ランの部屋
ラン「ようこそ。コリスさん。」
コリス「へぇ・・・・ランちゃんの部屋って結構可愛いんだね。」
ラン「そりゃそうですよ。本棚には少女マンガがいっぱい置いてあるわよ。」
コリス「少女・・・マンガかぁ・・・・。」
ランは本棚から一冊持ってきた。
ラン「これは『紳士同盟クロス』といって少女マンガの中でもとっても面白いよ!」
コリス「うーん・・・・じゃあ、読んでもいい?」
そこへ、ランの母が来た。
ラン「母さん・・・・。」
ランの母「コリスさん、すみませんねぇ・・・・。うちの娘に大変気を使ってくれて・・・・。」
コリス「いえ。DGCは人を幸せにするためにあるんです。」
ラン「・・・そうだ!また花に水をやらなきゃ!」
コリス「花?」
ラン「うん!とうとう咲きそうなの!」
コリス「本当!じゃあ、見てみよう!」
ラン「うん!」
二人は庭にいこうと部屋を出た。ランの母は少し微笑みを見せた・・・・。
ランの母「ラン・・・・・。」
二人は庭についた。ランは大量の水を入れたじょうろを持っていた。
コリス「おおお。」
コリスは見た。黄色い芽はとても綺麗で黄色い花のつぼみになっていたのだ。
コリス「もうすぐ・・・・咲くんだね・・・・・。」
ラン「うん。もう少しで・・・・・父さんを救えるよね・・・・?」
コリス「救えるさ!きっと・・・・。」
ランは黄色いつぼみに水をやった。
コリス「・・・・・・。」
DGC基地
サキ「テブリッシュさんとシュドーさん、アイスまだかなぁ。」
サキはうれしそうにアイスを待っていた。
モモ「本当よねぇ。」
モモも嬉しそうだった。
サキ「ところで、コリスくんは?」
モモ「ああ。あいつなら勝手に出て行ったわよ。どうせ、ミアトル町でしょ?
元気ありすぎよ。本当にあいつは。」
その頃、ロードラッシュ(シュドー&テブリッシュ)はミアトル町を走っていた。
シュドー「これで、ミアトル町の道路は全て走ったそうだな・・・・」
テブリッシュ「仕方ない・・・・・帰りにアイスを買って、隊長たちにわびよう・・・・・。
俺たちのはなしにしよう。」
シュドー「そうだよなぁ。俺たち任務に成功してないからなぁ・・・・。」
そのとき、レーダーに異常な事が・・・・!
シュドー「む!?この反応は??」
テブリッシュ「10時方向に変な反応があるらしい・・・・いってみよう!!」
一方、ランの家の庭では・・・・・。
ラン「コリスさん。今日も付き合ってくれてありがとうございます。」
コリス「うん。早く父さんが元気になるといいね。」
ラン「はい!」
謎の声『コリス。』
コリス「・・・・っ!?」
コリスの脳裏になんらかの声が聞こえた。モモからのテレパシーだった。
モモ『あんたねぇ。いったいミアトル町で何やってるの?
落下した物を探しているのはいいけど、勝手に基地を出るなんて・・・・!』
コリス『違います!』
モモ『え・・・?』
コリス『その落下物は・・・・もう見つかっています。』
モモ『本当!?その落下物の正体は・・・!?』
コリス『黄色い花の種です。たぶん、それが宇宙から来た落下物と思います。』
モモ『黄色い花の種・・・・?それって【ラフレイア】の種じゃないの?』
コリス『ラフレイア・・・・?』
モモ『そう。パパに聞いたの。ラフレイアは宇宙から来た怪物。
うわさでは、日本の夜に現れ、人に災いを齎したという闇の花っていうのよ。』
コリス『え・・・・?でも、ランちゃんが神様がくれた奇跡の花だって・・・・!』
モモ『ランちゃん?』
コリス『彼女の父は病気で死にそうなんです。それを救うには黄色い花が咲くことだって・・・・!』
モモ『彼女はその花の本当の恐ろしさを知らないだけよ・・・・。』
コリス『なんだって・・・・・?』
モモ『もし、あの花が咲いたら・・・・急いで駆除しなさい・・・・・・。あの子には残念だけど・・・・。』
コリス『姉さん!!』
モモのテレパシーが切れた。コリスは困った顔をしていた。
ラン「コリスさん!!」
コリス「・・・!」
コリスが見たのは、とても美しく黄色く大きな花だった・・・・。
ランがそれがラフレイアであるとも知らずに・・・。
ラン「やったぁ!咲いた!咲いたよぉ!!」
ランは大喜びだった・・・・しかし、コリスは無理して笑った・・・。
コリス「うん。よかったね・・・・・。(こんなに美しい花が人に災いをもたらすなんて・・・・。)」
コリスの心に・・・・小さな不安が生んだ・・・。
つづく
[0回]
PR