野沢と清水たちA班、桜たちはB班と、それぞれ左右に分かれて行動を開始した。
その時、一人の少女、一宮隊員が、B班のところに来て、桜に話しかけてくる。
一宮隊員「ねえねえ、桜ちゃん。」
桜「ん?あなたは、第3分隊の一宮さん。でも、どうして第3分隊の人が・・・・・。」
一宮隊員「えへへへ。密かに一足お先第6分隊と交流しちゃった。
もし、本当に吸血鬼がいたら、捕獲して研究しようかしらねぇ~www」
桜(出た・・・・一宮さんのホラー好きが・・・・;)
第3分隊の一宮隊員はホラー系のキャラが大好きであった。桜はそんな彼女の性格に呆れる。
一宮隊員「実は、私たち第3分隊もいち早く行動しているわ。お互い頑張りましょ!」
桜「はい!・・・・・・あ!」
B班の一同が一斉に驚きながらも、剣などの武器を構える。
なぜなら、B班の前に無数のブラック・アタッカーが出てきたからだ。
一宮隊員「ブラック・アタッカー!!?」
桜「やはり・・・・・・・今回もデス・ナイトの仕業・・・・・・・!!」
ブラック・アタッカー部隊「・・・・うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ブラック・アタッカー部隊とB班が戦闘を開始した。両勢力が武器をぶつけ合い、数人が倒れる。
「であ!!」 「やあ!」 「うあ!」 「とぅ!!」 「ぎゃ!!」 「きえ!」 「あっ!!」
一宮隊員「行くわよ・・・・・たあっ!!」
桜「了解!!・・・・えぃ!」
桜と一宮隊員も専用ソードでブラック・アタッカーを数人、切り倒した。
一方、野沢と清水たちA班では、別の道を歩いていた。
野沢「・・・・・全然、吸血鬼らしき姿が見えないわ。」
清水「間もなくここに3分隊が交流するわ。・・・・・!?」
野沢と話し終わった清水はいきなり困っている人たちを見る。その連中は・・・・・。
野沢「だ・・・・・第3分隊だわ!でも、なんか倒れている人がいるみたい。」
B班は3分隊のところに来る。どうやら隊員たちが数人倒れている。
清水「第6分隊です!!」
野沢「どうしたんですか!?」
第3分隊員の男「おお!第6分隊か・・・・・。見てくれ、この有様を・・・・・!!」
野沢と清水は隊員たちの死骸を見る。その時、6分隊員が叫ぶ。
第6分隊員「清水さん!女性の方の首筋に何者かに噛まれた跡があります!」
清水「なんですって!!?」
見ての通り女性隊員の首筋に噛まれた跡があった。男性隊員は、頭か胸などに傷跡があった。
第3分隊員の男「そうだ・・・・吸血鬼が我々を襲ってきたのだ・・・・・!」
野沢「吸血鬼!!?」
清水「やはり・・・・・・・・!!」
第3分隊員「奴は、女性の血が好物で・・・それで我が分隊の女性隊員は吸血され死んだ。
男性は普通に殺された。あの吸血鬼は我々の力でも歯が立たなかった・・・・・・!!」
3分隊員は悔しがっていた。同情している野沢は清水に聞く。
野沢「清水さん・・・・吸血鬼はもまだここにいるかも・・・・。」
清水「ええ。・・・・・月野隊員たち、無事だといいけど・・・・。」
第3分隊員「さらに、吸血鬼だけじゃない。」
野沢&清水「え!!??」
隊員の言葉に二人は戸惑い、隊員の方に顔を向く。
清水「吸血鬼だけじゃないって・・・・・。」
野沢「どういう事?」
第3分隊員「・・・・・黒いタキシードの奴もいた・・・・・・。」
一方、桜たちはブラック・アタッカー部隊と交戦中だった。
桜「はああああっ!!」
ブラック・アタッカー「うああああっ!!」
桜は最後のブラック・アタッカーを一刀両断した。
隊員「やった!ブラック・アタッカーを全滅させたぞ!!」
一宮隊員「ふう。やるわね。月野。」
桜「いえ、私は大した腕ではありません。ただ・・・・・・あの吸血鬼もデス・ナイトの仕業ではないかと・・・。」
一宮隊員「確かに・・・・・ブラック・アタッカーがいたからねぇ・・・・・。む!?」
桜「あ!!」
隊員たちは向こうの方を向いた。ここに、黒いマントを見に包んだ女性がいた。
目つきが恐ろしく、少女らしさを残した顔つきで黒い髪をしていた。
隊員たちがそんな女性を見て、吸血鬼ではないかと疑っていた。
桜「お・・・・女の子・・・・・?」
一宮隊員「いえ・・・・あいつこそが吸血鬼よ!!!」
一宮隊員がピストルを構えると、黒マントの女性もとい吸血鬼が飛んできた。
吸血鬼「キエエエエエェェェェェェェ!!!!」
桜「っ!?くうっ!!」 パン ドン
吸血鬼が一宮隊員を襲いそうになったので、桜がピストルを早く構え、吸血鬼を撃つ。
吸血鬼「キエッ!!?」
吸血鬼はいきなり右肩を撃たれたため、地面に落ちる。
一宮隊員「月野・・・・・。」
一宮隊員は自分を助けてくれた桜に笑顔を見せる。桜もその笑顔を見て、ほっとした。
桜「くすっ・・・・・。あ!!」
動けない吸血鬼の背後に黒いタキシードの男が現れた。
その男は不気味な笑みを浮かべていた。
一宮隊員「デス・ナイトの一員!?」
黒いタキシード「ふふふふふふ!血の運び屋と呼んでもらおうかい?」
桜「血の運び屋!?」
一宮隊員「まさか・・・・・!!」
血の運び屋「くくくくくくくくく・・・・はっ!!」
血の運び屋はナイフを吸血鬼に投げつける。 ドス
吸血鬼「っ!?・・・・ぬううううううう!!!」
桜「吸血鬼にナイフを投げつけた!?」
ナイフに背中を刺された吸血鬼は急に立ち上がった。
一宮隊員「た・・・・立ち上がった!!?」
血の運び屋「驚いたかい?このナイフには僕が集めた他人の血を仕込んでね。
そのナイフの血を吸血鬼に注入したのさ!」
一宮隊員「あんた・・・・・この吸血鬼もジャンボ・ロイドね!!??」
血の運び屋「さあ・・・・どうだか・・・・?起きろ!!」
吸血鬼「ううううう・・・・キエエエエエエエエエエ!!!!!」
吸血鬼は大声をあげて、気力を取り戻した。
桜「くっ・・・・・・・・!!」
隊員たちは銃を構えた。
吸血鬼「・・・・よくも撃ったな・・・・・・!!特に月野桜!!」
桜「・・・・・っ!!?」
桜は吸血鬼が自分の名前を知ってる事に驚いた。
吸血鬼「お前のような裏切り者ごときぃ・・・・・・・!!!」
血の運び屋「待ちなさいっ!!」
桜に襲い掛かろうとする吸血鬼は、血の運び屋に声で止められる。
血の運び屋「・・・・・・・ここで争ってはまずい。まずは作戦だろう?」
吸血鬼「・・・・・・はい・・・・・・・。」
一宮隊員(・・・・・やはり、あの吸血鬼・・・・・ジャンボ・ロイド!?
それに、この血の運び屋という男が・・・・・マスター?」
血の運び屋「今日のところはここで引き上げよう。」
血の運び屋が隊員たちから離れると、吸血鬼も血の運び屋についてきた。
桜「・・・・・吸血鬼が、血の運び屋という男の後ろについていく・・・・・。」
一宮隊員「間違いないわ・・・・・!あいつは・・・・・・ジャンボ・ロイドよ!」
そして、次の日の朝。光次郎と桜は二人で学園に登校していた。
二人は校舎の前で会話をしていた。
光次郎「・・・・・それで、昨日、何かあった。」
桜「え?」
光次郎「ほら、桜ちゃんはSSPの隊員でしょ?今回はどんな奴が出たの?」
桜「・・・・・・吸血鬼よ。」
光次郎「吸血鬼・・・・・・・?ああ!最近噂の吸血鬼は!!」
桜「そう・・・・・・あの吸血鬼はジャンボ・ロイドだったの・・・・・!
そして、マスターは、血の運び屋という黒いタキシードの男。」
光次郎「デス・ナイトめ・・・・・・・!!今度は何を・・・・・・!!」
桜「清水さんから聞いたけど、あのジャンボ・ロイドは女性の血を集めているらしいわ。
詳しい理由はまだわからないって・・・・・・・。」
光次郎「・・・・・・・・・・・・・。」
光次郎は不安していた。まさか、あのジャンボ・ロイドがいつ桜の血を吸ってしまうかと。
桜「・・・・大丈夫。」
桜は光次郎の手を取る。
光次郎「え?」
桜「それより、早く教室にいかなきゃ!」
光次郎「え・・・・・わわっ!」
桜は光次郎の手を引っ張りながら走っていった。その時の桜は今、笑っていた。
光次郎はあわわ!と焦っていたが、一瞬だけ笑っていた。
まるで、はしゃぐ女の子と内気な男の子が仲良く走っているかのように。
デス・ナイト日本支部アジト
佐野山「ところで、ジェノサイド・シーザー。今回の計画はどうだね?」
ジェノサイド・シーザー「はっ。ブラッド・アサルトがマスターの血の運び屋とともに、
女性の血を集めています。」
ジェノサイド・シーザー「ご苦労。今回の計画には、女性の血が必要だ。
なぜならその血は、ブラッド・アサルトを強化させる重要なエネルギー減だからさ。
シーザー。ブラッド・アサルトと血の運び屋のペアを呼びたまえ。」
ジェノサイド・シーザー「かしこまりました。」
つづく
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