ここは、ベスたちグラブリン族の村である。
いかにも原住民らしい家がいっぱい建てられ、子供たちは楽しく遊び、
大人たちは仲良く話をしていた。
チャック「この・・・・バカ!!!!」
一つの家からチャックの声が響いた。そこはチャックの家であった。
部屋も原住民らしい。ここには、チャック、ベス、他にもスコットやニラまでもがいた。
チャック「全く!これだからお前って奴は!」
ベス「でも、この村は父さんが守って死んだんだ!だから・・・今度は俺は!!」
チャック「かと言って、相手が全部奴らの手先なわけねーだろ!」
ベス「でも!!」
スコット「黙れ。」
ベスがしゃべってる途中にスコットが声で止める。
ベス「・・・・・だって・・・俺の父さんは・・・・・・・。」
スコット「前にも思っているが、お前はあの日から心が折られている。」
ベス「お・・・・折れてなんかいない!俺はこの村を守るために!」
スコット「では、なぜ関係のない者に手を出した。もっと目を鍛えるんだな。」
ニラ「その通りやで、ベスはん。もうこれくらいに・・・・・。」
ベス「・・・・・お前たちにわかるもんか!!!!」
ベスは怒って叫んだ。それから家から出た。
チャック「おい!ベス!!」
スコット「やめとけ。少しは頭冷やしたほうがいい。」
ベスは泣きながら森の中を走った。
ベス「う・・・・ぐすっ・・・・・・。父さん・・・・・!」
一方、バンジョーたちはこの山を歩いていた。
バンジョー「それにしても平和な山だなぁ。」
カズーイ「でも、あのグラブリン族・・・・手ごわそうね・・・・!」
ボトルズ「それも・・・気になるのはティッカー族。彼らはうわさによれば、
自分の気に入った物を奪う恐ろしいシロアリの集団です。
バンジョー「・・・許せないな・・・・!」
カズーイ「まさか、ティッカー族ってグランティの!?」
ボトルズ「いえ、グランティとのつながりはないそうです。」
カズーイ「とにかく、グランティの基地を探しましょ!バンジョーの妹を救うべく!」
バンジョー「うん。・・・あ!」
3人の前に巣箱に目が生えたような生物がいた。
巣箱の生物「あ?なんだてめぇら。」
カズーイ「そういうあんたこそ誰よ?」
バンジョー「む!?この匂いは?」
バンジョーは匂いをかいた。
バンジョー「これは・・・ハチミツの匂い!!」
バンジョーの目にハチミツが浮かび上がってきた。そして、涎もたれてきた。
バンジョーはよっぽろハチミツが好きだっただろう。
ボトルズ「あ!知ってます!この生物!!」
カズーイ「え?どんな生物なの、この巣箱。」
ボトルズ「あれは・・・・ミツバチ巣箱のビーボックスです。彼のハチミツは、
世界一おいしいと思われます。」
バンジョー「せ、世界一おいしいだって!!!???」
ビーボックス「・・・・って。お前らも俺のハチミツをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!???????」
ビーボックスは慌てた。
バンジョー「あのぉビーボックスさん。ちょっと・・・・・。」
バンジョーはビーボックスに近づいた。ビーボックスは怒鳴った。
ビーボックス「あっちいけ!!ハチミツに手を出すな!!!」
バンジョー「でも、僕はハチミツ大好きなんだ。」
ビーボックス「でも俺のは食べんなぁ!!」
バンジョー「いや、食べる!!」
カズーイ「はあ、バンジョーは相変わらずハチミツに目がないわ・・・・・。」
バンジョー「ハチミツ食べてもいいかい?」
ビーボックス「駄目だ。」
バンジョー「じゃあ、力ずくでいくよ!」
ビーボックス「上等だ!!俺は喧嘩に強ぇ男だ!!」
ビーボックスはバンジョーめがけて飛んだ。しかし・・・・。
バンジョー「ふん!!」
バンジョーは一発ビーボックスにパンチをお見舞いした。
ビーボックス「あわぴゅー!!」
バンジョーは倒れたビーボックスの口からミツバチを取り出した。
バンジョー「なんて綺麗な色なんだ。」
バンジョーはビーボックスのミツバチを食べた。
バンジョー「お、おいしいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃwwwwwwwww」
カズーイ「でも、本当に大丈夫だったかしらねぇ。」
バンジョー「ごめん。一度は食べてみたかったもので。」
ビーボックス「わああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――!!!!!!!!!」
ビーボックスは早くも起き上がった。
バンジョー「わっ!もう起きたのか!?」
ビーボックス「てめーら覚えとれ!!俺のハチミツを食べた罪は重ぇぞ~!!!!」
ビーボックスはそう言って逃げていった。
バンジョー「・・・・・・・・・・。」
ボトルズ「・・・・グランティ基地を探しましょう。」
一方、森の中で、ベスは木の側で座りながら泣いていた。
ベス「うっ・・・・父さん・・・・俺・・・・・ぐす・・・どうすればいいんだ・・・・ひぐ・・・・・。
父さんが死んで弟も死んだ・・・・母も死んで俺・・・・ひとりぼっちなんだ・・・・・・・!
父さん・・・・・・・。」
5年前・・・・・これは、ベスの過去の出来事であった。
ベスは9歳。そして、彼の家には料理をしている優しそうなお母さん。
一緒に遊んでいる4歳の弟もいた。
つづく
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