テル「雪玉だと!?そんな物を受けて怪我をするワケが・・・!」
	
	確かに、雪合戦で雪玉を受けても痛みは感じないかも知れない。
	
	だが、プルレスはそれを受けて、まるで激痛に襲われたかのように、
	
	倒れたのだ。そう。今の雪玉は何かが違うのだ。
	
	アシナガ「もしかして、雪玉に何か仕込んだのでは・・・!?」
	
	ボトルズ「いえ。雪玉は投げる者によって威力が違う事もあります。
	
	例えば、屈強した力を全開にして雪玉を投げれば、
	
	その雪玉が弾丸のように万物を砕けるようになると聞きます。」
	
	その時、別の雪玉がまた近づいて来た。今度はボトルズに迫る。
	
	ボトルズ「・・・・っ!?」 マンボ「マジックバーリヤ!!!」
	
	マンボはボトルズの前に立ち、マジックバーリヤを発動。
	
	雪玉は魔法の壁にあたり、砕け散る。マンボはボトルズを守った。
	
	ボトルズ「あ、ありがとうございます・・・。」
	
	マンボ「もう良い。投げた奴。姿、見せろ。」
	
	マンボがそう言うと、一同の前に謎の怪物が現れた。
	
	謎の怪物「はっはっはっはっはっはっは・・・・!!」
	
	笑っている怪物の姿は、とても白かった。顔や両腕はあるが、
	
	足は一切ない。体の色は雪のように白い。頭には、
	
	赤いバッテンの付いた黒いハット。この者は人間ではない。
	
	アシナガ「何でェ!!てめーは!!」
	
	白い怪物「俺の名はサー・スラッシュ。雪だるま族の一種さ。」
	
	ミル「何故、プルレス君を襲ったの!?」
	
	サー・スラッシュ「それは俺様がお前らの敵だからさ。何故なら、
	
	俺はこの山を仕切っている、
	
	グランティ第12番特殊部隊の一人だからな。」
	
	テル「グランティ第12番特殊部隊だと!!?」
	
	ボトルズ「やはり、この山にもグランティの魔の手が・・・・!」
	
	サー・スラッシュ「お前らにはプレゼント工場には行かせねェ。
	
	その工場は俺たちの拠点だからな。簡単には壊させんぞ。」
	
	アシナガ「何!?プレゼント工場がお前らの拠点だと!?」
	
	ボトルズ「そこで何をやっているのです!!?」
	
	サー・スラッシュ「そいつは言えない。
	
	お前たちはここでくたばりな!」
	
	サー・スラッシュはそう言うと、自分の身体を両腕で触れる。
	
	そして、その一部を取りだし、雪玉に変えた。
	
	ボトルズ「雪だるま族の身体は雪そのものです。ですから、
	
	自分の身体の雪を一部取り出して、雪玉にする事が可能です!!」
	
	サー・スラッシュ「はははは・・・!はあああぁぁぁ!!!」
	
	サー・スラッシュは雪玉を思い切り投げる。
	
	マンボ「マジックソード!!!」
	
	マンボはマジックソードでその雪玉を斬り、サー・スラッシュに近づく。
	
	マンボ「ぬううううぅぅぅぅぅん!!!」
	
	マンボはさっそく魔法の剣でサー・スラッシュを斬る。
	
	サー・スラッシュ「ぐぉ!?でやああぁぁぁ!!」
	
	サー・スラッシュは斬られて痛がるが、すぐにパンチで反撃した。
	
	マンボ「うわ!!?」 マンボは殴られて、倒れる。
	
	サー・スラッシュ「ふふふ・・・。痛いではないか。まあ、
	
	俺の身体は雪だから、すぐに治るがなァ。」
	
	サー・スラッシュの斬られた部分はすぐに治る。回復能力も持っている。
	
	マンボ「く・・・っ!?はあああああぁぁぁぁぁ!!!」
	
	マンボは再び魔法の剣を振るい、
	
	サー・スラッシュの首を切断する。だが。
	
	サー・スラッシュ「うあああぁぁぁぁ・・・・!!?何てな。」
	
	サー・スラッシュの斬られた首がすぐに胴体とくっつき、
	
	元通りになってしまう。
	
	マンボ「おのれ・・・!!マジックショット!!!」
	
	マンボはサー・スラッシュから離れ、マジックショットを連射する。
	
	サー・スラッシュは複数の魔法の弾を受けているが、
	
	何故か通じないらしい。
	
	サー・スラッシュ「ふん。飛び道具と言うのは・・・。こうするんだよ!!」
	
	サー・スラッシュは一つの雪玉をマンボに投げつける。
	
	マンボ「ぐあ!!?」 マンボは敵の雪玉を受けて、倒れそうになる。
	
	サー・スラッシュ「そら!!どんどん行くぞ!!」
	
	サー・スラッシュは二つの雪玉を持ち、その二つを投げつける。
	
	マンボ「うっ!?どわあぁぁ!!」 
	
	マンボは二つの雪玉を受けて倒れる。
	
	ボトルズ「マンボさん!!」
	
	テル「ミル!!!」 ミル「ええ!!」
	
	テルとミルは走り、サー・スラッシュに迫る。
	
	テル「とう!!!」 ミル「えええぇぇぇい!!!」
	
	テルは光のエネルギーを包んだ拳でサー・スラッシュを殴る。
	
	サー・スラッシュ「うっ!!?」
	
	さらに、ミルはエネルギーの塊でそのサー・スラッシュを包む。
	
	サー・スラッシュ「ぐああああああぁぁぁぁぁ!!!?」
	
	アシナガ「良いぞ!!少しだけ押したように見えるぜ!!」
	
	サー・スラッシュ「ぐ・・・っ!!はっ!!てや!!」
	
	サー・スラッシュはテルとミルをそれぞれ殴り飛ばす。
	
	テル「ぐっ!?」 ミル「くあ!?」
	
	サー・スラッシュ「お前たちの放つエネルギーには、
	
	物凄い熱が含まれた・・・・!熱は俺の弱点なのだ・・・!!」
	
	テル「ならば、その熱を・・・!!」 ミル「もう一度受けなさい!!」
	
	そして、テルとミルが一気にサー・スラッシュに迫る。
	
	テルとミル「ストレンジナックル!!!!!」
	
	つづく
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