バンジョー「だ、誰だ!?お前は・・・!」
ワーウルフに似た者「俺の名は・・・ワーウルフのワーラ。
グランティ幹部の一人にして、第8特命隊の隊長だ。」
ユミ「特命隊!!?」 ユミは特命隊と聞いて驚く。
カズーイ「特命隊って何なの!?」
ミクス「グランティにはいくつもの部隊があります。
その中で最も恐ろしく強い戦力を持っているのが、
特命隊なんです・・・・!」
ワーラ「クククク・・・!よくわかっているなァ。
我ら特命隊はグランティのいかなる任務をクリアし、
多くの邪魔者どもを葬り去った。全ては、
偉大なるグランチルダ様のためになァ・・・!!」
バンジョー「そのために、谷の主を目覚めさせるのか!?」
ワーラ「その通り。谷の主の力は、
グランチルダ様がお喜びになるもの・・・。
グランチルダ様はそれを望み、私に命令したのだ!」
カズーイ「そんな事はさせないわ!!」
ユミ「今すぐ阻止してみせる!!」
カズーイとユミはワーラを倒そうと、接近する。だが。
ワーラ「ワオオオオオオオォォォォォォォォン!!!!!!」
ワーラは大きな声で吠え始めた。その時、
敵の大きく開いた口より、巨大な音波が出る。
バンジョーたち「わああああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
4人はその音波に押されるように、飛ばされる。
ワーラ「ワオン!!!」 そして、ワーラはジャンプする。
その瞬間に姿が消えてしまう。しかし、飛ばされた4人の前に、
ワーラが姿を表す。ワーラは瞬間移動を発動したのだ。
カズーイ「い、いきなり姿を・・・!?」
ワーラ「ワオオオォォォォォン!!!」
そして、ワーラは右手でパンチして、4人を一気に殴り飛ばした。
バンジョーたち「うわっ!!!!」
4人は谷の岩壁に叩きつけられる。
バンジョー、ユミ、ミクスは地面に落ちて、ゆっくり立とうとする。
カズーイ「くぅ・・・。これが、特命隊の力・・・・!?」
ミクス「・・・・っ!!ん?ひっ!!?」
ミクスは辺りを見て、恐怖を感じる。4人の周りには、
巨大サイやグレースルの死体が多くあった。
ブライア「ウェヘヘヘヘ!!これも、
全てワーラ様の手下がやったのよ。」
バンジョー「む!?」
4人は前にワーラとブライアが現れた事に気づく。
ワーラ「聞こえるか?多くの悲鳴が。悲鳴が大きければ、
大きくなる程、谷の主は目覚めやすくなるのさ・・・・。」
遠い谷から様々な悲鳴が多く聞こえて来る。
ユミ「不味いわね。悲鳴が大きくなると、
谷の主が五月蠅がって怒りそうだわ・・・・!」
ワーラ「その通り。我が僕の狼は数千もいる。
その多くの部下がこの谷の住人を狩り続けるだろう。
それによる悲鳴が大きくなる程に主は目覚めやすくなる・・・!!
ブライアよ!!ブレンティや熊と鳥を足止めしろ!!
俺は谷の主を覚醒させる作業にかかる・・・・!!ワォン!!」
ワーラはジャンプして、遠い方へ跳んだ。
バンジョー「あっ!!待て!!」 カズーイ「逃がすか!!!」
カズーイは空を飛び、ワーラを追う。
ブライア「おーっと!お前らの相手は俺だ!
ウェヘヘヘ・・・!!」
ミクス「あのフクロウさんたちを守りたい・・・。だから!」
ユミ「あんたをぶっ倒して、谷の主の覚醒を阻止する!!」
ブライア「やってみろやァ!!ウェヘヘヘヘヘヘ!!!!」
ブライアは6つの目から黄色いレーザーを発射した。
ユミ「6つのレーザーを発射した!?」
ミクス「くっ!!えい!!」
ミクスは両手を前に出し、空気の壁で6つのレーザーを消した。
ブライア「ぬっ!?」 ユミ「サンキュー!ミクス!!」
ユミは飛び出し、猛スピードでブライアに近づく。
ユミ「はあああぁぁぁっ!!!」 ブライア「ぐぉ!?」
ユミは手刀でブライアの胸を斬る。だが、敵はそれに耐える。
ブライア「ウェヘヘヘヘヘヘヘ!!!」
ブライアはパンチでユミの顔を殴る。
ユミ「ぅは!?せええぇぇぇぇい!!!」
ユミはすぐに回し蹴りでブライアを切り裂く。
ブライア「うあああぁぁぁぁ・・・・・!!」
ブライアはユミの反撃を受けて、さがる。
ミクス「ユミさん!!頑張って!!!」 ユミ「とどめよ!!」
ユミはブライアに近づくが、
敵は6つの目からレーザーを発射しようとした。
ブライア「・・・・っ!!させぬわァ!!!」
ブライアは6つだけではなく、多くのレーザーを連射した。
ユミ「うわっ!!!」 ミクス「きゃ・・・っ!!」
ミクスとユミは慌てて無数のレーザーを避けた。
ユミ「連射だなんて聞いてないわよ・・・!」
ミクス「空気の壁でも無数の攻撃じゃ防げない・・・!」
その頃、ワーラは谷の下部に来ていた。その近くには、
グレースルか巨大サイ族の悲鳴が少しだけ聞こえていく。
ワーラ「クククク・・・!聞こえるか?主よ・・・。」
ワーラの目線には、とてつもなく巨大な穴があった。
その穴はとても黒く、何も見えなかった。その穴に、
谷の主が眠っていると言うのか。
その穴から何やら不気味な声が。これが谷の主の声か。
不気味な声「グルルルルルルルルルルル・・・・・・」
ワーラ「さァ・・・!早く目覚めよ!!!ん?」
その時、ワーラは上の方を見る。そこから。
バンジョーとカズーイ「くちばしバスター!!!!!!」
くちばしバスターでバンジョーとカズーイが攻めてきた。
ワーラ「ワオオォォォォン!!!」
ワーラはすぐに違う方に跳んで、避けた。それにより、
カズーイの嘴が地面に当たり、その地面が砕けて抉れた。
バンジョー「もう少しだったのに・・・・!!」
バンジョーはワーラの前に着地する。
ワーラ「むぅ・・・。ここまで来るとは・・・!」
カズーイ「あんたの好きにはさせないわよ!!バンジョー!!」
バンジョー「うん!!おおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
バンジョーはワーラに向かって走る。その時、
ワーラが人間のように立ち上がる。
つづく
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