日下部「では、我々も明日までは休憩するワケですね。」
叶野「うむ。基地へ帰って、隊長に報告だ。」
隊員たち「了解!!!!」
こうして、隊員たちは作業現場から離れて、基地へ戻ろうと歩く。
灰間(あの魔獣・・・。確かロボットだよな?まさか、
今でも動こうとしてるんじゃねーのか?けど、
あのロボットから意識を感じない。明日が心配だぜ・・・。)
夜になった。既に灰間と日下部は帰宅しているため、
BAR基地の司令室では、
大神、叶野、上川、緒川のの4人だけになった。
上川「あの岩山の中から発掘されたロボットは、
一体どのような物でしょうかね?」
大神「そのための、明日は調査するとちゃうんかぃ?
それにしても、岩山の中に眠っていたロボット・・・。
何故、あのようになっているのかは、謎じゃけ。」
叶野「大昔の時代で宇宙人が忘れた物でしょうか。
それとも、古代人が造った機械人形か・・・・。」
大神「その二つのどれかが当たりそうじゃな。緒川。どう思う?」
緒川「はっ。写真で見てもらった限りについてですが、
とても古そうな感じがしますね。後は、
詳しく調べて見ないとわかりません。ですが、
あのロボットは、見た事のない機械で我々人類の科学では、
造れないような物なのは、確かです。」
大神「ふむ。もし、あのロボットが破壊兵器であったら・・・・。
あの魔族共が、ロボットを狙う確率が高い。上川!」
上川「は、はい・・・?」
大神「明日はお前だけ特別に休暇を与えるので、
これから4時間だけ、
あのロボットが眠っている地点を警備してくれんか?」
上川「ええぇぇ!!?ぼ、僕だけだけですか!??」
上川は一人だけでロボットの見張りを任されたと思って、
不安そうになる。
大神「もちろん一人だけではあらへん。
数人の警備員も協力させる。
魔族がロボットを狙っている可能性もあるき。だから、
そうならないように、見張らせようと思う。」
叶野「そうだな。俺はこれから、
別の件も担当しなければならないし。
ここは、お前が活躍すべきだと思うな。それに、
もし、本当に魔族が来て、奴らを迎撃する者がいなければ、
大変な事になるかも知れないかもな・・・。」
上川「そ、それはそうかも知れないですけど・・・。」
大神「頑張ってくれや。それなりの褒美も取らせるがな。」
大神が微笑んで言うと、上川がしょうがなそうに言う。
上川「はぁ・・・。わかりました。がんばってみます。」
大神「頼んだど。しっかり警戒してくれよ。」
かくして、上川は数人の防衛隊員と一緒に、
夜の岩山に来て、ロボットが眠っているところへ歩いて近づく。
上川「それにしても、本当に魔族たちが来るのかなァ・・・。
もし、そうだったら、しっかり守らないと・・・!」
防衛隊員A「そうですね。あのロボットの正体がわからないままで、
もしも、恐ろしい破壊兵器であったら・・・。それこそ大変です!」
上川「そうだね・・・っ!でも、魔族って、
結構強いし、僕らだけで対処できるだろうか・・・。」
防衛隊員B「むっ!?上川隊員!!あれをご覧ください!!!」
上川「え・・・・?あっ!!は、灰間君!!?」
上川たちの前には、あの灰間がいた。あのロボットの前にいる。
上川は一人で、走って灰間に近づく。今の灰間は、
パジャマに近いくらいの衣装であった。
上川「灰間くううううぅぅぅぅん!!!」
灰間「ん?上川さん・・・!?」
灰間は上川の方に気づいて、驚く。
上川「何やってるの?こんなところで・・・?君は確か、
帰宅して就寝していたハズなんだけど・・・・。」
灰間「悪いね。俺、どうしてやらねーと思ってな。」
上川「何を・・・・?」
灰間「俺、感じるんだよ。このロボットはよ、
古代で造られたもんじゃねーかって。そう思うと、
このロボットの事を調べれば、親父の手掛かりが見つかると思う。」
上川「灰間君の父って考古学者だからね・・・・。」
灰間「そうさ。勝手な妄想かも知れねーけど・・・。親父は、
俺たちの知らない間に、
このロボットと関わりを持ったのかも知れない。
それに、魔獣である可能性も高そうですよ。」
上川「ろ、ロボットが魔獣・・・・?そんな馬鹿な・・・。」
灰間「俺にはわかる。とにかく、調べたいけど、良いですよね?」
上川「うん。僕らは見張りに来ただけだから。でも、
勝手に壊したりしないでよね。貴重な物だからね。」
灰間「はい・・・・。」
つづく
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