プププビレッジ特捜隊とは、フームとブンの姉弟、そして、その仲間たちで構成されている、
非公式秘密組織で、プププビレッジに起きるあらゆる事件を秘密裏に解決するのが、
主な目的であった。ビレッジの近くの丘にある小さな小屋がその部隊の拠点である。
プププビレッジ特捜隊基地
フーム「そろったわね?ブン、イロー、ハニー、ヘッホ、ロロロ、ラララ。」
ブン「おう!」
イロー、ハニー、ヘッホ「そろった!」
ロロロ&ラララ「この通り全員集合です。」
イロー「ところで、また何か事件ですか?」
ハニー「まさか、またデデデが!?」
フーム「そうよ。たぶん。」
ヘッホ「でも、なんでもかんでもDDDが事件を起こすんじゃないんだろ?
ときどき宇宙人も出てきた事もあるんだぜ。とどめはメタナイト卿がやったけど・・・・。」
ブン「いや、今回もデデデが悪さするな。」
フーム「まず、私たちの家族も住んでいるデデデ城で調査する必要があるわ。」
ロロロ「そうだね。最近、デデデはホーリーナイトメア社の魔獣を買っているからね。」
ラララ「それで、DDDの活動はさらに上昇しているってわけね。」
フーム「そうよ。とりあえず、私とブンはDDDの活動を探りに来るわ。
ロロロたちはここで、待機ね。」
ロロロたち「はい。」
フームとブンはプププビレッジを歩いていた。デデデ城へ向かうために。
ボルン「おお。フーム様、どちらへいらっしゃいますかな。」
警官のボルンがフームに話しかける。
フーム「デデデ城へ戻るのよ。」
ボルン「おお。その城にはあなた方姉弟の家でもありましょうに。では、お疲れ様でした。」
ブン「別にお疲れでもないけど。ちょっとデデデが何かまた良からぬ事をしないか見に来るんだよ。」
カワサキ「デデデ陛下がまた何かするだって?」
料理人の青年、カサワキが話を聞いて来た。
ブン「なーんだ。カワサキか。」
カワサキ「陛下はホーリーナイトメア社と契約してからすっかり魔獣で遊んでるからなぁ。」
フーム「と、いうよりももっと酷い遊びをしているわ!」
カワサキ「まあまあ。そうだ、気分転換にオレに店によってかないかい?
料金まけるから。」
ブン「悪いけど今はそんな暇じゃない。」
フーム「ごめんね。今、忙しいの。じゃ。」
姉弟はデデデ城へ向かった。
カワサキ「はあ・・・・・。客が来ると思ったのに・・・・。」
フームたちはデデデ城に入って、その廊下を歩いていた。
ブン「見えたぜ。デデデが最近、造った魔獣ダウンロード・ルームの扉が。」
フーム「大きなドアが目印ね。バレバレよ。」
ブン「でも、正面でかかっちゃ駄目だ。」
フーム「そうね。扉の側からこっそり聞きましょ。」
魔獣ダウンロードルーム
この部屋の中央に大きな機械がある。これは、魔獣を召喚する事ができるデリバリー・システムだ。
そして、その機械の後の場所に天井から大きなテレビが。
その前に青い髪の赤い衣装の男、デデデと、紫髪の白衣の男、エスカルゴンがいた。
大きなテレビにサングラスの男、カスタマー・サービスが映っていた。
カスタマー・サービス「これはこれは陛下。何か御用で?」
デデデ「何か御用ではないぞい!!今までわしが買った魔獣はどんな性能ぞい!!」
カスタマー・サービス「はて?我がホーリーナイトメア社の魔獣は、
全てすばらしい魔力を持つ最強の人型アンドロイドですが、何か?」
エスカルゴン「どこが最強でゲスか!?それらの性能の実験のために、
とある研究所を襲撃させてみましたが、一人破壊されたでゲス!!」
カスタマー・サービス「いくら最強といえども必ず敗れる事もあります。
ところで、カービィという伝説の怪人をご存知で?」
デデデ「ふん!そんな事、知る気はないぞい!む?そういえば、エスカルゴン。
お前、全魔獣に襲撃させたか?」
エスカルゴン「全・・・?ああ!一人忘れたでゲス!!」
デデデ「ふっざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ゴォォォォォォォォン
デデデはハンマーでエスカルゴンに頭を思いっきり叩いた。
エスカルゴン「いててててて・・・・!!」
エスカルゴンは物凄い痛みで泣きそうになった。
デデデ「ところで、その忘れた一人とは?」
エスカルゴン「・・・さよう、オクタコンでないかと・・・・。」
カスタマー・サービス「オクタコン!!これは宇宙蛸の性能を持ったもっとも強い魔獣では。」
デデデ「うーむ・・・・・。オクタコンかぞい・・・・。では、どのように強いか確かめよう・・・。」
エスカルゴン「オクタコン!出てくるでゲス!!」
エスカルゴの叫びに頭から数本の触手が出てきている人間、
いや、魔獣オクタコンが現れた。
オクタコン「グルルルルォオオオオオオオ!!」
デデデ「うむ。こいつの実験相手は、一番弱そうな魔獣を選ぶぞい!」
オクタコンの前に、鼠色の服を着て白い髪の魔獣が現れた。
魔獣「グガアアッ」
オクタコン「ウウウウウウウッ!陛下、この魔獣は一体?」
デデデ「この魔獣はお前の性能を試すために犠牲になってもらうぞい!
さあ、お前の力、わしらに見せるぞい!」
オクタコン「おまかせください!陛下!ウガアアアアアア!!」
魔獣「ガアアゴゥッ」
オクタコンと他の魔獣が激突を始め、組み合った。
オクタコン「グオォォラアアアアアア!!」
オクタコンは勢いよく魔獣を投げた。
魔獣「ガアアッ」
魔獣は勢いで床に叩きつけられたため、うまく立てない。
オクタコン「オラララララララ!!これでもくらえぃ!!」
オクタコンは頭の触手を四本伸ばし、魔獣の手足を縛りつけた。
魔獣「グガアッ!ガアゴゥッ」
オクタコン「グゥゥゥゥゥアアアアア!」 ビィィィィィィィィ
オクタコンは口から赤い巨大なレーザーを放射した。
魔獣「・・・・・・・!・・・・・・・・・・・!!」
魔獣はレーザーを浴びたため、灰になってしまい、倒れた。
エスカルゴン「す・・・すごいでゲス・・・・!」
デデデ「敵の動きを封じて光線で焼き殺す。それがオクタコンの力か・・・・!」
カスタマー・サービス「さよう。なお、オクタコンはヤギが好物で、見かけたとたんに食べます。では。」
テレビに映っていたカスタマーの画面は消えた。
デデデ「では、オクタコンよ。さっそくレン村長の牧場に向かうぞい!」
エスカルゴン「そこにお前の大好きなヤギがわんさかいるでゲス!!」
オクタコン「ありがたき幸せ・・・・・ギャアアアァァァオオオオア!!!」
この部屋の外から聞いたフームとブンは・・・・・・・。
ブン「大変だ!姉ちゃん!!」
フーム「うん!レン村長に知らせないと!!」
一方、とある森では、一人のピンクの髪の少年が眠っていた。
少年は赤いジャンバーらしき服を着て、そのチャックの間に見えるのは、
オレンジ色の服にその胸元に緑色の四角い絵柄に「K・B」の文字が描かれているのが見える。
ピンク髪の少年はたった今、目を開け、立ち上がった。
ピンク髪の少年「う・・うう・・・・ここは?」
ピンク髪の少年は何も知らずにただ、歩いていた。
ピンク髪の少年「ここはどこなんだ?僕は一体、何をしたんだ?」
つづく
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