灰間「けど、俺はこの目でハッキリと見ました。あの目は、
まるで嘲笑っているように、人々を見ていました。」
叶野「それは、本当の話とでも良いたいのか?」
上川「何だかわからないけど、その奇妙な目が、
本当にいたなら、きっと魔族の仕業かもね。
僕的にはいて欲しくないけどね・・・。」
灰間「・・・・そうですか。じゃあ、もう良いです。」
灰間は隊員たちから少しだけ離れる。
灰間(やはり、皆も見ていねーようだな。となると、
俺自身が、あのふざけた目の野郎を探すしかねェか。)
灰間はバルターボで街中を走っていた。
まるで、あの奇怪な目を探しているかのように。
灰間(魔族め。あのふざけた目を使って、何を企んでやがる?)
その時、灰間のペンダントが突然、光り出した。
灰間「むっ!?この光は・・・。まさか!」
灰間は青空の方を見る。そこに、またもあの謎の目が。
謎の目「ウィキキキキキキキキキキキキ・・・・・・」
灰間「見つけたぜ・・・・っ!」
灰間はバルターボから降りて、謎の目に近づく。
謎の目「ウィキキキキキキキキキ・・・」
謎の目はまたも街の住人たちを監視していた。
特に悪行に走る人間や負の行動をする人間などを。
灰間「人々は空に目が浮かんでいる事に気づいてない!
ならば、銃弾1発で粉々にするまでよ!!」
灰間はバルガンを謎の目に向ける。その時。
謎の目「ウィキキキキキッ」 謎の目が突然、灰間に向けた。
灰間「うっ!?」 灰間は謎の目に自身を見られて、驚く。
その驚きと共に走りを止める。
そして、謎の目がまたも急に消えた。
灰間「っ!!くっそ・・・!気づかれたか・・・。」
そして、夕日。灰間は自宅に帰った。
灰間「ただいま。」 美由紀「お帰りなさい。翔。」
灰間は2階にある自分の部屋で、宿題をしていた。
灰間「・・・・はぁ。全然進めねェ・・・。
頭ん中には、あのふざけた目だけが浮かんじまう・・・!
あの目は、
一体、何がしてーんだ?何か使命でもあんのか?
俺だけに見えて、他人には全く見えない。きっと、
俺がウルトラマンだから見えるのか。
もしかして、俺を惑わそうと!?それとも・・・・。」
灰間は謎の目について呟き続けていた。
その時、謎の奇怪な声が。
謎の奇怪な声『知リタイカ・・・?俺ノ企ミヲ・・・・。』
灰間「っ!?だ、誰だ!!?・・・あっ!!!」
灰間は後ろへ向く。そこに、あの謎の目があった。
灰間「て、てめェ・・・・!!」
謎の目『俺ハ魔星ニ存在セリ魔ノ眼ヲ持ツ種族ノ、
一人、ガンQ!コノ地球人ヲ監視セリ者ダ・・・。』
灰間「地球人たちを見続けて、どうしようってんだ!?」
ガンQ『キキキキキ・・・!俺ハヨ、コノ星ノ人間共ノ、
負ノ感情ニ興味ヲ持ッテンダヨ。ソノ負ニ溺レル、
人間ヲ見ルト、俺様ハ頗ル幸セヲ感ジルンダヨ・・・!』
灰間「要するに、不幸な人間を馬鹿にするかのように、
笑うのが趣味ってんだろ?ふざけんじゃねーよ!!!」
灰間はペンダントを持ち上げる。
ガンQ『良イノカ?ティアーズニ変身シテ・・・!
ココデモシ、母親ニ見ラレタラ、ドウシヨッカネェ?』
灰間「く・・・っ!」 灰間はペンダントから手を離す。
ガンQ『ソウソウ。コノ家ニ来ル前、
オ前ト一緒ニイタ女・・・。
確カ、野口ッツッタナ?アノ女、料理ガ得意ダッタガ、
何故カ今日ハ大失敗シテ、
親ニ叱ラレタヨ。アレハ大笑イダッタヨ。
ソレニ、シャワーヲ浴ビテル姿ハ、トテモエロカッタゼw
パジャマ姿モトテモ可愛ラシクテ、嬲リタクナルワィ!』
灰間「いい加減に黙れ!!この眼球野郎!!!」
灰間はガンQの目に殴りかかる。
その時、美由紀が入ってくる。
美由紀「翔。ご飯ができたわよ。」
灰間「うっ!?か、母さん・・・。あっ!!」
その時、ガンQの目が突然、消えた事に驚く。そして、
ガンQの声が突然、灰間の耳に聞こえて来る。
ガンQの声『灰間翔。イヤ、ウルトラマンティアーズ。
イツカハ必ズ、貴様ノ不幸モ見テ笑ッテヤルカラナァ・・・。
ウィキキキキキキキキキキキキキキ・・・・・!!』
灰間「ガンQ・・・・!!」
美由紀「え?」 ガンQの声は美由紀には聞こえなかった。
そして、次の日。大鳥学園の灰間たちのクラスでは。
つづく
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