!!』
通信機から発するモモの声に従い、サキは操縦桿を動かす。
コプターは後方へバック移動しながら、パルギラスを攻撃し続ける。
そして、怪獣は海に近づいて来た。その海には、オーシャンラッシュがあった。
そのブリッジでは、モモが指揮を取り、
テブリッシュがレーダー、イチゴが砲撃を担当していた。
テブリッシュ「怪獣が接近します!!」
モモ「イチゴ!!例の武器の発射準備は!?」
イチゴ「OKです!!!」
モモ「よーしっ!!アタッキング・ウォーター発射!!!!」
イチゴ「発射!!!」 イチゴは青いレバーを押した。
そして、オーシャンラッシュの甲板についていた青い大砲から、
大量から真水が放水してきた。その真水がパルギラスにかかる。
パルギラス「ヂュギイイイイイイイィィィィィィィン」
すると、怪獣はまるで痛がるように乱れ動く。
シュドー「怪獣の動きがおかしいぞ!!」
サキ「ダメージを受けているかも知れません・・・!」
そう。ウォータームーンの言うとおり、パルギラスの弱点は、
この星の真水であった。その水にかけられて、痛みを感じます。
パルギラス「ヂュギイイイイイイイイイィィィィィィィィン」
そして、怪獣は続く放水に耐えられず、倒れる。
テブリッシュ「成功です!!パルギラスが倒れました!!!」
モモ「このまま続けて!!相手が死すまでに!!!」
果たして、このままオーシャンラッシュの放水攻撃に怪獣は命尽きるのか。
だが、このままで終わる怪獣ではなかった。
パルギラス「ヂュギイイイイィィィィィィィン」
怒り爆発したか、パルギラスは突然、起き上がった。そして、
電撃光線でオーシャンを攻撃した。放水していた青い大砲が爆発して、
オーシャンが燃え上がり始めた。その衝撃でブリッジ内が揺れ始める。
イチゴ「うわああぁぁぁっ!!?」
モモ「だ、脱出を・・・!!」
テブリッシュ「しかし、海中には毒性が!!
脱出用のボートも焼かれてます!!」
モモ「そ・・・・そんな・・・・!!!」 モモはそれを聞いて、驚愕する。
サキ「オーシャンが燃えてる!!!」
シュドー「これじゃあ、助からねーぞ!!」
燃え上がるオーシャンを見たパルギラスは、嘲うようにピョンピョン跳ねていた。
イチゴ「ブリッジの周りに火災が・・・!!もう逃げられない・・・!!!」
モモたちは絶望しそうになる。この3人は死んでしまうのか・・・。
それを見たウォータームーンは、急いでオーシャンの方へ飛ぶ。
モモ(私たち・・・ここで死ぬの?なるようになるだばないだばさ?
嫌・・・・そんなの・・・!コリス・・・・・!!!)
メディカルセンターで寝ていたハズのコリスが急に起きる。
コリス「っ!!姉さん・・・・!!!」
そして、コリスは走って病室から出て、廊下を走る。
コリス「ショワッチ!!!!!!」
つづく
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