コリス「か・・・・怪獣が引き上げた・・・・・。」
コリスたちの前からキンガーの姿が次第に見えなくなっていった。
イチゴ「・・・・奴は自ら引き上げたのではない。何者かがキンガーを撃って逃がしただろう・・・・・。
その何者かを探してみよう。」
コリス「はい!」
コリスとイチゴはキンガーのいなくなった森を探検していた。奴を撃った何者かを探すべく。
イチゴ「・・・・・20分経過か・・・・・。奴を撃った奴はどこへ・・・・・。」
コリスとイチゴはそれぞれ腕時計を見ていた。
コリス「そろそろ出て来てもいいけど・・・・・。・・・・!?」
コリスは何者かの気配を感じた。何者かの銃の標準にイチゴとコリスが!
コリス「イチゴさん、危ない!!」
イチゴ「わ!?」
ズギュン 鋭い銃声がなり、弾が風のごとく飛ぶ。しかし、自分たちが狙われる事に気づいたコリスは、
イチゴを押し倒して避けたから二人は助かった。
イチゴ「な・・・・何をするの!?」
コリス「う・・・・あ!ごめんなさい・・・////」
コリスはイチゴから放れる。イチゴは笑みを浮かべた。
イチゴ「ふふふ。どうやら僕たちを狙ってるようだね。」
イチゴがそういうと、二人を撃った人が草むらから出てきた。
その人は青い長い髪が目立ち、鋭い目をした少年だった。
コリス「っ!!」
イチゴ「待て!!」
コリスが撃とうとした人を許さず、飛び掛ろうとするが、イチゴに呼びかけられ止める。
コリス「イチゴさん?」
イチゴ「見て。この人は、国際防衛科学局の・・・・・・・・・。」
銃を持っている人「対怪獣特殊陸戦自衛隊・LAF(ランド・アタック・フォース)のイングラム・オウリスだ。」
コリス「あ!こ・・・・国際防衛科学局の人だったんですか・・・・・・。」
イチゴ「そう。我々と同じ属しているチームだ。
LAFは地上による怪獣攻撃が得意の戦闘兵士たちだ。」
イングラム「君たちの実力を試したい上で本当に撃ってしまうとは、すまなかった。」
コリス「いえ、いいんです。それより、あの怪獣を・・・・・・。」
イングラム「ああ。俺が撃った。」
イチゴ「やはりあなただったのか。それで、仲間は?」
イングラム「他の人たちは基地で待機している。
俺は前線隊員として、先に怪獣を探し、攻撃しようとしたんだ。」
コリス「そうだったんですか・・・・・。」
イチゴ「僕たちDGCも、キンガーからこの自然を守るために攻撃したんだ。」
イングラム「いや、あいつも、この自然を守りたかったのかも知れない。」
イチゴとイングラムが話し合ってる途中にコリスが叫んだ。
コリス「そんな事ありません!!」
イングラム「む!?君は・・・・・?」
イチゴ「コリス・・・・・・。」
コリス「あの怪獣は・・・自然の一つである木を踏み潰しました・・・・・。僕はそれを見たんです!」
コリスは戦闘中、キンガーが木を踏んでるところを見ていたのだ。
しかし、イングラムとイチゴはその事を知らなかったそうだ。
イチゴ「確かに・・・・・あの怪獣は、昭和時代に人間を襲ったところを見ると、
残忍な性格に見えるね・・・・。」
イングラム「我々も今回の件だが、キンガーが昨夜、作業員を食べたと聞いている。」
イチゴ「やはり・・・・人を食べたか・・・・。」
コリス「残りの作業員たちは!?」
イングラム「そのメンバーたちはまだ、工事を続けているらしい。」
コリス「くっ・・・・・!!」
コリスは工事してる人たちを探そうとするが、イチゴに肩を掴まれ、止められる。
イチゴ「どこへ行く!!?」
コリス「工事してる人たちに工事をやめさせ、非難させるんです!!」
イングラム「しかし、彼らは・・・・・・・。」
イチゴ「・・・・・・・・やってみよう。コリスの言うことが本当なら、彼らを非難させよう。」
考えたイチゴはそういうと、コリスの肩を放す。
イングラム「・・・・・・うむ。確かに、そのほうがやりやすいな。」
イチゴ「いこう!コリス!」
コリス「はいっ!」
DGC本部では、隊員たちはモニターでコリスたちの行方を見ていた。
しかし、テーブルにあるたくさんのお菓子を食べていながら見ているそうだ。
ちなみに、今回のメニューはクッキー、チョコケーキ、ヨーグルト、コーヒーである。
シュドー「まさか、あのLAF(ラフ)も任についたとはなぁ。むしゃむしゃ。」
シュドーはクッキーやチョコケーキを食べながらそう言った。気楽な気持ちである。
サキ「でも、そのLAFの隊員がイチゴさんやコリス君を撃とうとしておいて、
あまつさえ、急に仲良くなるなんて!」
サキはイングラムのやり方を許さず怒っていた。テブリッシュはコーヒーを飲みながら冷静に言った。
テブリッシュ「恐らく、あの隊員は、コリスやイチゴが敵の攻撃からどう避けるか試しただけだろう。」
サキ「そう?人を試そうなんて!」
不機嫌なサキがそう言った後で、クッキーを食べる。
モモ「コリスとイチゴがLAFの隊員と交流して、工事をしている人たちを止めようとしてるそうね。
(・・・・かつて、私が子供の頃、ウサギさんたちを守ったように・・・・・。)」
モモは子供時代の頃を思い出す。
小さくなった自分がウサギのニンジン畑を、工事しようとする人から守っている場面が見える。
モモ「・・・・・・・・。よし!シュドー、テブリッシュ、サキ!お菓子を食べ終わったら、出撃準備よ!」
モモがそう言うと、3人はお菓子を食べるのを止め、モモの方を見る。
シュドー「え?もうですか?」
テブリッシュ「コリスたちを援護するんですね?」
モモ「そうよ。」
サキ「あのLAFと協力して、怪獣を倒すんですね?」
モモ「コリスたちは工事をしている人を止めようとしているわ。しかし、
その工事を行わせた理事長が簡単にやめるはずがないわ・・・・・。」
サキ「じゃあ、私たちも工事をやめさせるようにお願いしなければ!」
モモ「まあ、落ち着いて。今はコリスたちに任せましょう。もし、無理な場合は、
あなたたちでコリスと協力しなさい。もし、最悪な時、怪獣がまた出現したら・・・・・・・。」
シュドー「俺たちが総力をあげてやっつけてやりますよ!!」
テブリッシュ「そうだ!我々は地球を守るために、チームワークを高めなければならない。」
モモ「そうね・・・・・・。では、テブリッシュ、シュドー、サキ、出動!!」
モモが叫ぶと、3人が立ち上がった。
サキ、シュドー、テブリッシュ「了解!!!!」
ここは、トキワ山の工事現場である。
クレーンカーやブルドーザーが木を砕き、土を押し上げ、トラックが土を運ぶ。
さらに作業員たちがスコップを初めとする様々の工具で土を掘っていた。
中心人物である男の理事長のところに、コリスたち3人が駆けつける。
理事長「ん?なんだね、君たち。」
コリス「早く工事活動をやめさせてくださいっ!!!」
先頭にたったコリスが理事長に叫ぶ。しかし、理事長はそんなコリスの必死に叫びに答えず、
どうでもいいかのように、冷たそうな態度で返事した。
理事長「何を言ってるのだね?君は子供ではないかね?そんな君が・・・・・・。」
イチゴ「あいにくですが、この子は我々DGCの隊員です。
この山に怪獣が出現した事はあなたもわかってるはずでしょう?」
理事長「そんな事はわかっている。」
イングラム「では、なぜ作業員を非難させないのです!?
怪獣はあなたの部下を食べてしまったのですよ!!」
理事長「たとえ、怪獣が現れようとも、我々はこの工事を成功させなければならん。」
つづく
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