そして、数学、国語へと続き光次郎たちは必死に頑張った。
そして、時間が進み、午前11時のチャイムが鳴った。その時、担任の女性先生がこう言った。
先生「では、ここで今日の授業は終わるわ。そろそろ帰宅の時間よ。起立!れい!」
女性先生の言葉に生徒たちは立ち、れいをした。
光次郎「終わったね。」 桜「うん。もう帰れるって。」 そう、もう今日の学校の授業が終わったので、
ほとんどの生徒たちが帰宅しようと校舎から出た。光次郎、桜、青井の3人もそのために校舎から出る。
青井「・・・・・月野先輩・・・・。」
桜「ん?どうしたの、奈々ちゃん。」
青井「・・・・・さっきは・・・・・ありがとうございました・・・・・。でも、私は・・・本当は・・・・。」
そう言った青井はすぐに黙り込んだ。本当は・・・・。その後の言葉は一体何なのか?
青井が言いたくないその言葉は光次郎と桜を悲しませてしまうというのだろうか?
桜「・・・・青井さん?」 光次郎「・・・・・言いたくないなら言わなくてもいいよ。」
青井「え?何の話よ?」
光次郎「・・・・・君は【本当は・・・・。】と言ってから何も言わなかったんだろう?
まだ言わなくてもいいさ。まだ言わなくても・・・・。僕だって見せたくない事は見せない。
かつてはそう言う事もあったんだ。君が何か隠し事をしているように、僕も・・・・いや、
誰だって隠し事はするんだ。(そして、あかりさんも・・・・。)」
光次郎は少し笑いながら辛くそう言った。かつて、光次郎はSSPに入る前に、
単身でデスナイトと戦っている事をあかりや学園の皆に黙っていた。・・・つもりだった。
あかりもかつてはマリオネットライターである事を光次郎には内緒にした事もあった。
そして、桜も自分がSSPの隊員である事をかつて光次郎に内緒にした事がある。
青井「・・・・・・わかったわよ。じゃあ、まだ言わない事にするわ。」
光次郎「・・・・・うん。その方がいいよ。まだ仲間になったばかりだし。」
青井「・・・・・・別にまだ仲間になったわけじゃない。同じ隊員同士として・・・・・!」
光次郎「それでもいいさ。同じ隊員としてでも・・・・・・。」 桜「くす・・・・・。っ!?」
その時、桜の携帯が鳴りだし、桜はそれを使って電話をする。
桜「こちら、月野です!!!!」
通信隊員の声『東京23地区に怪獣ロボットが現れました!!』
桜「くっ!わかりました・・・・・!光次郎君、奈々ちゃん!!」 桜は電話を切りながら二人に言った。
光次郎「よーし!出撃だな!!」 青井「一緒に戦いましょう!!」
街では、既にギガント・パンチャーが暴れていた。拳でビルを叩き壊してしまう。
ギガント・パンチャー「ガアアァァァァォウ」 そして、ギガントは次のビルを拳骨するように叩き壊した。
そして、別の建物の屋上では、仮面を外しているレゴがギガントにこう叫んだ。
レゴ「・・・・行け!ギガント・パンチャー!間もなく我々もともに戦おう!!」
レゴはそう言うと角の付いた仮面を被った。どうやらギガントはレゴの命令で動いているらしい。
モンス・ロイドにもマスターがいるのだろうか?だとしたらレゴがギガントのマスターかも知れない・・・。
そこに、野沢と清水率いる歩兵部隊がサイレントガンを持って出撃した。
清水「懲りずに現れたわね・・・・・っ!」 野沢「今度こそやっつけてやるわ!!!」
そして、隊員たちは火薬弾の一斉射撃でギガントパンチャーを攻撃した。
ギガント・パンチャー「ガアアァァァァオウ」 攻撃を受けたギガントは地上の隊員たちに目をつけ、
口からロケット弾を発射して彼女たちを襲うが、命中できず一方的に隊員たちは射撃を続ける。
清水「うむっ!ここに留まっては危険だ!!別の方向から攻撃に移る!!」
清水がそう言って走ると、野沢や他の隊員も彼女に続いて走る。そして野沢が空を見上げる。
野沢「っ!あ!マリオネットライターだわ!!」 そう、空からマリオネットライターが飛んできたのだ。
そして、マリオネットライターがモンスロイドの前で着地すると構えをとった。
マリオネットライター「この怪獣もモンスロイドなのね・・・・・!!」
ギガント・パンチャー「ガアアァァァァァァオウ」 そして、両者は近づき、組み合いに入る。
マリオネットライター「・・・・・・っ!」 マリオネットライターはいきなり背負い投げを繰り出した。
ギガント・パンチャー「ガアァァァァオウ」 ズズウゥゥン ギガントは地面に叩きつけられて痛がる。
マリオネット・ライター「ふあぁぁっ!!えぃ!!で!!」 そしてライターはギガントパンチャーに、
馬乗りになり、モンスロイドの顔を殴り続ける。その間に両手のチョップで首を打つ事もあった。
しかし、ギガントパンチャーはそれに耐えながらも、口からのロケット弾で応戦した。
マリオネットライター「きゃっ!!」 ライターは敵のロケット弾を間一髪避けた。
しかし、それでライターがギガントから離れてしまい、ギガントパンチャーは立ち上がってしまう。
ギガント・パンチャー「ガアアアァァァァァァオウ」
そして、ギガントパンチャーはライターに近づく。巨大な拳でマリオネットライターを殴った。
マリオネット・ライター「うあぁぁ!!」 ライターは巨大で強烈なパンチをくらって後ろに扱けるが、
なんとか立ちあがる。そして、向かってくるギガントに左ハイキックでひるませた。
野沢「よしっ!このまま行けば・・・・・!っ!!?」 その時、隊員たちはあるものを見て驚く。
ビルが突然、爆発を起こしたのだ。しかし、ギガントはライターと戦ってビルを壊していない。
清水「ビルが何もせずに爆発した!??一体何が・・・・・!!」
ギガントがいないのに、ビルが爆発した。もしや、ギガント以外に誰かが・・・まさか・・・・。
マリオネット・ライター「フラッシュ・・・・・きゃあぁぁっ!!!」
マリオネットライターがフラッシュブレイカーを繰り出そうとした時に、
背中が突然、爆発してしまう。いや、ギガントではない何者かが砲弾でライターの背中を撃ったのだ。
そう、角の付いたブラックアタッカーたち、イギリス支部出身の特別破壊部隊の仕業であった。
そして、リーダーのレゴがアタッカーたちに指示を出していた。
レゴ「A班は破壊工作!B班はマリオネットライターを攻撃!我々C班はSSPを叩く!!」
ブラックアタッカーたちはレゴの命令に動き、班ごとに分かれていた。
そして、アタッカーたちはそれぞれバスーカやランチャーなどを武装していて、
A班はそれらの武器で次々と建物を爆破し、B班はマリオネットライターを攻撃し続けた。
マリオネット・ライター「うあっ!!あああ・・・!くっ!ど・・・・どこから・・・・・・!!」
そして、レゴ率いるC班が堂々と野沢や清水たちのと前に現れた。
ちなみに彼らはバズーカなどを持たず中型マシンガンを武装していた。
野沢「っ!?この連中が光次郎君たちが言ってた角が付いたブラックアタッカーたち!?」
レゴ「いかにも!我々は元イギリス支部出身の特別破壊部隊だ!!構え!!」
レゴの命令で、アタッカーたちが一斉に構えた。もはや発射準備OKである。
清水「では、街を破壊したりライターを攻撃したのはお前達の仲間の仕業か!!??」
レゴ「その通り、A班とB班が目標を完全破壊するまで、攻撃をやめないだろう・・・・!
そして、俺たちC班は貴様らを全滅させるまで戦いはやめぬぞぉ!!撃てぃ!!!」
そして、レゴを含め、アタッカーたちが一斉射撃で隊員たちを襲う。
「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!」 「く・・・・・っ!!!」 隊員たちはなるべき銃弾にあたらないように、
慌てて動く。しかし、野沢と清水は恐れずに銃を構える。
清水「させない!!!」 バキュン バキュン バキュン バキュン
二人の放った銃弾が少数のアタッカーたちを撃って倒した。
レゴ「なにぃ!!?」 そのため、レゴ部隊の隊列が崩れてしまう。今がチャンスである。
野沢「これで諸君も最後だ!!」 今度は隊員たちが銃器を構える。形勢逆転だ。
レゴ「ちきしょう・・・・・・!!引き上げだ!!後は奴らに任せる!!」
レゴはA班とB班の活躍を希望にかけて、逃げ出した。
清水「くそっ!逃げたか・・・・・!だが、まだ終わらない!!
私たちはビルを破壊している者たちを叩く!!野沢隊員たちはライターを攻撃している者たちを!!」
野沢「了解!!!」 こうして、清水たちと野沢たちで二手に分かれて行動を開始した。
その頃、既に隊員服を着て来ていた光次郎と桜と青井は6分隊支部の司令室にいた。
3人は春日と一緒にスクリーンを見ていた。ギガントと戦っているライターが、
ブタックアタッカーたちに攻撃されている映像であった。
光次郎「畜生・・・・!このままでは・・・・・!!」 桜「あのギガントをどう倒すべきか・・・・・!」
青井「・・・・そうだっ!隊長、昨日言ってた新兵器は・・・・・!!?」
春日「ええ・・・・。フライング・ファイターの事ね・・・・・!」
光次郎「っ!そうです!!あのフライング・ファイターはもう使えますか!?
一刻も早くあか・・・ライターを助けたいんです!!」 光次郎の心であかりを助けたいと思っていた。
春日「・・・・・ええ。そのフライング・ファイターは既にゲットしたわ!」
春日がそう言うと、光次郎たちはついに新兵器が使えると喜びを見せるように笑顔になる。
春日「・・・・地下の発射ベースに行きなさい!月野隊員、案内して!!」
桜「はい!!行きましょう、光次郎君、奈々ちゃん!!」 そう聞いた二人は元気よく敬礼して返事した。
光次郎と青井「了解!!!!」
かくして、3人は地下にあるSSP第6分隊専用のメカ格納庫についた。
そこに、青と緑が混ざっているようなカラーが目立つ大型戦闘機があった。
左右に翼が4つあって、前の部分には少し小さな翼2つ、後の部分には大きな翼が2つあった。
さらに、細そうな大砲が2本あった。コックピットらしいのも二つあり、前後に一つずつある。
光次郎「すっげええぇぇぇ~!!なんてでかい戦闘機なんだ・・・・・!
ランドバーナーと及ばないが、とてつもなく大きいぞ・・・・・!!」
青井「月野先輩・・・・・・。この戦闘機こそが・・・・・・・!!」
桜「そう・・・・・。これが新兵器、フライング・ファイターよ!!!!」
そう、この大型の戦闘機こそが新兵器、フライング・ファイターだ。
SSP第6分隊の新たな兵器で、素晴らしい武器がたくさん隠されているだろう。
光次郎「・・・・・そうだ!!感心してる場合ではない!!
さっそくフライング・ファイターに乗ってマリオネットライターを助けに行かねば!!」
青井「そうだったわ!!でも・・・・・初めてだからどう動かせばいいか・・・・・。」
桜「大丈夫!私がマニュアルで説明するから言うとおりに動けば勝てるわ!
さっそくフライング・ファイターに乗りましょ!!」
光次郎「よ~し!この新メカに初めて乗るのは僕たちだ!!早く発進しよう!!」
こうして、3人はフライング・ファイターに乗り込んだ。桜が前のコックピット。
光次郎と青井が後ろのコックピットである。
桜「フライング・ファイター、出撃!!!」 そして、フライング・ファイターが発進しようと起動した。
フライング・ファイターの下の床?が前へ進むように動いた。
そして、街のアスファルトが前に開いて、その中のカタパルトが階段のようになる。
さらに、フライング・ファイターのブーストが点火し、一気に床がスピードを上げて進む。
そしてカタパルトと接触したフライング・ファイターはそろそろ飛ぼうと、浮かび上がる。
カタパルトを越えて、ついにフライング・フライヤーは空へ飛び上がった。
光次郎「やったああぁ!!ついにフライング・ファイターを扱う時が来たぁ!!!」
青井「うん!まずは現場へ向かいましょ!!」
桜「それでは、フライング・ファイター、東京23地区へ直行します!!」
こうして、フライング・ファイターは戦場へ向かおうと風よりも速く飛んだ。
つづく
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