ホンタ「そ、そんな事をしちゃ駄目だ!!!」
ホーコ「あんたたち・・・死ぬ気!?」
ホンタとホーコは怯えそうに言うが、ブライアは余裕そうに言う。
ブライア「死ぬゥ?とんでもねェな。俺たちゃよ。
谷の主を操って我が物にしようと思ってんだよ。」
ホック「む、無理だ!!主は恐ろしく巨大で強い!!
簡単に操れるワケがない!!!」
プルレス「谷の主は・・・そんなに強い奴なの!?」
ホック「うん・・・。怒れば誰の手にも負えない。
自分の気が済むまでに、多くの命を奪い続けるんだ。」
ミクス「じゃあ、その主が起きてしまったら・・・!」
ミクスは谷の主が起きたらどうなるか不安する。
そんな彼女の質問に、ブライアは邪悪な笑みで答える。
ブライア「死ぬだろうなァ。お前らが。
だが。俺たちは死なねェ。何故なら、主は俺らが操るんだからな。
それには、主を起こる必要がある!そのためには・・・・。」
ブライアがそう語るその時、外から多くの叫び声が響く。
フクロウたちの声「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「助けてええぇぇぇぇ!!!」 「えええぇぇぇぇぇん!!!」
ホック「こ、これは・・・・!?」
ホックたちは多くの悲鳴に驚き、ブライアは喜びを感じる。
ブライア「ぬふふふ・・・!ワーラの手下が、
他のフクロウどもを襲いかかり、
彼奴らがそれに恐怖し泣き喚いているな。」
プルレス「彼らが何をした!?何で、彼らを襲うんだ!!!
それにワーラって一体何なんだ!!?」
プルレスが強気でそう言う。そして、ワーラとは一体。
ブライア「ククク。ワーラ様もまた、グランティの幹部で、
この狼どもを操っている。俺はエスメラルダ様の手下だ。
俺はエスメラルダ様の命を受け、
ワーラ様の作戦に協力してるだけ。
それによ、俺たちが何故、フクロウを襲ってるか?それはな、
お前らに泣き叫んで欲しいからさ。お前らは俺らの恐怖に、
この洞窟から出て助けを求めて大きく叫ぶ。」
ブライアがそう言うと、ホックは物凄く驚く。
まるで、悪の企みに気づいたかのように。
ホック「そんな事すれば・・・谷の主が起きる!!!」
ブライア「ご名答!!お前らが谷の主を起こすんだよォ!!!
お前らは主の贄となるのさ!!!あははははははは!!!」
ホック「自分の手を汚さずに、僕らに主を起こさせるのか!!
卑怯者・・・!お前たちは卑怯者だ!!!」
ブライア「何とでも言え!!生き残ればそれで良いのよ!!」
そして、外からは狼たちの声も大きく響き始めた。
黒い狼たちの声「ワオオオオオオオォォォォォォォォォン」
「ワオッワオォォォォォン」 「ウォオオオォォォォォォン」
ブライア「ククク。手下の狼どもがテンションをあげたそうだな。」
だが、ブライアのその考えは間違っていた。
ブライアの後ろから、
大きな衝撃と共に複数の狼が吹き飛んでいた。
ブライア「あぁ!?」 ホックたち「・・・・・っ!?」
ホックたちはこれに驚き、ブライアは不機嫌そうに後ろを向く。
そこに、バンジョーとカズーイ、ボトルズとユミがいた。
バンジョー「何とか・・・間に合った・・・。」
バンジョーが拳を前に出している。
そう。彼らが狼たちを倒したのだ。
プルレス「バンジョーさん!!カズーイさん!!ボトルズさん!!」
ミクス「ユミさん!!!!」
二人はバンジョーたちが来て、笑顔になる。
ホック「あいつらが・・・君たちの仲間?」 プルレス「うん!!」
ホックがプルレスにそう聞くと、プルレスは喜んでそう言う。
ユミ「ミクス!!こんなところにいたのね・・・・。」
ユミはミクスに会えて、涙目になりそうで喜ぶ。
ブライア「ぬうぅぅぅ・・・!!貴様たち!!どうしてここが!?」
バンジョー「黒い狼たちがちょっと目立ってね。」
カズーイ「ま。あたいたちがちょいと片付けてやったけど?」
そう。この部屋の外にいる狼たちは既に、
バンジョーとカズーイ、ユミが全て倒して、死体になったそうだ。
ボトルズ「全てのフクロウは助けました!!!」
ブライア「へっ!!けどな、
黒い狼はまだこんなに残ってんぞ!!!」
つづく
[0回]
PR