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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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日下部「もし、私たちの感が正しければ、星人が必ずこの村にいるわ。」

灰間のペンダントが光る。何かを教えているそうだ。

灰間(星人の動きが微塵も感じねーのか・・・。もしや、

奴らは俺たちの事を警戒していると言うのか?)

その時、一人の老人の男が灰間と日下部に話しかける。

老人の男「おや?そこの若いの!」

灰間「ん?」 日下部「私たちの事ですか?」

老人の男「その服。もしや、BARかね?」

灰間「ええ。そうですが・・・。」

灰間がそう言うと、老人は大いに喜ぶ。

老人の男「おお!やはり、そうかや!!

おぬしらが大神君の手下とはのォ!何か若すぎると思うがのォ!」

日下部「大神隊長を知ってるのですか!?」

老人の男「うむ!奴わ、この村で生まれ育ったのじゃよ!!

つまり、この村は大神君の故郷であるんど!!」

灰間「何と・・・!ここでまた、隊長に会う事になるのかしら!?」

日下部「その大神隊長は今、どこにおられるのです!?」

老人の男「ああ!わしが案内しちゃるき!」


大神は今でも母親の側にいた。

大神の母「勝男や。この村での思い出、まだ覚えとるかの?」

大神「ええ。ここには様々な青春がありましたけ。

幼稚園の時は、親に花をプレゼントした。小学生では、

ファミコンのゲームばっかり楽しむ日が多かったですわ。

中学生で怪獣から村を守りたいと言う想いで、

毎日、深夜の森で猛特訓をした。あれはきつかったが、

少々面白かった。高校を卒業して、ついに念願の、

地球防衛軍に入って、活躍しまくったけェ。」

大神の母「家族で一緒に旅行に行ったり、

仮面ライダーのショーに行ったり、凧揚げをしたり。

友達と一緒にベーゴマで遊んだり、

バーベキューしたりとかもあったハズじゃがのォ。」

大神「ええ。それらもしっかりと覚えとりますわぃ。

他にも色々と。どれもあの頃に戻りたいくらいの良き思い出でしたわ。」

大神の母「・・・・勝男。防衛隊での戦いに、

それらのような良き思い出はあったかぃ?」

大神「・・・・怪獣を倒した時くらい・・・ですかのォ。」

大神の母「勝男。怪獣や宇宙人との戦いは、辛い事ばっかりじゃき。

その戦いの世界に、良き思い出などない。だから、

お前はもう戦いの世界から逃げて、ずっとここで静かに暮らすと良え。

辛かったじゃろう?怖かったじゃろ?けど、

もう戦わんで良え。お前はもう充分、素晴らしく戦ってくれたわぃ。」

大神「はい・・・。戦いで辛い事になった分、ず

っと母さんの側にいますけ。」

大神の目から一粒の涙が出る。そして、大神の母も動揺。

大神「ですから、もっと長生きするように祈ってください。」

大神の母「無理じゃよ。誰も、死の時間を変える事もできんし、

予測もできん。もしかしたら、今日で死ぬかも知れんのォ・・・。」

大神「母さん・・・・!」 その時、サイレンが鳴り、親子は驚く。

大神の母「誰か来たど?」 大神「誰じゃろ?」


大神は玄関に来た。そこに、灰間と日下部がいた。

大神「っ!!?灰間・・・!日下部!何でここに!!?」

灰間「あんたの友人らしき爺さんが、

この家の事を教えてくれたんです。」

日下部「ここが、あなたの実家ですね。大神隊長。」

大神「・・・・そうか。念のため、入って来んかぃ。」


大神は灰間と日下部を自分の母のいる部屋へと連れて行った。

大神の母「ほう。あんたらが勝男の部下とやらかぃ?」

灰間「灰間です。」 日下部「日下部です。」

大神「二人とも、まだ学生ですが、

立派にわしのために働いてくれてますわ。」

大神の母「これはこれは。いつも、

息子の勝男がお世話になっています。」

日下部「はい。私は隊長と一緒に、

幾多の魔獣たちを倒していきました。

大神隊長は我らBARにとって必要な存在でした・・・。」

灰間「大神隊長のおかげで、俺たちBARと言う存在があったんです。」

大神の母「そうですか。それはすみませんでしたわァ。」

日下部「・・・いえ。仕方がない事ですよね。

今のあなたには、大神隊長と言う息子が必要だそうですから・・・。」

大神「おっ!言ってくれるやないの。日下部。」

大神は日下部の肩を軽く叩いて笑う。

大神の母「本当にすみません。

私のせいで、こんな事になっちまって・・・。

でも、そろそろ勝男に平和な世界へ戻してくだされ。

息子には、この家でゆっくりと静かに暮らして欲しい。

それが私の最後の夢です。」

灰間「・・・・隊長。本当にBARに戻る気はないのですか?」

大神「・・・・ああ。

わしの母さんは寿命で死ぬ事になる。母が死んでも、

わしはここに残る。わしは、お母さんとお父さんが育ててくれた、

この家で平和に暮らし、寿命の時を待つ。」

日下部「そして、家族で天国に行くって事ですか?」

大神「・・・・・・ああ。」

日下部「ですが、死後の世界は実はないと言う事も・・・。」

大神「それでも、わしはここで一生を終えたい。親のようにのォ。」

灰間「隊長・・・・。いや、大神さん。俺たちBARは、

新たな隊長を雇った方が良いのかな?」

大神「うむ。そうしてくれ。

その新隊長さんがお前らを導いてくれるがな。」

日下部「・・・できるなら、大神隊長には、

まだBARにいて欲しいです。だって、あなたのおかげで、

今まで何度も勝って来れたんですよ!?」

灰間「・・・・いや。もう無理だろ。」

日下部「灰間・・・!?」

灰間「もう、大神さんを楽にしてやろうぜ?BARは、

俺たちだけか、

新隊長の指揮の元で何とかする必要があるみてーだ。

大神さん。あんたのおかげで、

俺は立派な戦士に成長できたかと思う。

今まで、ありがとうございました・・・。」

日下部「・・・・・っ。これからは、何の不幸がないように、

どうか静かに暮らしてください。

地球は私たちで守って見せますから・・・。」

大神「二人とも・・・。すまん。そして、ありがとう・・・・!」

大神の目から涙が流れ始める。そして、大神の母も。

大神の母「すみませんねェ・・・。すみませんねェ・・・・!

私のせいで・・・。私のせいで・・・・。どうせ寿命で死ぬなら、

今日でもう死にたい・・・・!!」

大神の母は泣いていた。そして、大神も。

それを見た灰間と日下部も静かに切なく涙を流していた。


そして、大神の実家の外では。遠くの木々の中で、

複数のターナー星人たちが、

一台の機械的な大砲を構えていた。

その砲身が大神の実家に真っ直ぐに向けていた。

ターナー星人A「ボスが指令した。一刻も早く、

この村にいる人間たちを皆殺しにしろと・・・・!!」

ターナー星人B「そのためには、この大砲で、

BAR隊員のいる、この民家を燃やす!!そして、

そのまま突入し、完全に抹殺してくれるわ!!!」

ターナー星人A「砲撃開始!!!」

そして、ターナー星人の大砲から、

1発の火薬弾が発射された。

火薬弾が高速で大神の実家に迫る。


それを灰間のペンダントが知らせるために激しく光る。

灰間「っ!?皆!!ふせ・・・・!」

灰間が言葉を放とうとした、その時。

大神「伏せろおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


火薬弾が見事に命中。大神の実家が見事に燃え始めた。

部屋が大いに燃えている。だが、全員。無事である。

灰間が日下部を庇い、

大神が大神の母を庇って、伏せたのだ。

大神「大丈夫かぃ!?皆!!!」

日下部「は、はい・・・・!何とか・・・。」

灰間「どうして、砲弾が来るのがわかったんだ・・・!?」

大神「ああ。わしには聞こえたんじゃ。砲弾の聞こえる音が。

訓練でそれを聞き取る事をよくやったけのォ・・・!

大丈夫ですか!?母さん!!」

大神の母「え、ええ・・・。大丈夫ですよ?勝男。」

灰間「それより、早く逃げよう!!ここは危ねェ・・・・!

星人共がこっちに来やがるぜ・・・・!!」

灰間の言う通り、この燃えている部屋に、

複数のターナー星人たちが入って来た。

ターナー星人「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

日下部「く・・・・っ!!こいつらァ!!」

日下部がバルガトリングを拾って、

無数の銃弾で二人のターナー星人を倒す。

ターナー星人「ぐあああぁぁぁぁ・・・・!!」

だが、星人はまだ複数残っている。

その残ったターナー星人たちが剣で日下部と灰間を襲う。

ターナー星人「おらあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

つづく

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